2025/12/06 地域
我こそはシャーシャー猫の家族に!強者集結!!第4回「最強の保護猫譲渡会」で里親希望さんやスタッフさんに話を聞いてみた

2025年11月24日、目白にて「第4回 最強の保護猫譲渡会」が開催されました。こちらでは、抱っこ大好きな猫、甘えん坊の猫、懐っこい猫、里親希望の多い子猫は1匹もおらず、全てシャーシャー猫たちの譲渡会となります。

 

なぜシャーシャー猫だけの譲渡会を開くのか?主催の保護猫カフェねこかつ代表の梅田達也さんはこう語ります。「保護猫といっても里親希望の多い子猫ばかり保護しているわけではなく、もちろん子猫の里親探しもするけれども負傷した猫、病気の猫、老齢の猫といった里親の見つかりにくい、生きていく場所が見つからない、殺処分の優先順位が高い猫たちを助ける道筋を作りたかった。こうした人馴れしていない猫たちにも里親とつながる場所としてシャーシャー猫の譲渡会を始めた」シャーシャー猫がシャーシャーする理由は、凶暴だからではなく怯えてシャーシャーしているからとのことで、シャーシャー猫を譲渡会場に連れてくると怖がって縮こまってしまうと言います。ですので里親希望のお客様にもなかなかアピールできないのが苦労する点だとのことでしたが、それでも里親になる強者がいます。

 

そのような方にもお話を伺ったところ、シャーシャー猫とすでに暮らした経験のある方は、あえて距離感を置く、放任主義で自由に過ごさせ、人に馴らす前に家に慣れてもらってここが安心できる場所と学んでもらうことが大切と語ります。猫はいるだけで可愛い、見るだけで可愛い、無理に可愛がることをしなくても向こうから近付いてくるのを待つのもシャーシャー猫と過ごすコツと言えるでしょう。

 

当日猫たちはテーブルの上にケージに入って並べられていました。準備中、猫たちが驚かないように布が被せられていましたが、開場が近づき布がめくられると猫たちはいっせいに鳴き始めました。猫が鳴く時は人間とコミュニケーションが取りたい時と言われています。人への不信感を持つシャーシャー猫でも何か訴えたいのでしょう。そんなシャーシャー猫たちですが、お客様が入ると黙りこくり縮こまってしまい、梅田代表が言うように積極的なアピールは一切ありません。それでも里親希望の声のかかる子はいて、幸せへの切符をつかんでいました。

 

シャーシャー猫と一緒に暮らすのには覚悟が要ります。例えば爪切りひとつとってもシャーシャー猫は必死で抵抗し、シャーシャーして猫パンチを繰り出し、中には噛み付く子もいます。そのような子を御して爪切りをするにはやはり強者でないと難しいです。そのような具体的も大変さも乗り越え、シャーシャー猫たちを幸せにする里親の皆様には敬意の念に堪えません。シャーシャー猫たちも皆が幸せをつかめるように祈らずにいられません。

 

主催:保護猫カフェねこかつ
撮影日:2025.11.24

プロデュース :西村晴子
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