現地からの報告①
記録的な大雪で見舞われ死者も出た山梨県北杜市。
深刻な雪害から数日が経過した「陸の孤島」は今、どうなっているのか。
北杜市高根町でデザイン事務所を営む、持留和也(もちどめかずや)さんが現地からルポを送ってくれた。非常にコンパクトにまとまっているので皆さんにもシェアしたい。
===================================================================
山梨県北杜市高根町の、標高1000m近い場所にある集落の17日朝の風景です。
集落内の道は地域の人たちで除雪しました。重機を持っている家が何軒かあったのが幸いしました。
しかし、雪が深いところにタイヤをとられ、動けなくなってしまう場合があるので注意が必要です。
また、雪が溶け、氷になっている箇所もあります。今日も、地域の人による除雪が続いていました。
集落の外の県道には、自治体の除雪が入りました。国道141号に接続するこの道に、市バスは15日からずっと通っていません。
車で5分ほど移動し、コンビニに行ってみました。
店内は商品が豊富にあるように見えますが、牛乳や卵、野菜、それにお弁当類など、
鮮度が大切なものは、みな品切れでした。
時間が止まったかのように、バレンタインのチョコレートがレジ前に並んでいたのが印象的です。
スーパーマーケットに移動してみます。駐車場がきれいに除雪されていました。
事前に雪への備えがあったのか、それとも地元の食材を多く扱っているためか、
店内には野菜や果物がたくさん並んでいて驚きました。
しかし、ここでも牛乳と卵は品切れです。
大雪による日常生活の麻痺状態が続き、体調を崩されている人も増えているようです。
今週木曜の雪の予報が気になります。
取材・撮影:持留和也さん(デザイナー 北杜市在住)
====================================================================
現地からの報告②
記録的な大雪に見舞われた山梨県。徐々に道路の通行止めが解除され除雪作業が始まっているが、山梨県災害対策本部によると、18日午前7時現在で15市町村の約2100世帯が孤立するなど影響が続く。これまでに県は16の市町村に対し避難所の設置や食料の配布などを国や県が担う災害救助法の適用を決めた。
そのうちの一つ都留市内の大学に通う4年生、藤森 伊織理さんが市内の食料品事情をリポート。
物流に大きな制限が加わる中、一部の商品が値上げの対象になっていることがわかった。
現地の状況を写真付きで紹介する。
=====================================
18日正午現在、都留市内のスーパーマーケットの現状です。
▼保存のきく加工品、レトルト・インスタント食品はかなり在庫がなくなってきています。
▼富士吉田の青果市場より野菜などの一部商品が入荷したそうですが、まだ在庫は十分ではありません。
▼また、16日時点で100円だったキャベツ1/2カットは199円などかなり高騰しています。
▼惣菜のサラダはそちらも60円ほど値上げです。
▼乾麺やレトルトカレーもほぼ完売、パスタソースや大袋のお菓子も減っています。
▼前日(17日)には160cmほどの高さまで積まれていた即席麺はほぼ完売。
▼生麺類、納豆や豆腐・煮豆などもほぼ完売。
▼冷凍食品はパスタやうどん、ピラフなどの主食系から完売。
▼牛乳は完売。豆乳はミニパックのみ残りわずか。
▼通常298円だったサラダは350円に値上げ。
▼17日午後から精肉はストップ。精肉の棚は空に。ハムやウインナーなどの加工肉もほぼ完売。
▼パンは14日から完売。
店内には、商品の入荷が遅れていることを知らせる張り紙が至る所に貼ってあります。
取材・撮影:藤森 伊織理(大学生 都留市在住)