原子爆弾で被爆した人々やその家族の戦前、戦中、戦後間もない頃の白黒写真をカラー化して、今に伝える取り組み、「記憶の解凍」
AIを使ってカラー化した写真をもとに、当時を知る人たちからの聞き取りで色彩を再現していく。花の色、着物の色、瞳の色、そしてあの頃の家族の色。
「凍土」の中に眠っていたあの日の記憶は、当事者との対話によって、ゆっくりと確かに温度を取り戻す。
痛みや苦しみを甦らせることが目的ではない。
あの日よりも前、自分がどのような温もりの中に生きていたのかを、もう一度感じられるような時間を創り出すことだ。
憎しみや悲しみを伝えることは、次の憎しみや悲しみを生み出すことに繋がりかねない。
戦争を再び起こさせないために必要な発信とは何か。広島に生まれ、広島で育ち、小学生の頃から、悩み、模索を続けてきた。
視線の先に見えたのは、今と変わらぬ、当たり前のような人々の営み。
その日常が一瞬で奪われ、ひとりぼっちになり、生き残ったのだ。
今はもう亡くなってしまった人たちの声もある。
より多くの人たちにその体温を届けたい。
「もうひとりじゃない」そう互いに想い逢える映像作品を創りたい。証言映像、再現アニメーション、詩、音楽、さまざまな表現を織り交ぜながら、時間と経験を超えた共感の体験を創り出す。これまでにない、戦争の伝え方を。
(映画「記憶の解凍」製作委員会 クラウドファウンディングプロジェクトページより引用
READYFOR https://readyfor.jp/projects/Rebooting-Memories )