2023/04/26 文化
【飼い主視線】爪切りができない猫の爪を切る方法(難易度☆☆☆☆☆)毎日ビデオジャーナリズムラボ受賞

ガチ野良から保護猫になった子など、ニンゲンに慣れきっておらず爪切りが大変な猫がいます。そのような猫ちゃんに応用できる爪切り技をご紹介します。この動画には4匹の猫が登場します。登場順に、難易度高→低、となります。以下、目次です。

 

00:12 サビ猫・チャコさま(難易度高高)
01:55 シャムトラ・ハナちゃん(難易度高中)
03:32 サビ猫長毛・ポンちゃま(難易度中)
05:38 黒猫・ケイちゃん(難易度低)

 

最初に出てくるチャコさまは、今回は一発で捕まっていますが、普段は失禁しながら逃げ回り、ケージの隅に追い詰めて、噛みつかれる・引っ掻かれる覚悟でとっ捕まえています。

 

猫は、首根っこを掴まれると一時的に身体の動きが止まるため、タオル越しに首根っこを掴んで、身体が動かない間に身体全体をタオルでくるみます。ひっくり返して顔をこちらの脇の下に入れて固定します。あぐらをかいて猫を乗せ、くるんだタオルの隙間から手足を一本ずつ引っ張り出して切ります。

 

なお使用しているタオルは、大型犬シャンプー対応の100cm×100cm程度の大判のものです。ニンゲンのバスタオルだと幅が足りず失敗しやすいです。大判といっても、これ以上のサイズになると逆に扱いづらくなると思います。

 

爪切りにもいろいろタイプがあり、ハサミタイプや今回使っているギロチンタイプなど。私にはギロチンタイプが使いやすく愛用しています。動画中でも説明していますが、ギロチンタイプの柄の動く方を指で握るようにしてください。反対の持ち方をすると、刃先がぶれて切りにくくなります。

 

映像では倍速にしているのでわかりづらいのですが、くるまれた猫はブガーブガーとかなり鼻息が激しくなります。身体には少なからず負担にはなっていると思われるので、なるべく短時間で済ませてあげられるよう、腕を上げましょう。

 

とにかく、躊躇しないことです。「私は嫌われ役をやるのだ」という覚悟がないと爪は切れません。「嫌われるくらいなら動物病院で切ってもらおう」と思うかも知れませんが、チャコさまとハナちゃんは動物病院でも対応不可だったため、自宅で切っています。

 

保護団体さんの指導・支援を受けながら、自分一人で切れるようになるまで二年かかりました。それでも、慣れない動物病院で慣れない処置をされるよりいいと思っています。

 

この動画を見に来ていただいた方(なおかつこの長文を読んでくださった方)は本当に猫の爪切りに悩まれている方かと思います。爪が切れますように、エールを送ります。くれぐれも怪我だけはなさいませんように。

 

なお、この動画をまとめるにあたって、数々の爪切りエピソードがありました。そちらを中心にまとめたnoteがこちらにあります。ご参考までに。
https://note.com/moko_a_moko/n/n44d30e02e678

 

また、今回こちらの動画が「毎日ビデオジャーナリズムラボ第12期」の8bitNews賞を受賞しましたので、ツイートにてお知らせいたしました。その際に、チャコさまとポンちゃまの「実家」である保護猫カフェとツイートのやり取りをしており、そちらに資料的価値があるかとTogetterのほうにてまとめてあります。チャコさまの爪切り難易度がいかほどのものかなど、保護団体側でないと知り得ない情報も含まれていますので、ご参照いただければ幸いです。
https://togetter.com/li/2110868

プロデュース :西村晴子
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