2023/03/01 社会
馬奈木厳太郎弁護士が、依頼人に対する「セクシャルハラスメント」を自ら公表・謝罪

きょう1日夜、馬奈木厳太郎弁護士が、インターネットで「ご報告と謝罪」という文書を公開し、自らの代理人に対する「セクシャルハラスメント」を行ったことを公表し謝罪した。

自身が所属する弁護士会に対して懲戒請求を受けていることも明かした。

馬奈木氏は、東京電力福島第一原発の事故で避難を余儀なくされたり、生業や故郷を奪われたりした人たちが国や東京電力に事故原因の究明や対策、賠償などを求め訴えた「生業訴訟」で先頭に立って訴訟を闘ってきた弁護士。

ここ数年は、演劇や映画界における「ハラスメント撲滅」を掲げ「ハラスメント」の問題に積極的に関わり活動を行ってきた。

8bitNewsでは「憲法いろはのい」というタイトルで憲法や民主主義をテーマに発信を行ってきた。

今回公開された文書では「依頼者と代理人という関係にあるなかで、性的関係を迫る言動を続け、その方を苦 しめる状況を作り出しているということを認識できていませんでした」と告白。

文書の後半では「このような事態を起こした私は、ハラスメント講習の講師や、ハラスメント問題に関する 取材を受けるといった資格がありませんので、今後はこれらの活動を一切行いません」と述べ、謝罪した。

8bitNewsでの発信は上記内容も勘案し、公開を取りやめた。

馬奈木弁護士の文書の内容は下記の通り

 

ご報告と謝罪

私は、これまで弁護士としてハラスメント講習の講師を務めてきたほか、ハラスメントに関する相談や、関連する取材を受け、とくに演劇界のハラスメントをなくすための取り組みにかかわってきました。

そのような取り組みにかかわってきた私自身が、ある方に対して、セクシャルハラスメントを行ってしまいました。しかも、その当時、その方の依頼を受けており、代理人という立場にありました。

昨年末、その方から私の所属弁護士会に対して、私の懲戒処分を求める懲戒請求書が提出されました。その懲戒請求書を読み、私は初めてその方が私との関係を全く望んでいなかったこと、精神的苦痛を感じ困惑を覚えながら、弁護士という私の肩書や私との年齢差、人間関係への配慮から強く抗議できず、私の言動に苦しんでいたことを知りました。

私は、その方とは数年来の知り合いであり、事件の依頼を受ける前からプライベートでも頻繁に連絡を取りあい、食事なども共にする間柄でした。私は、そのような関係を続けるうちに、私自身が既婚でありながら、その方に対して好意を抱いてしまいました。

そして、私は、その方も私に対して好意を寄せていると思い込み、身体に触れたり、身体の部位に言及したメッセージを送ったり、性的関係を誘うメッセージを送ったりしました。

その方からはこれらを拒むメッセージや言葉を受け取っていたのですが、私はそのメッセージや言葉を真摯に受けとめず、自らの都合のよい方向に解釈し、性的関係を迫る言動を続け、依頼を受けていた裁判の対応にまで言及して、その方を追い込み苦しめてしまいました。

私は、依頼者と代理人という関係にあるなかで、性的関係を迫る言動を続け、その方を苦しめる状況を作り出しているということを認識できていませんでした。

私のこれらの行為は、私自身の認知の歪みや、自らの言葉の「暴力」性に対する無自覚によるものであり、私は自分本位な振る舞いの結果、その方を深く傷つけ、苦しめてしまいま した。卑劣な、人として許されない行為です。

その方に対しては、これまで代理人を介して謝罪の気持ちをお伝えしてきましたが、ここに改めて深く謝罪いたします。

私はハラスメントをなくすべく取り組んできたにもかかわらず、このようなハラスメントを自ら行ってしまいました。声を上げ、被害を訴えづらいハラスメント被害の相談を受けてきた者として、そうした被害者の方々の信頼を裏切ってしまったこと、被害を救済すべき 立場の弁護士が被害を生じさせてしまったこと、それらの重大さを受けとめ、今回の件を公表すべきと考えました。

ただ、この公表がその方への二次加害となることを避けるため、被害者の方の特定に繋がる内容や被害の具体的内容を記載しないで公表する形といたしました。

引き続き、被害者の方への謝罪と、被害弁償などにより少しでも被害回復に繋がるよう、 誠実に対応して参ります。

このような事態を起こした私は、ハラスメント講習の講師や、ハラスメント問題に関する 取材を受けるといった資格がありませんので、今後はこれらの活動を一切行いません。

また、自らの認知や振る舞いについても、真摯に振り返り、今後も専門家による診断やカウンセリング等も受けつつ、過ちを繰り返さぬよう自らを正し、自らを律していきます。

被害者の方に対して、重ねて、深く謝罪いたします。

2023年3月1日

弁護士 馬奈木厳太郎

プロデュース :HORI JUN
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