元長野県知事の田中康夫・横浜市長候補は8月8日、ホテル横浜ガーデン跡地事務所で第一声を行った。
以下全文。
私は12の取り組み、ヨコハマ2021を公約に掲げて、本日から始まります横浜市長選挙に立候いたしました田中康夫であります。
本日は雨模宵の中、多くの皆様にご参集いただき、そしてまた、この時間帯に市内18区の掲示板にポスターを張って下さっているボランティアの方々も含め、大変感謝を申し上げます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
私は税金というお代を先に頂戴する行政こそは、人々に尽くすサービス産業である。この信念の元、今まで著述活動、あるいは、行政のリーダーとして、あるいは、国会議員として働いてまいりました。
福祉、医療、教育、そして、環境、観光、さらには、今日は台風が日本列島を直撃しておりますが、防災。これらは人が人のお世話をして、はじめて成り立つ領域であります。
そして、この分野への傾注投資こそが、地域の経済、あるいは地域の人々に雇用と活力と、そして希望をもたらす。この信念の元に、選挙戦を戦って参ります。
冒頭で申し上げた12の取り組み、横浜2021のお話をする前に、なぜ私が日本の政令指定都市、20の政令指定都市の中で最も人口の多い378万人近くの、この街で市長選に立候補したのかを、お話したく思います。
今から6年前に地元のFM放送局で、私は「たまらなくAOR」という、まぁAORというのはジャズやクラシックのような、ともすればイデオロギーというものを声高に語りがちな音楽とは異なり、皆さんがご存じのアーティストで言いますと、ボズ・スキャッグスであったり、バリー・マニロウであったり、ダイアナ・ロスであったり、あるいはまぁクール&ザ・ギャング。こうした、声高に拳を振り上げる音楽ではない。けれどもそこには、人の心の機微があり、人の悲しみや、憤りを喜びや希望に変える。こうした音楽の番組を、私が元々AORというジャンルが大変に好きで、レコードを7、8000持っているものですから、声を掛けていただいて、私自ら選曲をして、そして、私が比較的言葉少なにお話をするという番組を担当してまいりました。
2週に1回収録がありまして、収録のあと、30代40代の若いスタッフ、あるいは私の大学時代に、横浜あるいは湘南の出身でこの横浜の地に居を構えている友人。
こうした方々と番組終了後に食事を、コロナ禍の前でありますから、する中で、多くの方々が憧れの街、あるいは住みたい街とアンケートで答えられる横浜には、実は実際に住んでいる方々にとっては、光と影が少なくないのではないか。その光と影というものを税金を払っている、あるいは横浜の未来を担っていく方々のために、改めるべき点を改める、そして伸ばすべき点を伸ばす。このことが、私がかつて信州長野県で再選再建段階転落寸前だった長野県で、冒頭に申し上げた福祉や医療や教育、観光や環境。そして、防災といった人が人のために尽くす部分に投資を行うということで、財政を変え、そして、行政サービスを向上させた。 横浜という日本最大の政令指定都市においても、その、私が皆さんがご理解を下さり、そして、意欲を持った職員の方々の尽力があれば、必ずやこの横浜の力、閉塞感に今や覆われている日本というものが、信じられる一歩を踏み出せるのではないか。 その思いで、立候補いたしました。
12の取り組み、本日先ほど選挙管理委員会で受付を済ませまして、ホームページの方にも載っております。あるいは、明日から全戸配布される選挙公報にも載っておりますが、そのいくつかをお話させて頂きたいと思います。
一番最初は皆さんご存知のように、横浜の待機児童改め、保留児童という摩訶不思議な数字のトリックであります。横浜市のホームページには待機児童はわずか16人であると、記してあります。しかし、正確を期しますと、保留児童という保育の施設に入ることのできないお子さん。そのために、保護者が育児休暇の延長をして、あるいは育児休暇の延長がままならないので仕事をお休みされている。こうしたお子さんが2842人もいらっしゃると。それは保留児童16人と述べている数字の178倍であります。他の全国の基礎自治体はいずれも保留児童という言葉の元で、その現実と直面しながらも四苦八苦をされている。
この横浜だけが、横浜単独の保留児童という言葉によって、待機児童は僅か16人であると言っている。私はこれは、日本で最初に開国を世界に向けて行った開かれた街が待機児童という、いわばメートル法の全国統一の数値でなくですね、保留児童という都合の悪いところだけ尺貫法を使っていて、16名というところだけメートル法で胸を張っている。
私はこれを改めねばならないと思っています。そして保留児童の92.3%は生まれたばかりの0歳から3歳までのお子さんであります。
先日もこの市内の保育園、こども園の園長を務められている方々が、私のところにメールを寄せられて、私が信州長野県で行ってきた宅幼老所という、保育とデイサービスを合体をした地域分散型であって世代分担型ではない。そうした形をこの大都会でも取り組むことができないかというメールを頂戴しお目にかかりました。
現場で努力されてる方々がいても、保育の運営の補助予算は極めて横浜は不透明であります。特別会計も入れれば3.9兆円にも上る予算の中の僅かであります。一般会計に限っても僅か8%であります。この形のまま保留児童を解消するとなると横浜市の試算でもあと8年かかると言われています。
8年かかったらお子さんたちは中学に入学するかもしれない。私は、これは小規模保育という制度が国にもございます。これは20人未満で3歳未満の方々の施設であります。既存の施設でも、定員割れというか、まだ余裕があられる施設はこれを行政が頭ごなしでなく、実際に運営されている方々のご理解をいただいて、小規模保育所へと良い意味で転換していく。そのことによって1日も早く、保留児童などどいう、恥ずかしい言葉を使わない。胸を張れる横浜に皆様と一緒に取り戻してまいりたいと私は思っております。
今日は雨模宵であります。私も、横浜は臨海部に面している区は18区の中の1/3の6区であります。横浜の課題や、あるいは横浜の強みは内陸部の12区、ともすれば横浜都民とも呼ばれる方々が暮らしてらっしゃるところにこそ、私どもが改めること、あるいはそこで地域の方々が行っていて伸ばすべきことがあると思っております。そして、この横浜には先日、既に公開されているデータで、メディアのひとつが新聞の一面でお書きになったのですが、 7万3479の家が、土砂災害警戒区域。しかもそこは市街化区域である。この場所に家が建っているわけであります。この問題は急務であります。
しかしながら従来の日本の発想では、そこに大きなスーパー堤防を作る。災害が起きた場所に大きな防潮堤を作る。万里の長城のようなものであります。そして、その間に人々は家屋移動をして、コミュニティという集落は衰退していってしまう。そのことを全国津々浦々で見てまいりました。大都会横浜においても、この問題を私は旧来型の発想で行ったのでは、さらに横浜の私たちの生活が、いわば、まぁ、この病気で悩んでいる方には大変失礼な言い方になるかもしれませんが、骨粗鬆症のような脆い体になってってしまうということです。
横浜には同時に、18万戸の空き家がございます。皆さんの地域にも、小さなおうち、あるいはお屋敷と言われていたようなお家。空いているかもしれません。夜歩くと治安上、あまり好ましいことではない。
固定資産税でそこを更地にしてしまうと税率が上がってしまうので、そのお子さんやお孫さんが横浜あるいはそのほかの地域に暮らしてらっしゃるので、その家をそのままにされている。私はこうした家を、地域の土木建設業、あるいは造園業の方々。地域に根差した雇用を生んでいる方々と協力をして、市がある程度のお金を出してですね、その家屋を解体をする。そしてそこは、地域のミニ緑地にする。あるいは地域のミニ菜園化にする。
そして、とても残すべきお家であるならば、それを地域に根差したNPOの方々と協力をして、民家の再生をする。
このことが、横浜の治安だけでなく、景観あるいは、その地域の経済を潤すことになると、信じております。
上瀬谷、という場所が瀬谷区にございます。皆様も最近報道を通じてご存知かもしれません。国道16号線、環状4号線、そして、東名高速、横浜町田インターチェンジに隣接をしている場所であります。東京ドーム51個分の広大な敷地は、旧、現在も横浜の市内に土地を占有している在日米軍の上瀬谷通信施設という場所の跡地でありました。非常に平らな場所であります。桜並木が綺麗な場所であります。
ここに従来、横浜市は巨大な外国からの舶来のレジャー施設、まぁ、大阪…東京で言いますと浦安の辺りに巨大な施設がございますが、こうしたものを招こうと言っておりました。
しかし、その周辺の道路は非常に狭矮であります。
そして、これはコロナということでなく、採算の面からこうした海外の業者の方が手を挙げてくださらず、断念しております。ではそこを、従来と同じような巨大なショッピングセンターや巨大なマンション群にすることが横浜の発展なのか。
私は信州長野県で知事をしておりました時に消防と救急。これは基礎自治体の役目であります。しかし、県に消防学校がありまして、ここに県内120の市町村の消防士や救急士の方々が研修にいらっしゃる。コロナの前ですので、車座集会をして一緒に夜食事をする中で、私は消防と救急の方々というのは、良い意味で行政の中で特異な存在だと思いました。
個々の現場の行政マンや警察官の方は非常に誠実です。しかしながら、法律がこうだから従いなさい、前例がないから、それはなかなかできません。
これが皆さんが今まで地域のことを行政に相談した時に往々にして、あった返事であろうと思います。消防や救急は違います。同じ火事のかたちや同じ事故のかたちはありません。前例はないんです。
けれどもチームワークの元に、人が人を救うということに全力をつくされる。この横浜にも消防の訓練施設はありますが、とても老朽化しております。私はこの上瀬谷の土地の、できうれば北半分の東京ドーム25個分に消防と救急。そして横浜市は今や保健所が1つしかありません。34階建ての市役所の中にしかない。無論、各18区にも保険や福祉を扱う部署はあります。では保険所をもう一回18区作る、それは、新たな箱もの行政に他なりません。
私はこの上瀬谷の場所に医療、福祉、消防、救急の統合型のレスキュー施設を作るべきである。名付けて私は、先日私はホテルニューグランドで行いました会見で、統合型のレスキューIRと述べました。ある方からメールを頂いて、お前、IRはカジノじゃなかったのかと言われました。
Integrated rescueでございます。Integrated resortというのがカジノです。
カジノの話が出ましたので簡単にお話をすると、カジノというのは、その敷地の中で食事も宿泊も全部抱え込んでしまう。ですから、その近くの商店街や飲食店に人々が出てこない。想像していただくと、巨大な温泉旅館と同じです。
旅館の中で宴会をして、旅館の中でカラオケをして、旅館の中でカラオケをして、
旅館の中で夜泣き蕎麦を食べて、お土産を買って、温泉の商店街は物寂しい形です。
兵庫県の日本海側に城崎温泉という、かつて文豪も舞台とした温泉があります。従来の発想では、ここは一軒の旅館が10とか15の部屋だから団体が取れないから時代遅れだと言われていました。でもどうでしょう皆さん。
オーストラリアや韓国や、ヨーロッパやアメリカから、そこにこそ日本の温泉の良
さがあると言って遠来から宿泊の方がいらっしゃる。客室数10室の小ぢんまりとした旅館に泊まった後は、温泉街を歩いて、そぞろ歩きをして、お土産を買って、あるいはとても健全なカジノとは異なるスマートボールを家族でなさる。
そしてカジノというのは、先日会見でも述べましたが、IRの中の3%だから大した面積ではないと喧伝されてきました。大きな認識 不足です。3%というのはカジノに使う面積ではなくて、カジノというのは皆さんもご存知のようにルーレットとか、バカラとか、テーブルゲームと呼ばれるものがございます。このテーブルの面積が全敷地の3%と記されてんです。お客様の座る椅子は含まれません。ディーラーと呼ばれるトランプを配ったりする人の立ち位置も含まれません。そこで出す飲み物を作ってる場所も含まれません。
ですから、3%ではなく5%であると言われているような、シンガポールにしてもマカオにしても、巨大なカジノの建物が建っている。それがIRという名のカジノであります。
地元の経済を潤さない、海外の巨大な資本にそこの売り上げの殆どは、8割9割が持っていかれてしまう。私は、であるならば、例えば一案であります。それは地域の地権者の方々とも相談をすることですが、日本で一番大きな国際展示場というのは、東京にあります東京ビックサイトというとこです。これは世界の展示場の中の面積で77番目にすぎません。中国や韓国にも巨大な展示場があります。そして、ドイツのハノーファーであったり、フランクフルトであったり、イタリアのミラノであったり。巨大な展示場がある。これこそは、地域に食事に出る。地域で宿泊をする。地域の方々がその展示場の造作を、業者の方が担う。そして、山下ふ頭は保税地域です。他の展示場は内陸にありましたので、税金を一回払って展示品を海外から持ってこなくてはいけない。山下ふ頭は保税地域ですから、海外から展示品を持ってきて、そして、展示をすることができる。そうした私は、利点を生かすべきだと思います。
そして、先ほどの上瀬谷の話に戻れば、上瀬谷は16号、環状4号、市内の各地に最も行ける場所です。内陸にある。津波の危険性がない。
関東大震災でも横浜は、2万5000人の方が亡くなり、そして津波でも多くの方が犠牲になりました。津波に合わない場所に、市内全域に行くことができる、整備された道路網を活用する。私は上瀬谷こそ統合型レスキュー拠点にふさわしいと思っております。
このハマスタ、横浜スタジアムの向かい側に旧横浜市庁舎というのがございます。この建物を7700万円で、特定の不動産会社、特定のホテル事業者にお貸しをする契約が進められようとしてきています。まだ本契約をしておりません。
実はこの建物、本日はあの、晴れていれば建物の外で思ったのですが、雨が降っておりますので、中の方がよろしいのではとメディアの方からもご助言を頂いて行いました。
私どものような大きな国政政党も、大きな労働組合も、大きな利益団体とも無縁の一候補者がこの場所借りられたのは、私のホテルニューグランドのレインボーボールルームでの講演をYouTubeでご覧になったここの債権者の一人の方から、SNSの時代で、ご連絡を頂きました。お前は4月12日という誕生日に横浜市民になった新参者だから、6年前からラジオやってたからってなかなか事務所貸してくんねぇだろと。ちょっとハマ言葉じゃなくてすいません。べらんめえ調になって。俺が他の債権者に掛け合って、金融機関や債権者に掛け合って、ここ貸してあげる手筈都整えてあげるよといわれました。
そしてこの一階と二階。今日もこの後7万枚の選挙のビラというのは証紙という切手のような選管がくれたものを貼らねばなりませんが、それも3密を回避して行うことができる場所です。その方がおっしゃっていたのが、ここの方…少し我々も交渉して、値ごろ感のちょっと上の方だと思ったけども、我々が買った時がここが30数億円だったと。なんでこの建物の何倍もある建築家の村野藤吾氏が建築をした旧市庁舎が7700万円なんだと。
きちんと計算をしましたというけど、どうも今の経済はマーケティングで計算をしました。でも普通の方が考えて変だと思うことを変えていくのが私は行政や政治だと思います。
普通の方が塩梅として、これはお天道様の元で胸を張れねぇんじゃないかと。そのことを変えることこそ、税金を頂戴している行政の役目だと思っております。
幸いに、カジノを作るか作らないかを国に申請をするのも9月以降と市のホームページに書いてあります。7700万円で不透明な売却をしようとしている旧市庁舎も、9月以降に本契約をすると書いてあります。まさか今日やってはいないと思います、さすがに。心優しい横浜市民もそんなことをすればお怒りになると思います。つまり、8月22日に投開票があり、8月30日に新たな市長が誕生いたします。
その市長は9月に入って正当な手続きを踏んで、カジノの問題、旧市庁舎の問題にたいして、私はそのいずれも違うと思っております。
その意思表示をすることができるのです。つまり、これこそが、コンプライアンス、手続きを踏み、そして、ガバナンスという的確な認識、迅速な決断と行動、明確な責任を取る、リーダー。市民が信任をしたリーダーの元で責任をとることだと
私は思っております。
水道料金も同様であります。横浜は、3.9兆円もの予算の街です。政令指定都市最大の予算です。
先ほど給食も他の19の…給食まだ話してなかったか。ごめんなさい。あとで話します。
水道は民営化。フランスやイギリスは民営化をしてきました。でもこれは、ウォーターバロンと言われる貴族。今日閉会式を迎える人の命よりもお金の力だと嘯いてらっしゃるバロンたちの集団もおりますが、水道も民営化をしたところはフランスやイタリアは値段が上がる一方だと。災害の時に、彼らは最前線に立って給水車すら出してくれない。
パリも、あるいはイギリスの複数の街も民営化をもう一度、親方日の丸とは違う形で、皆さんから税金を頂戴するからこそ、皆さんがチェックできる、行政が水道という。水がなければ人間も植物や動物も生きることはできません。そうした社会的共通資本というもの、そして、それをこの横浜はお金がないから十数%も値上げをするというのは、私は残念ながら行政の怠慢ではないかと思っております。
そして、横浜の街、役人の方々を冷温停止状態から人間の体温に戻すと申し上げました。信州長野県で知事をしておりました時、当初は私は落下傘のように降りていき、さして長野県は一日の利息の返済だけで1億4812万円もございました。お金が減らないのに利息だけ払って、でも多くの職員が1人の県民として、やるべきこと、改めるべきことをやってくれました。横浜は20の政令市で唯一中学校の給食がありません。
いや、デリバリー型給食と言ってますので、私は、まぁ今日はNHKの人がいるのでここはきっとカットされるけど、出前館やUberなのかと思った。でも出前館やUberだってあったかいものあったかく持ってきますよね。今までのハマ弁というものは入れ物だけ立派になったけれども、必ずしもあったかいものがあったかく出てこない。ほかの自治体はセンター給食だと、給食を作ってる方の顔が見えにくいので、子供も残すかもしれない。自校給食にしようとしているのに、周回遅れどころか周回の中に入ることもできないのがこの今の横浜の惨状だと私は思います。なぜ19の自治体はできてるのでしょう。横浜より明晰な自治体は。北九州をはじめとして沢山あります。私は、まずは全員に私は中学校給食を導入と書きましたが、メールをいただいて、田中さん、今給食ってもう既に言われてるから、完全給食って言わないと、早とちりする人がいるよって言いました。私は今の状況は給食と思わなかったので、中学校に全員にあったかい給食と書いたんですが、なので、今回作りました今日皆さんにこれからお渡しをしていく証紙を張ると、ここには完全給食という言葉にしました。ほんとに多くの方から意見をいただくと至らないところが直ります。
そして、隣接に必ず給食をやっている小学校あるはずですよね。可及的速やかにまずそこの施設を、働く方には失礼かもしんないけど、冷暖房は完備して、暖房は入れると給食だめか。冷房完備して、プレハブであっても拡張して、そこから車で3、4、5分の中学にもたらす。そして、最終的には自校給食にしていく。他の自治体でできてることが、なんで日本最大の政令指定都市で出来ないのか。それは私は34階建ての市役所が、あの建物の中から全ての指令をしてるからではないかと思います。
18の区役所、私も中区で住民票の届け出を妻と一緒にしたときに、非常に職員の方テキパキしていて、けれども人間の体温が通う対応でした。が、各18区には独自予算がありません。これは18区にきちんと予算を付ける、地域にこそ改めるべきことがあります。地域にこそ伸ばすことがあります。そして私は86人いらっしゃるという市議会議員の方にも市議会議員予算提案枠というものを設けるべきだと思っています。
行政と議会は車の両輪と言います。でも今まで議会と、議会の大多数が市民の願いとは時として違うかもしれない区議長を選ばれて、全国で両輪でした。でもその両輪がもしかするとバンザイクリフの方に向かってるかもしれない。
私が知事になったときも、当初は、常に議会と知事が反発しあっていると言いました。でも借金を減らし、小学校30人学級を最初に6年生まで導入できたのは、職員が心を開いてくれたからです。冷温停止状態にあるかもしれない職員も、入所をしたときには、向かい側の足の不自由なおばあちゃんのために、独居のおばあちゃんのために自分は段差のない歩道を作ろうと思ったはずです。いつしか前例踏襲で牛乳瓶の蓋をされていた。
私はそういう職員の意欲ある方々と共に、この街を人間の体温が通える行政にしたい。そして、そのためには地域の実情を私よりも、あるいは長年勤めている区議長よりもはるかに熟知している議員の方が、箇所付きという形ではなく、こういう地域でソフト事業で、花壇のつくり方をしてるからここに僅かでもお金を出せば潤滑油になる。こうした予算を議員の方が提案できる予算提出権というのは国の法律で、区議長ではあります。しかし議員の方に予算を提出して頂ける枠というものを設けていくことこそが、皆さんの地域の代表の願いをより活性化することに繋がるのではないかと思っています。
そろそろ時間というふうにうちのスタッフが述べております。
そのほかいくつかありますが、一個だけじゃあ、横浜駅あまりに大きすぎるので、私あそこにですね、ラッシュアワーの時以外は海外のショッピングセンターにあるような電動カートを入れて、そこを運転する地域の子供、青年がいて、そしてそこにお買い物がいっぱい、子育てのママ、足の不自由な方が乗れるようにするべきだと思います。これは各鉄道会社と交渉して早急に実現したいと思っておりますし、もう一点は孤独のグルメ方式というものを脱飲食店いじめ横浜宣言として出したいと思っています。なんで夜は食事しちゃいけないんですか、残業の人はなんで8時以降は食べられないんですか、夜だけ新型コロナウィルスというウィルスはお空をいっぱい飛ぶんですか。蛾ですか。
大声で騒いでたらいけませんけど、なんで酒を飲むと新型コロナウィルスに感染しやすいって言うんですか。全く非科学的なことを政府の専門家と称する方々が述べ、そしてそれに自治体は従わざるを得ない。飲食店は皆さんアクリル板を置いて必死の思いで、体温測定もしてる。カップルだってアクリル板の向かい側でマスクを取ったり外したりなんてまだるっこい形ではなく、アクリル板があってちゃんと市が認定した飲食店は、残業してる人も2人、あるいはご家族連れも3人、4人。静かに食事をする。それこそが、そして、そこではお酒も出せる。夜8時などということは言わない。
私は脱飲食店いじめ横浜宣言、まぁ、私が担当してるラジオの「たまらなくAOR」今おやすみですが、それの後が松重豊さんがやってるから、お前孤独のグルメって言いだしたのかっていうけど、これは穿った意見であります。テレビ東京の方が今日いらっしゃってるかどうかわかりませんが、あの、孤独のグルメもう一般名詞になっております。私はこうした形をすることが非常に分かりやすい形で皆さんに理解していただく。
そして横浜には皆さん、農家のお家が3451もあるんですよ。横浜の農地面積は全敷地の8%です。私は長野の時も地域食材の日というのを行いました。学校は養護学校以外は全部市町村立でした。最初、教育委員会に長野県は農家の戸数が何で全国一番なのに、なんで学校給食会っていう文部科学省の団体が、天下りの人がいて、そこが長野県でも校長歴任した人が給食会というのがあって、そこが福島県からトマト持ってきてますよ、群馬県からジャガイモきてますよって。車座集会である女性の方から、これって直らないんですかって言われました。なので私は予算査定の時に、月に一回はバナナやパイナップルはできないけど、それ以外のものは地域の食材を使う日を作ろうと言いました。
30人学級を小学校6年まで導入するときには諸手を挙げてくれた教育委員会の人が口籠っちゃったんです。なんでかなぁ、と思って次に農政部の人に同じこと言いました。私は 水路もコンクリで全部、オタマジャクシが住めないコンクリの3面張りじゃなくて、安全が確保できるところは書き割りにしようと言うと、いやいや国の付く補助金をなんで返上するんですか、と言っていた農政部の人がやりましょうよと。
教育委員会の人連れて、一緒に120の市町村全部回って、月に一回は学校給食の日、低学年には作ってるおじいちゃんおばあちゃんが作ってる苦労話をして、子どもがありがとうって、お絵描きをして、それをパウチっ子で防水にして農場のところに貼るのしましょうと言いました。
そして一か月で、私のことに反発していた市町村も含めて、6月から月に一回は地域食材の日ができました。それは農政部の人はおそらく1人の父親や母親として必要だと思ったってことです。教育委員会の人も一人の父親母親だけれども、色々なしがらみがあったということです。
私が最後に申し上げたいのは、私にはこの横浜にはしがらみがありません。長野でも、中学高校育った街でしたが、ありませんでした。でも、物事を変えるときには独断などではなくて、そこの方々の願ってること、その悲しみや憤りを喜びや希望に変えるために、しがらみのないリーダーが的確な認識、迅速な決断と行動、明確な責任の下に行う必要があると思っております。 最後に私の母親は今年1月2日に92歳で、穏やかに天寿を全うしました。私の父はまだ91で、軽井沢の町でいまだに元気で過ごしていて、今朝も電話を貰いました。母親が私が2000年の10月に信州長野県の知事に行政経験が無いにも関わらず、多くの県民の方々が、県民だけでなく、その中には経営者の方で、機関決定では他の対抗馬の方を応援していたその長の方が、でも田中に期待しようと言ってくださった。そして当選した時に母親が私にこうしたこと述べました。
「康夫、お前は人から使えられる身分ではなく、人々に尽くす立場であることを忘れないように」ということを言われました。私はこの言葉を心に秘めて、この選挙戦を戦いたいと思っております。そして人間ですから、私にも気付いていない点、至らない点があるとかもしれません。そのことは、ぜひ皆さんは口籠ることなくお話し頂き、そしてみなさんが、いや、これはこうしたほうが良いよということを私に伝えてください。そのために18区をくまなく回る選挙戦にいたしたいと思います。ぜひとも皆さんと一緒にこの閉塞感に覆われている日本、この日本が8月22日に日本で最初に開国をした地から、開かれる開国が今、何か日本は多くの方がこれで経済も政治も社会も平気かと。壊す開国になってないかと不安視されてると思います。私はこの横浜の地から、皆さんと一緒に改める開国、その第一歩を日本最大の基礎自治体、この街から皆さんと一緒に踏み出す。その日が訪れるために市内各地で一人でも多くの方々に、私の考えていることは、自分がちょっと無理だなと思ってたかもしれないことが、まだ無理じゃないんだと。そして、そのこと意志表示しようと思っていただける選挙戦を戦いたいと思っております。
長々と大変に失礼をいたしました。
この後遊説に出かけます。そして、冒頭に申し上げたように、この時間帯も、ボランティアで雨の中ポスターを張って下さってる方、あるいは今日この場に足元が悪くてお越しになれなかったが、今やお年を召した方もスマートフォンで動画をご覧になる時代で、それをご覧になって、私の今日お話したことの幾つかに共感をしてくださり、そしてそのことは他の候補者は多分あまり述べてないな、と思われたなら、田中康夫と一緒に皆様とこの横浜の力、横浜をより良く、そして日本をより良くする戦いをすすめたいと思います。どうぞよろしくお願いを申し上げます。ありがとうございます。