1988年のミャンマー民主化運動に参加し,その後,日本に亡命したビルマ(ミャンマー)人ウィンチョウさん,その奥様のマティダさん。お二人は東京で,それぞれ働きながら,ミャンマーから来日してくる留学生や実習生の若者たちを定期的にサポートしている。
今,二人にとって,最大の関心事は,11月8日におこなわれるミャンマーの総選挙だ。映像からもわかる通り,二人はアウンサン・スーチーさん,国民民主連盟(NLD)の熱烈な支持者だ。彼らは,日本に住んでいて投票権のあるミャンマー人のために,投票のための申請用紙を送る活動を,無償で取り組んできた。大使館のホームページより申請用紙をダウンロードし,コピーする。それを日本各地に住むミャンマー人に発送するという地道な作業だ。その数は300通になるという。ただ発送するだけではない。その書き方から,コンビニでコピーの取り方,郵便局での発送の方法などに至るまで,電話やメールで,寝る間を削って対応してきたという。
彼らへのインタビュー・取材を通して,ご夫妻にとっての選挙,民主主義,そして未来を担う若者たちに対する思いを伝えられたらうれしい。いよいよ10月上旬から大使館などで期日前の投票が始まる。