カナダ バンクーバー近郊都市より
COVID-19への感覚が<怖い>というより、共存しつつワクチン誕生を待っているという感じの世論の中、半年ぶりにバンクーバーダウンタウンへ車で行ってみました。7月1日 カナダ建国記念日、人数規制を順守せず多くの人々がパーティーやイベントを行ったことや夏になり人々の移動が増えたことなどから一時減少傾向にあった感染者数ですが増加に転じています。私の住む州は9月からの学校再開が発表され(人数制限やオンライン対応も含めて)アマチュア・スポーツ団体への規制緩和も含め、新しい生活様式(New Normal Life)とともに人々は穏やかに日々過ごしています。
ダウンタウン内に入りビーチ沿いの道路が、ソーシャルディスタンスを保ちやすいように歩行者と自転車用に変更されていることを知り、改めて行政の考え方ひとつで生活環境は変わると実感しました。そして車よりも人への配慮を優先することがあたりまえの社会の中で暮らせていることを嬉しく思いました。
海外からの入国制限があるため観光産業は大打撃を受けているという報道は見聞きしていましたが、実際に観光地であるスタンレー公園に行ってみると、例年観光バスが列をなして駐車するのを待っているパーキングエリアは、ガラガラ。写真撮影を楽しむ観光客の姿、皆無。
経済も大切。命はもっと大切。
存在することは同じことでもタイミングや捉え方で物事は大きく変わります。私がスタンレー公園を訪れた時間は、ちょうど潮が引いていました。その風景を見て、潮汐のように流れに逆らわず、どんな状況下でも存在できていることに感謝して秋の訪れを楽しみに待とうと思いました。