2019/11/18 公式動画
香港 理工大学にて 連日深夜まで続くデモ そして権力の暴走

11月16日香港理工大学での学生と警官隊の攻防により、学長が警察に通報したため、警察が内部に侵入可能とのこと。

明け方4時近くまで抗争は続き、翌日17日も朝から学生と警官隊が周辺道路を封鎖し、攻防が始まった。11月17日午前11時半頃現場近くに到着。大学のすぐ隣には中国人民解放軍の宿舎がある。中から大学構内の様子を伺う解放軍の姿も見られた。すでに催涙弾が大学の前の交差点に打ち込まれ、学生と警官隊との攻防が始まっていた。13時半頃には3台の水砲車が突入。4時間近くにわたり催涙弾、水砲車、火炎瓶の撃ち合い、投げ合いが続いた。水砲車から発射される水には有毒ガスが含まれており、また青の着色されているものは猛毒成分が含まれており、付着すると、ヒリヒリと焼けるような痛みを感じる。また水砲車はかなりの水圧で、人や物を一掃する。これにより、今日一人のフォトジャーナリストが水圧により倒れ頭に怪我を負い病院に搬送された。現場には、催涙弾の表面温度の計測器、また水砲車から発射された水の成分を調べるために水の採取などをする学生もおり、実際、現場で出た催涙弾の表面温度は215度。また水砲車の水にはシアン化合物が高濃度で安全レベルを超えているという。催涙弾、ゴム弾、水砲車などで鎮圧をはかる警官隊に対し、学生たちは火炎瓶を使用するものの、催涙弾をおそれることなく、傘や板、レンガ、ビート板などで応戦。あまりにも弱すぎる装備である。夜になっても大学を囲む各地で激しい戦いが見られた、駅と大学を結ぶ橋の火災、投げ込まれ続ける催涙弾。そして、21時少し前、警察の装甲車の攻撃を防ごうとデモ隊が火炎瓶を投げ込み、装甲車に火がついた。これにより、警察は今日の行動を「暴動」と認定し、ここにいる全ての人を暴動罪とし逮捕すると発表し、すぐにcoreY出口から離れるよう警察から警告があったものの、その出口から帰ろうとしたデモ隊50人がその場で逮捕された。その後、大学構内、周辺に滞在していた多くのメディア、救護隊も暴動罪に関与したとして逮捕された。深夜12時警察は、デモ隊が攻撃をやめなければ、実弾使用と発表。

現在香港時間5時半、今もなお香港理工大学、その周辺でも攻防が続いている。5ヶ月にわたる若者や学生の抗議活動。6月の平和的なデモから今までなぜ政府は市民の声に応じないのか?250度の熱を持つ催涙弾、猛毒成分を含む水砲、無差別逮捕、このような権力の暴走によって若者達が未来の香港のためにその権力の暴走に対して戦っている。

大学構内で会った四人組の学生は、テントを張って3日間も泊まり込んでいるという。「もし、今香港が平和だったらどうしてる?」という質問に対し「「バスケットボール!」「お酒飲んでパーティーしてる!」「彼女とデート!」など、今の日本の若者がするであろう答えが返ってきた。世界の若者となんら変わりのない彼ら。素直さと優しさをもつ香港人ゆえに、香港は今全てが助け合いでできています。いつかは終わる。権力の暴走に負けない終わりを見たいと願っています。

プロデュース :ミチコキセキ
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