震度6強の地震に見舞われた新潟県村上市。
現場を訪ねてみると、駅前の中心街などは建物の被害もなく、電気・ガスなどもライフラインも維持されほぼ平常通り。
商店も通常営業だった。
駅前観光案内所の近雅博さんは「落石など被害が出ているのは村上市北の山形県境に近い地域、心配のメールを沢山もらったが村上市は広いので丁寧に伝えてください」と報道へのリクエストもあった。
さらに、村上市は「鮭、酒、人の情けの城下町」と語り、地震が落ち着いたらぜひ名産の鮭や郷土料理を楽しんでほしい、地元の人たちと触れ合って欲しいと話していた。
一方、落石や土砂災害への備えが深刻なのは、村上市の北部、山形県境に近い集落。
国道345号線は弘法トンネルが落石により通行止に。
トンネルの北側の集落、今川を訪ねた。
村上市はきょう午後に、お年寄りに対して土砂災害への備えとして早めの避難を促したが、指定避難所までは約20キロ離れているため、集落内の集会所に30人が身を寄せていた。
建物の背後には山が迫っており危険であることには変わらない。 避難指示に引き上げられたとしても、市がマイクロバスなどを用意するのではなく、町内会の役員が自家用車を出してお年寄りを移送するという。
役員たちも高齢だ。
過疎高齢化の避難は、まさに老々介護ならぬ、老々避難。
対応の改善が求められる。