2011年3月の東京電力福島第一原発事故から、8年。今も帰還困難区域が残る、福島県の富岡町には、「夜の森の桜」(よのもりのさくら)と呼ばれる、見事な桜並木があることで知られます。桜のトンネルの総距離は約2.2kmにも及びますが、原発事故以降、現在も大半が帰還困難区域の中です。立ち入ることができるのはわずか300m程となります。
しかし今年2019年には、帰還困難区域内の観桜ができるよう、原発事故後初めてバスが運行されます。ただし帰還困難区域内での降車はできません。あくまでもバス車内からの観桜となります。
そんな夜の森の桜を思って、2012年から福島県のいわき駅前で冬季に行われるイルミネーションがあります。「いわき光のさくらまつり」です。復興に願いを込めて、駅前のケヤキ並木を、桜をイメージしたピンクと白のLEDでライトアップします。動画はその様子を収めました。
富岡町も、少しずつ、少しずつ、復興に向けて前へは進んでいますが、今もなお、いわき市には避難民も残ります。いわきから富岡への思いを込めたライトアップ、観桜のバスが運行される本日、2019年4月6日に公開いたします。