今回は生理中や産前産後の女性を隔離した歴史を訪ねました。福井県敦賀半島には当時の小屋が残されています。
現地に行くまでは「とんでもない差別だ」と思っていました。
各集落にあったと言われる月経小屋のうち、色ケ浜地区に残されていると聞き向かうまでに厳しい地形を体感します。
小屋に入ることは「楽しかった」「しあわせだった」と伝え聞いたという声にも触れました。
実際に小屋を前にすると、家長父性の色濃い当時の社会、厳しい地形、漁師という生業、さまざまなことが絡みあって当然のようにできた小屋ではないかと感じました。
だからと言って、仕方なかったねと済ませたくないという気持ちも同じくらい湧き上がりました。
参考文献はこちら
田中ひかる
『生理用品の社会史―タブーから一大ビジネスへ』(ミネルヴァ書房)
『月経をアンネと呼んだ頃―生理用ナプキンはこうして生まれた』(ユック舎)
『月経と犯罪―女性犯罪論の真偽を問う』(批評社)
山浦麻子
『布ナプキンはじめてBook―生理をここちよく』(泉書房)
【about period〜生理と社会のカンケイ〜】
不浄でもなく、反対に神聖でもなく、隠すものでもなければ、ひけらかすものでもなく…
生理があることでもたらされるもの、反対にないことの影響…
処置の歴史や進化…
about period
動画がオープンに語れるきっかけに。
生理と社会のカンケイを撮ってます。
✳︎TWFF(伯野朋絵)
https://www.twff.info