5月22日、英国パラリンピック委員会最高経営責任者(CEO)のティム・ホリングスワースさんが来日、毎日新聞社が定期的に開催するワークショップ・毎日メディアカフェに登壇した。
「2012年パラリンピックの後、私たちは”レガシー”とい言う言葉の使用を禁止しました。このレガシーという言葉は、もうピークに達したものを維持するということになるが、私たちはまだピークには達してはいない。高い山の麓にようやくたどり着いたにすぎない」と話した。
日本が2020東京へ向かう取り組みはいま、最も成功したと言われる2012年ロンドン、とりわけパラリンピックをお手本にしている部分が多い。そのロンドン2012を率いた英国パラリンピック委員会は、地元の開催に向け何に取り組んで来たか。また閉幕して、リオパラリンピックを経て、東京に向かう現在、どのようなアドバイスをもらえるのか。30名ほど集まった関係者、関心ある大学生や仕事帰りのサラリーマンなど、熱心にティムさんの話に耳を傾けた。
聞き手には、パラリンピック金メダリストでIPC(国際パラリンピック委員会)教育担当、日本財団パラリンピックサポートセンターに勤務するマセソン美季さん、同じくパラリンピック金メダリストで日本パラリンピアンズ協会会長の河合純一さんらに迎えられ、毎日新聞オリンピック・パラリンピック室の山口一朗氏がファシリテーションを務めた。
ティムさんは、イギリスのオリンピック・パラリンピック水泳チームのキャンプ地として、東京に近い横浜市・川崎市を拠点とするために来日した。すでにオリンピックの開催地となっていたが、パラリンピックの開催地としても改めて発表されることになった。
(取材:パラフォト/映像・石野恵子、記事・佐々木延江)