2018/04/20 地域
福島県楢葉町で東日本大震災後初めての米作り!7年ぶりの挑戦!!  〜 木戸の交民家 〜

福島県双葉郡楢葉町にある 木戸の交民家 Co-minka では、
昨年、東日本大震災後初めての米作りが行われました。

木戸の交民家は福島県の浜通り常磐線の「木戸駅」から徒歩5分の場所にあり
築70年の古民家を地域の方や関わる方達でDIYでリノベーションして再生し
この地域で暮らす方、働く方、支援者として関わる方々を含めた、地域の
コミュニティの交流の拠点としようと取り組んでいます。

また、沿岸部には交民家のメンバーで管理している田んぼがあり、そこは
東日本大震災の時に津波で大きく被害を受け、その後原発事故の影響も受けましたが
土壌を一から再生して、昨年の5月に震災後初めての田植え、そして10月には
無事にお米の収穫が行われ、その後放射性物質の検査を出して無事に通った為
今年のお正月にはその田んぼで採れたもち米でお餅つきが行われました。

楢葉町は震災直後警戒区域に指定されましたが、その後避難指示解除準備区域に
再編されて、2015年9月の避難指示の解除により住民の帰還が少しずつ
始まっています。福島県や楢葉町の発表によると2011年3月11日の時点では
楢葉町の住民登録は8011人でしたが、今年の3月31日時点では1500世帯
約3,000人近くの人が町に戻っています。

交民家の近くには、震災後福島の復興の為に何かできればと交民家の管理人でもある
千葉県から福島県に移住した古谷かおりさんが女将を務める「木戸の小料理 結のはじまり」
があり、この地域で働く人や新しい住人も含めて、改めてはじまるきっかけの場になれたら。
そんな想いが店名に込められており、地域に戻った方、戻りたいと思っている方以外にも
原発や町の復旧・復興の為に働いている皆さん、そして楢葉町に立ち寄った人たち等の
憩いの場になっています。


また近くにあるJヴィレッジは震災後休止され原発事故の対応拠点として
使用されており、現在も休止中ですが今年の7月にはリニューアルして
一部施設を再開、来年の春には全面再開が予定されています。

楢葉町はまだまだ地域としての課題も多いですが、交民家には地元の方以外でも
東京からも大学生なども多く訪れたり、様々な活動の拠点になっています。

そして今年も5月19日に交民家の田んぼでの田植えが予定されており、
2018年の米作りが間も無く始まります。
復興に向けて小さな一歩ずつですが、確実な一歩になっています。

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木戸の交民家
http://kido-co-minka.com/

結のはじまり
https://www.yui-hajimari.com/

福島県避難指示区域の状況
http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/list271-840.html

プロデュース :城島めぐみ
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