2月1日から渋谷「ユーロスペース」にて上映される日仏ドキュメンタリー映画『無人地帯』を製作した藤原敏史・監督にインタビューし、作品や都知事選について話を伺った。
○映画の内容○
『無人地帯』
2012年/日本・フランス/HD/105分/配給:シグロ
監督:藤原敏史/朗読:アルシネ・カーンジャン/音楽:バール・フィリップス/撮影:加藤孝信/編集:イザベル・インゴルド/音響:臼井勝
制作:カトリーヌ・グリゾレ/製作:ヴァレリー=アンヌ・クリステン、ドゥニ・フリードマン
住民が避難し無人となった20km圏内の風景。それでもその土地の営みは続く。春になり、咲きほこる桜、茂る新緑。そしてその周辺地域に住み続ける人々の暮らし。やがて、20km圏内への立ち入りが禁止される…。カメラは、その場所が築いてきた時間と歴史を巡り始める。
東日本大震災から一年後のベルリン国際映画祭に出品され、その後も数多くの映画祭で上映、絶賛された『無人地帯』が遂に劇場公開される。藤原敏史監督は破壊された風景と、それでもそこに住み続ける人々を見つめ、耳を傾け続ける。朗読には、映画監督アトム・エゴヤンのパートナーでもある女優アルシネ・カーンジャン、そして音楽には世界の前衛音楽シーンを牽引してきたベーシスト・バール・フィリップスを迎え、繊細でありながらも力強い声と音楽で見る者の心を揺さぶるに違いない。