今月の16日〜19日にかけて熊本の竹あかり演出家CHIKAKENさん達と
竹の研修旅行の為にバリ島に行ってきました。
バリ島と言えば、昨年の秋に活火山でもあるアグン山が噴火の可能性が
高まったとして9月22日に警戒レベルが最高レベルの4に引き上げられ
周辺住民への避難指示や注意喚起などが行われ、10月には万が一に備え
インドネシア政府は近郊空港へ移動する手段として300台のバスや5隻の
フェリーを準備するなど対応していたそうです。
その後、11月25日に噴火が起き27日にかけては一時噴煙が5000m以上
上がった事に伴い、空港はおよそ3日間閉鎖されましたが、それ以降
小規模な噴火を繰り返しても、空港の閉鎖は現時点まではありません。
私たちが行く前日の15日も噴火がありましたが、特に問題なく渡航
することが出来ました。現在は避難区域も縮小されてアグン山山頂
から半径6km圏内が立ち入り禁止になっています。
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アグン山は標高3,014mでバリ島で一番高い山であり、バリ島の北東部に
位置しています。
現地のツアーガイドの大木さんにお話を聞いたところ、私たちが通常
バリ島に行く際に使うデンパサールの国際空港や主な観光地はバリ島南に
位置し、アグン山からはほとんどのエリアが70km以上離れており、
直接の影響はないとのことです。
こちらに関してはバリ州政府観光局やインドネシア旅行業協会からも
公式声明が出されています。
ただし、今後の噴火状況によっては、火山灰や噴煙の状況により飛行機の
エンジントラブルなどの発生の恐れがある為、また空港が閉鎖される事が
あるかもしれません。その辺は現地の最新情報をできる限り入手しながら
対応するしかありません。
このように現地に行くと、問題なく十分楽しむ事が出来ましたが、
アグン山の噴火のニュースは日本でも大きく取り上げられ、噴火して
周辺住民がたくさん避難したなどの部分だけがクローズアップされて
日本からの観光客も激減したと言います。
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一方で、帰国した直後の1月23日、群馬県草津白根山では突然噴火し
死傷者が出てしまう事態となりました。また周辺の草津温泉では
キャンセルが相次ぎ、噴火から3日間で5000件以上、延べ2万人以上の
キャンセルがあったとの事です。現時点ではキャンセルは少しずつ
減ってきているものの、地元には大きなダメージになりました。
不安になるのも確かなので、すごく難しい問題です。
ただし日本では、草津に限らず桜島や箱根など観光施設を伴う火山も
多く、温泉などの恩恵を受けていたりしますが、それ故、火口周辺では
危険を伴うこともあると思います。
それでも火山と共存する私達は、一部の情報だけに流されず、出来る限り
現地の正しい情報を知る事で安全に楽しむ事も出来ると思います。
また、今回調べて行く中でインドネシア政府は噴火の前から万が一に
備えて避難に伴う対策をしていたので、日本もこれだけの火山があるので、
特に観光地に関してはこのような早期の対策を取れるようにする事が
大切だと思います。その為にはやはり火山活動の日々の調査が必要になるので
それなりの機関や専門家の必要性を改めて感じました。
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因みにバリ島で自分がいる場所が安全かどうかを確認するには
下記サイトをスマホで開くとGoogleマップで火山に関する避難区域を
表示してくれます。(ご参考までに。)
今回、初めていくバリ島で、行くまでは少し不安もありましたが
現地のコーディネーターさんにより安全に楽しく行く事が出来ました。
食べ物も美味しく、とても素敵な場所も多いのでご興味ある方は
ぜひ現地の状況を確認しながら訪れてみてはいかがでしょうか。
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バリ島への渡航に関しては下記のリンクなどもご参考になさってください。
外務省海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/
在デンパサール日本国総領事館
http://www.denpasar.id.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html