2018年1月16日、「希望の党」玉木雄一郎代表の定例会見が衆議院議員内で行われた。
冒頭発言
(民進党との統一会派について)
「この間幹事長、国対委員長、時に政調会長にも入っていただきながら、議論を深めてきた。
本日役員会において衆参両院において民進党と統一会派を組むということを両院議員総会にかけるということについて提案申し上げ、了承いただいた。
参議院の団長である松沢参議院議員からは「参議院の3人についてはこれについては反対である」という表明があった。この間お話をお伺いして、本当のオリジナルの希望の党のチャーターメンバーとしての想いや、あるいは政策協定以前に参議院においては民進党と統一会派を組むことはどうしてもできないというご説明もあり、チャーターであるということについても十分配慮して、やはりそれぞれの政治活動が円滑に行われるべきだという観点から、私のほうから分党することを合わせて提案をした。このことについては松沢参議院議員からは「重く受け止める」という言葉があり、衆参両院で民進党と統一会派を組むことについて両院総会に諮ること、どうしてもこのことに納得ができない希望の党結成時の想いを貫くチャーターメンバーに関しては分党について条件が整えば認めるという方向で進めたい。このことも合わせて両院総会に諮るということを本日の役員会で決定した。」
質疑応答
【France10及川編集長】
「先週末の世論調査における希望の党の支持率の低迷を受け、考える理由と対応策は」
【玉木雄一郎代表】
「低い支持率であることは重く受け止めている。やはり今民進党との間で統一会派の議論もあるが、党の立ち位置が国民の皆様からわかりにくくなっていることも理由の一つだと考えている。統一会派についての協議を国会の前に方向性を見出して決着をさせたうえで、党のカラーを国会論戦の中でしっかりと出していきたい。」
【ゲイレポーター、酒井佑人】
「アメリカ州で同姓婚が合法化された州では、LGBTの若者の自殺未遂率は14%減少した。日本でもいじめなどが原因で自殺する学生も多くいるが、希望の党は同姓婚の議論をいつまでに終えるつもりか。」
【玉木雄一郎代表】
統一会派の議論を落ち着けた上で、仮に民進党と統一会派を組むということが決まれば、民進党もLGBTをはじめとした多様性について非常に配慮する政党であるので、そうした党と党の関係が明確になった時点でいつまでに、どのような形で議論していくかを決めていきたい」
追記:17日に民進党両院総会が催され、希望の党との統一会派案は出席者から反対意見が多く出され、見送られた。それを受けて、希望の党は協議の打ち切りを決定した。
取材&文:酒井佑人(ゲイレポーター)