2018/01/11 教育
『平和への祈り』東京大空襲被災者が描いた一枚の絵

東京大空襲で被災した西尾静子さんが描いた油絵『平和への祈り』は現在、母校・日本獣医畜産大学(現・日本獣医生命科学大学)の旧校舎に飾られている。

 

被災経験ばかりが注目されがちだが、戦後、どのような想いを胸に生きてこられたのかに興味を抱いた筆者は数度に渡って西尾さんからお話を伺った。幼少期に被災して以後、わが子にも戦争経験を語ろうとしなかった西尾さんは、湾岸戦争をキッカケに一枚の絵を描いたという。その絵が、母校に飾られていると聞き、西尾さんと一緒に観に行くことにした。その時の模様が今回の映像にまとめられている。

 

かつて芸術の世界を志していた西尾さんだったが…「手に職を付けなさい」という母の教えに従い進んだ理系の道。それから数十年を経て、プロの画家と同じように西尾さんの絵は学生の教材になっていた。

 

劇団東京フェスティバルでは、西尾さんの体験を舞台・映像化すべく企画している。

プロデュース :きたむらけんじ
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