2017年12月21日、「民進党」大塚耕平代表が定例会見を民進党本部にて行い、沢山のプレスが駆け付けた。
質疑の時間に入ると、France10は死刑制度と安室奈美恵さんの引退について質問した。
■質疑
○死刑制度について
【ゲイレポーター、酒井佑人】
先日、死刑囚2名の執行が行われた。フランス大使館のローラン・ピック駐日大使は、「フランスは世界じゅう至るところで死刑という非道徳的で犯罪抑止力のない刑罰に反対しています」と抗議声明を出している。駐日EU代表部、東京に大使館を置く26のEU加盟国及びアイスランドとノルウェーと共同し、抗議声明を出した。大塚代表は、この死刑執行をどう思われるか。また大塚民進党代表は死刑に賛成か反対か伺いたい。
【大塚代表】
まず、党として死刑について一定の見解をまとめてはない。これについては党内でしっかり議論をしていかなくてはいけない。
私個人も含めて、死刑という大変重い刑罰、これについてはもちろん人権の観点からどのように考えるかというのは大きな問題である。
一方で、死刑に相当されるというような判決を下される重い罪を犯した場合に、その被害者の皆様のご家族の感情などをどう考えるか。検討すべき点は非常に深いと思う。
ヨーロッパの国々等、既に死刑を廃止している国々からは、一定のこのことに対する反応があるのは理解できますが、日本においては現行の法制の中で、今申し上げたような観点を十分吟味しながら、これからも死刑制度のあり方は議論していかなければいけないと考えている。
○「終身刑」制度について
【「フランス10」及川編集長】
終身刑というのは、よく人道的な政策だと思われているが、死刑よりも残虐な面もあり、例えばイタリアで340名の終身刑囚が、このまま生かされるよりは死刑を執行しろという嘆願書を首相に出したこともある。あるいは、フランスでも同様に、終身刑囚が死刑執行にしてほしいというような嘆願書を出したこともある。民進党としては、あるいは大塚代表としては、終身刑の導入についてはどのようにお考えなのか伺いたい。
【大塚代表】
これも、先ほどの死刑と同様に、犯罪とか刑罰というのは加害者と被害者がいる。終身刑についても、実はその加害者として刑に服している方のお立場の考え方と、それから被害者としてそのご家族の受け止め方、これは死刑と同様に終身刑も非常に難しい問題がある。
加害者として刑に服している方は、今ご質問のような受け止め方もある一方、被害者として被害に遭われた方のご家族などは、やはり加害者が現に生存しているということに関していろいろなお気持ちをお持ちの方もいる。
そういう中で、各国の過去からの刑罰の歴史とか社会の受けとめ方というのは微妙に差がある。
そういうことを十分に反映して、我が国における終身刑のあり方というのは考えていかなければいけない。
【「フランス10」・及川編集長】
安室奈美恵さんが紅白出場することについてのコメントと、引退されるわけだが、安室奈美恵さんの足跡について、大塚代表の何かお考えというかご感想があれば伺いたい。
【大塚代表】
一ファンとしては残念だ。
紅白出場は大変嬉しいので、私も紅白見ようと思っている。
取材&文:酒井佑人(ゲイレポーター)