2017/12/01 地域
横浜の未来へ。「瀬上沢」の緑を、残そう。~Save SEGAMI~横浜最後の大自然を巡る

「横浜最後の大自然」と称される、「瀬上沢」。今ここに、開発の波が迫っています。2019年をピークに、横浜市の人口は減少に転ずる試算が出ています。住宅街、商業地に開発しても、将来のゴーストタウン化は避けられない情勢にも関わらず、開発が進められようとしています。

 

参考:http://www.city.yokohama.lg.jp/seisaku/seisaku/jinkosuikei/

 

「瀬上市民の森」から続く「瀬上沢地区」。ここには貴重な遺跡群があり、都会では少なくなった野生のホタルも姿を見せます。横浜の未来を考えた時に、真に残すべきものはなんでしょうか。ゴーストタウンか、豊かな自然か。

 

今、瀬上沢を守ろうという市民団体「横浜のみどりを未来につなぐ実行委員会」が、横浜市民の民意を反映させようと、住民投票条例の成立に向け署名を集めています。市民有権者の1/50にあたる60,000人以上の署名を必要としており、その期限は12月10日に迫っています。

 

署名について、詳細はこちらのサイトをごらんください。
http://livegreenyokohama.com/

 

動画では、緑豊かな中に残された遺跡群を巡ります。ただ、現在では埋め戻されていたり、上から緑が繁茂して見えない遺跡もあります。いかに心の目で見ることができるでしょうか。

 

今までの流れを振り返ります。

 

2007 東急建設株式会社が横浜市へ、東京ドーム約7個分の開発を提案。
2008 反対署名が92,000筆集まる。横浜市は開発認めず。
2009 現横浜市長、林文子氏が初当選。
2014 東急建設株式会社は再び横浜市へ、大規模開発を提案。反対署名が110,000筆余集まる。
2016 きめ細やかな緑地保全のための市街化区域への線引き変更権限を県から移譲されたにも関わらず、横浜市は大規模開発を容認。
2017 市民からの意見書募集、都市計画審議会を経て、2選目を果たした林文子市長が、今年度中に最終決定。

 

瀬上沢が守られたその時には、緑は緑として残るよう、人の手を入れ、憩いと学びの場を築こうというのが運動の願いです。これは横浜市だけの問題ではなく、全国にある問題だと、市民団体のメンバーは話します。この開発を認めてしまったら、全国の悪しき例として他の緑も保全されなくなってしまう、そう危惧していると。

 

豊かな横浜を未来に残すために、今を生きる私達に何ができるだろうかということを常に考えていきたいものです。

 

より詳しい瀬上沢の情報についてはこちらのサイトをごらんください。
http://savesegami.com/

 

撮影日:2017年11月25日

プロデュース :西村晴子
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