福島県白河市と周辺地域で、農村体験などグリーンツーリズムを手がけるNPO法人の副理事長である樋口葉子さん。50代半ばのパワフルな女性です。
グリーンツーリズムの受け入れ先を探し、取材し、交渉し、実際にツーリズムを組むまでを、県とともに手がけます。
機運は10年ほど前からあったものの、具体化したのは震災前年の2010年頃から。各方面に交渉し、パンフレットも出来上がった、そんな折に震災は起きました。被災した受け入れ先は、受け入れが出来なくなってしまったところも。
グリーンツーリズムも頓挫しかけましたが、樋口さんは諦めませんでした。震災の爪あとが残る中、もう一度取材、交渉に回り、今回、グリーンツーリズムの開催までこぎつけた樋口さん。
グリーンツーリズムにかける思いと、そこから受け取って欲しい福島のメッセージ、そして原発事故も含めた震災直後の白河市の様子など、伺いました。
カタカナの「フクシマ」ではなく、漢字、ひらがなの「福島」「ふくしま」を感じて欲しいと明確に語る樋口さん。白河市で暮らす、地元の人ならではの思いとは、いかに。