2017/07/10 地域
木戸の古民家再生プロジェクト
『交民家(Co-minka)』 〜 築70年の古民家を再生した新しいコミュニティ。東日本大震災から7年振りの田植え 〜

 

2017年5月21日。 福島県双葉郡楢葉町沿岸部にある田んぼで
東日本大震災及び東京電力福島第一原発の事故後、初めての田植えが
行われました。そこには一つのプロジェクトがありました。
それは木戸の古民家再生プロジェクト『交民家(Co-minka)』です。


福島県双葉郡楢葉町で昨年の秋から取組みが始まった
『木戸の交民家 (Co-minka)』。そこはJR常磐線 木戸駅から徒歩5分の
ところにあり、築70年の古民家を地域の方達がDIYで修繕し、再生して
できた新しいコミュニティの場です。

楢葉町は福島県の浜通り、双葉郡に位置し、隣は富岡町、広野町、川内村
そして一部はいわき市にも面しています。
Jヴィレッジがあることでも有名で、原発事故後は警戒区域(後に
避難指示解除準備区域)に指定され、一時居住制限がされましたが、
2015年9月に避難解除行われました。
東日本大震災当時の楢葉町の人口はおよそ8,000人でしたが、現在の
帰還率は約2割程度。避難先から週末だけ戻る住民も多く、長期避難から
本格的に帰還する難しさを伺えますが、現在は元々の住民だけではなく、
原発の廃炉作業に関わる作業員や復興に関わる仕事を持つ人達など、
新しい関わりを持つ人達も集まり始めました。
それ故に「顔の見える関係性を繋ぎたい」と交民家では多様な立場の
人達が垣根を超えて語り合える場所になっています。

震災で多くの家屋が取り壊されていく中、この築70年の古民家と巡り合い、
この家を地域に関わる人たち、また被災当事者でなくても想いをを寄せる
人たちと共にDIYで修繕することで、地域の歴史的資源を守りながら
交流の手段としての意義を見出して来たそうです。また、地元の食材を使った
手料理を堪能することで、その土地が持つ昔ながらの風土を感じながら交流を
深めて来ました。今回の田植えもその一環となっています。


この田植えは、交民家の参加者で楢葉町の出身である松本さんの田んぼを
借りて行われました。震災直後はこの辺りも津波の被害が大きく、当時は
田んぼにも流木や瓦礫、また車もゴロゴロしていたと言います。
そこから少しずつ復旧作業が進みましたが、楢葉町は東京電力福島第一原発
からも比較的近いため、除染の対象になり田んぼの土の表面は入れ替えられ
ましたが、その土壌はあまり良くなく、石もたくさん入っていたので、みんな
で手作業で石を取る作業なども行われてきました。
更に、水路があっても周りが田んぼをやっていない為、水が来ていなかった
ので元を管理しているところにお願いをして水を出してもらったりと
一つずつ地域の方と交流を深めながら田んぼ作りの再生も行って来ました。

晴れ渡る空の下、田植えには子供も大人も多くの人たちが集まり、そこには
笑顔と笑い声が溢れていました。震災直後を知る松本さんは田んぼがこれだけ
綺麗になったことに驚くと共に、震災前と同じように緑が戻ったことに喜びを
感じていました。
また、交民家の管理人でもある古谷さんは田んぼの田植えだけでなく、その過程が
勉強になったし、地域はこんな風に繫がっているんだということを実感した
と言います。
この日、田植えの後は地元の食材を使った料理や交民家の畑で採れたほうれん草を
使ったカレーなどがお昼ご飯に用意されました。

交民家では今後も月に1回くらいのペースで色々なイベントを開催していく
とのことです。


地域にはまだまだ多くの課題が残されていますが、それでも少しずつ復興に
向けて歩みは進んでいます。
様々な理由で地元を離れた人達がこの家をきっかけに足を運んでくれたらと
いう想いも込めて、避難指示解除後の新しいコミュニティの場作りがここ
楢葉町の交民家で始まっています。

ご興味ある方は是非こちらのFBページをご覧ください。


『 木戸の交民家 Co-minka 』
https://www.facebook.com/kido.co.minka

 

プロデュース :城島めぐみ

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