2017/07/07 国際
【ドイツ発】難民施設と住宅地を隔てる「ミュンヘンの壁」

ミュンヘン市南東部に、2017年の秋からおよそ80人の若い難民を収容する施設と、難民が生活することで生じる騒音防止のために、施設と住宅地との間に壁が建設されている。

その壁は「ミュンヘンの壁」「難民の壁」と呼ばれており、長さはおよそ80メートル、高さは4メートルで、ベルリンの壁よりも若干高い。

この地域に難民施設を建設することに対して、二年半にも及ぶ地域住民と行政との法廷闘争があった。壁を作ることは双方の妥協案だ。

高速道路近くにある別の難民施設では、車の騒音を避けるために、高さ3メートルの壁を設置している。
それよりも高い4メートルもの壁がはたしてこの場所に必要なのだろうか。施設に最も近い住宅までは50メートルの距離がある。「何が騒音になるのか、壁がどのようにそれを封じ込めるのかはわかりません」と、地域住民の中にも、壁の設置が適切であるか疑問を投げかける人もいる。

2015年の難民危機で、ミュンヘンはドイツを目指す難民たちのゲートウェイとなり、多くの市民が難民をサポートした。あれからニ年、「ミュンヘンの壁」は市民と難民との分断の象徴になってしまうのだろうか、それとも、ただの「騒音防止の壁」で落ち着くのであろうか。

プロデュース :フランツ さとみ

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