テロの犠牲になった映画監督が見つめた「福島」

2016年3月、ベルギーの首都ブリュッセルの空港で2度の爆発。さらにその約1時間後、ブリュッセル市内にある地下鉄マルベーク駅構内でも爆発が起きた。この連続テロで32名の命が奪われた。

被害にあった32名の中に、福島県双葉郡富岡町で暮らす人々を取材していた一人の映画監督がいた。

その映画監督の名前はジル・ローラン。

彼の初監督作品にして遺作となった映画が2017年3月11日(土)から公開となる。

この映画を観た、ジャーナリスト・堀潤はこうコメントした。

震災報道にセンセーショナリズムはいらない。
「震災、原発事故当時と変わらぬ街の様子。時計の針が止まったままだ」という表現が嫌いだ。

この6年、地域は、そして住民は復旧復興のため何をするべきか模索し、行動を続けてきたし、それぞれの選択や決断も迫られてきた。

「変わらない」ように見えるのは見続けていないからだ。知らないからだ。関わっていないからだ。

この映画は現場の変化を淡々と記録した。

地域が抱えるジレンマと向き合い、人々の息遣いを耳元に感じるほど丁寧に描いた。

東京は何をやっている。これまでの電力の恩恵を忘れたのか。

「福島県の復興無くして日本の復興なし」、この言葉は政治に消費され、大衆な善良な意識を生かすためにただただ食い潰されてしまったのか。

今こそ、この絶え間ない日常を記録した映像を多くの人は観るべきだ。そして、訪ねて欲しい。大地を未来に残すために。


外国人監督が見つめた3組の家族のドキュメンタリー映画『残されし大地』は
3月11日(土)よりシアター・イメージフォーラムにてロードショー/フォーラム福島、シネマテークたかさきほか全国順次公開。

公式サイト: www.daichimovie.com

映画『残されし大地』
監督:ジル・ローラン
プロデューサー:シリル・ビバス
出演:松村直登ほか
原題:『LA TERRE ABANDONNEE』
制作:CVB Brussels
配給プロデューサー:奥山和由 (チームオクヤマ)
配給協力:太秦
提供:祇園会館
協賛:パルシステム/ヴィタメールジャポン
後援:ベルギー王国大使館/ベルギー観光局ワロン・ブリュッセル
(c)CVB / WIP /TAKE FIVE – 2016 – Tous droits reserves
2016|ベルギー|カラー|DCP|5.1ch|76分

プロデュース :8bit news

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