今月14日で熊本地震から2か月が経った。最近テレビや新聞でも取り上げられることが少なくなったせいで、多くの方が順調に復旧・復興が進んでいると思っているのではないだろうか。
震度7の強い揺れを2回観測し4700棟以上の住宅が全壊・半壊、今もなお2000人を超える人が避難生活を強いられている熊本県益城町を取材した。築数十年の古い木造住宅が多く、重い瓦屋根が柱をへし折って二階部分が一階部分を押しつぶすように崩れていたり、地面が隆起して床が押し上げられるような形で損壊している住宅が目立った。
取材中偶然、半壊した自宅の片付けをされていた家族と遭遇した。「益城町は全壊住宅もたくさんあるのに手付かずが多いんです。これからますます雨が多くなるからさらに片付けも思うように出来なくなる。さらに余震や台風がきたら壊れた家屋が飛ばされて危ないでしょ。」と語った言葉が印象的だ。