フランスの極右政党「国民戦線」のマリーヌ=ルペン党首&欧州議会議員は2015年9月8日にラジオ放送「RMC」の番組に電話出演した。
ルペン党首はシリア難民について
「政治難民はほとんどおらず、超少数者(ultra-minoritaires)だといえる。私はテレビでハンガリーやドイツなどで密航者が駅に降り立ち、受け入れられる映像を見ている。映像に出てくる99%は男性だ。私が思うに、これらの男性は家族を現地においたまま、祖国を離れていて、迫害されたから出国したのでない。明らかに亡命した理由は経済目的(des raisons économiques)だ」
と述べた上で、
「私たちが直面しているのは、経済的な移民・流入だ(une immigration économique)」
と強調し、シリア難民の受け入れに反対する意向を示した。
左派系日刊紙「リベラシオン」はルペン党首の発言を受けて8日付けで、「マリーヌ=ルペンよ、シリア移民の99%は男性ではないし、経済移民でもない」(Non Marine Le Pen, 99% des réfugiés ne sont pas des hommes, ni des migrants économiques)と題する記事を掲載し、ルペン党首の主張に反論した。
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