【シリーズ「復興」】行って!みっぺ!福島の米の全量全袋検査って、どうやってるの?実際に、見に行ってみた。
福島県では、米の全量全袋検査が行われています。その様子を拝見しに、白河市を訪れました。
東京電力福島第一原発が事故で放出した放射能は、福島県などを汚染してしまいました。今でも各地でその度合いに差があるとはいえ、汚染は多少なりとも残されています。
しかし、それと、生産される農作物が汚染されているかどうかは別問題です。今回の事故では主に放射性セシウムが多く放出されましたが、そのセシウムを植物が必ずしも吸い上げる訳ではないからです。
福島県の代表的な農作物のひとつである米は、安心して食べてもらうために、放射能汚染されていないかどうか、2014年現在、全量全袋という徹底した手段で検査を行っています。その実際の検査の様子がどんなふうに行われているのか、現場にお邪魔しました。
搬入されてくる玄米の袋にはバーコードが付いています。それを読み取り、放射性セシウム検査器のベルトコンベアに流します。そして測定され、結果がOKなら今度はQRコードが貼付されます。このQRコードを通じて、その米のデータを照会することが出来ます。
新米の時期には家族総出で大忙しの検査体制になるとのこと。背の高さを遥かに超える量の米袋が積まれた様は壮観でした。これらを、全て、検査するのです。
お邪魔した商店の社長は、それでも風評被害は排除しきれないと語ります。出荷されている米は汚染されていないのに、あまりにも厳しく悲しい現実です。
うず高く積まれた米、ひとつひとつ手作業で機械に通す手間、福島の方たちがどれだけ頑張っておられるか、この動画から伝われば幸いです。
また、より詳しく、福島の米について知りたい方は、こちらのサイトをご参照ください。
最後に、その商店が出していた店のおにぎりをいただいたのですが、まさしく頬が落ちるとはこの様を言うのだろうというくらい、美味しかったことを付記しておきます。
※機械の作動音などがありますので、動画の音量変動が激しいです。最初は小さめの音からお試しください。
プロデュース :西村晴子