「学習支援塾BEANs」塚崎康弘・代表に2014年7月31日、新宿区立高田馬場創業支援センターにて、急増する「大学生の不登校」問題についてインタビューした。
大学の不登校者の数について
「大学生全体の一割。大学によっては2~3割の学生が大学に通わなくなり、中途退学をしていく。」
と推定する。大学不登校になる理由について
「一つは人間関係です。小中高と無理矢理(クラスや学年という単位で)人間関係が固定されているところで育った学生が大学に進学すると、『自分のやりたい』ことや『自分の興味』をベースにした人間関係を構築していくことが初体験が故にできない。」
「もう一つの理由が根本的な問題で、自分が大学で何をしたいのかが分からないまま来たのに、ゼミを選びなさい、ゼミに入るための単位を選びなさい……という選択に迫られる」
とあげ、問題となっている学生の傾向について
「大学の講義に出なくても、演劇に生きるとか、音楽に生きるとか、サークルに生きるとか、夢に生きる子がかつては少なからず居た。いま問題となっているのは、打ち込めるものすらない学生です」
と指摘する。
では、どうしたら、問題解決になるのか。塚崎さん次のようにいう。
「公教育におけるカリキュラムを改革する。たとえば、公教育においてコミュニケーション能力やリテラシーを高める教育をする。あるいは教育で、夢をもち、目標設定をして、それにむけ、トライ&エラーをしていくような過程も必要です。私立の塾がモデルケースを示してもいい。単なる受験のテクニックだけでなく、『生きる力』を育むような実践もすべきです」