8bitNewsとアメリカの大手写真画像代理店、ゲッティイメージズの提携でお伝えする「きょうのゲッティニュース」。
世界中からよせられる様々な写真を使って、最新の動きを皆さんにお伝えしています。
動画の写真は、バングラデシュの衣料品工場。先月7月28日からハンガーストライキを行っている女性工員達の体調をドクターがチェックしている様子です。
なぜ、彼女達が、飲み食いをやめて抗議する過酷なハンガーストライキに踏み切ったのか。実は、この工場では過去3ヶ月分の給料が未払いのままだといいます。
この十年における、バングラデシュでの繊維産業の成長は著しく、中国に次ぐ世界第二位の衣料品輸出国にのしあがりました。今や中国を凌ぐ勢いとも評されていますが、その理由は安価な製造コスト。ILO・国際労働機関が去年発表した報告によりますと、バングラデシュの最低月給は39ドル。カンボジアやインド、ベトナムなど輸出で競合するその他のアジア各国の水準のおよそ半分という低賃金です。近年では「チャイナプラスワン」というかけ声のもと、人件費の上昇が続く中国から生産拠点の分散を目指して、バングラデシュに進出する企業も増えています。安い衣料品を得られる恩恵の影には、アジア最貧国の一つといわれるバングラデシュのこうした状況が存在しています。過酷な労働環境を誰が率先して改善するのか、企業側、消費者の責任も問われています。
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それでは。
DHAKA, BANGLADESH – AUGUST 4: People rest and receive medical treatment while participating in a hunger strike at a Tuba Group factory August 4, 2014 in Dhaka, Bangladesh. Garment workers have been on a hunger strike since July 28th, demanding three months of unpaid wages and Eid bonus from their employer, Tuba Group. (Photo by Allison Joyce/Getty Images)
DHAKA, BANGLADESH – AUGUST 4: Women rest while participating in a hunger strike at a Tuba Group factory August 4, 2014 in Dhaka, Bangladesh. Garment workers have been on a hunger strike since July 28th, demanding three months of unpaid wages and Eid bonus from their employer, Tuba Group. (Photo by Allison Joyce/Getty Images)