2018/12/02 地域
使ってみたい、驚きの汚れ落ち!リサイクル石けん「きなりっこ」舞台裏@工場開放日2018

6000人の川崎市民が作った、川崎市民石けんプラント。ここから生み出されるリサイクル石けんが「きなりっこ」です。ここの工場では、年に1回工場開放日を設け、きなりっこの輪を広げています。2018年12月1日のその日を、記録にとどめました。

 

01:53 きなりっこと酸素系漂白剤による汚れ落とし実演
08:33 工場施設案内
15:12 なぜ、きなりっこが良いのか〜子育て体験から

 

川崎市民石けんプラントでは、

 

●小学校・保育園給食から出る廃食用油
●一般家庭やレストランから出る廃食用油、未使用食用油

 

を回収しており、それらを精製して

 

●衣料用・台所用などの石けん
●BDF(Bio Diesel Fuel)

 

を生産しています。

 

石けんは、給食の食器洗いや日常の清掃用として再び学校・保育園・各家庭・事業所へ、BDFは回収のために走るトラックの燃料として、廃食用油はリサイクルされていきます。

 

もともとは、1970年代に起きた、琵琶湖での合成洗剤による環境汚染に端を発します。川崎市民にとって身近な多摩川も、同じく合成洗剤による環境汚染に悩まされ、未来へ向けて良い環境を取り戻すために、市民運動が起こりました。その結果、1989年に「株式会社 川崎市民石けんプラント」設立に至ります。石けんの生産がスタートし、廃食用油のリサイクルの輪が始まりました。

 

2005年に、真の市民事業を目指し「特定非営利活動法人 川崎市民石けんプラント」として改組しました。

 

リサイクル石けん「きなりっこ」の特徴として、高い洗浄力と環境に優しいことがあげられます。そのため愛用者も多く、工場開放日のみ売られる、固形石鹸の2級品を20個も買っていったり、あるいは通常の商品も家族の分をまとめ買いしていく姿が見られます。

 

工場開放日では、対応する職員と来訪者との間に笑顔が絶えないことが印象的でした。当日は職員手作りの豚汁もふるまわれ、また川崎市宮前区の地元産野菜も売られるなど、とても距離の近い催しになっています。汚れ落とし実演と工場施設案内を中心に、当日の様子をお楽しみください。

 

公式サイト「リサイクル石けん きなりっこ」
http://kinarikko.kazekusa.jp/
(オンラインショップあり)

プロデュース :西村晴子
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