2014/10/01 公式動画
【傘の革命】現地ルポ①夜に向けて続々と増えるプロテスターの数

10月1日の午前中に香港国際空港に到着。香港市内に電車で出て、地図を見ていると、現地の男性が「プロテストをやっていること知ってる?とても平和的にやっていて、ここからなら歩いていくことができる」と道を教えてくれた。プロテストをサポートしているか聞くと、「僕はこうして観光客とかに道案内をすることで自分なりにサポートしているんだ」と彼は言った。

 

プロテストのサイトの1つでメインのエリアとなっているAdmirality付近に近づくと、バリケードによって道が封鎖され、普段は車の通っている大きな道路が歩行者天国のようになっている。そして傘を差して歩いている人々がいる。

 

ゴミ拾いや分別やリサイクルをする学生達の姿が見え始め、このプロテストのシンボルとなっている傘や飲み物や食べ物、ペッパースプレーから身を守る為のサランラップ、学生達へのサポートを示す黄色いリボンなどが無料で配られていた。

 

香港の市民からサポートとして送られてくる物資の需要と供給の状態は、Fire ChatやGoogle Dockを使って管理されている。物資を積んだトラックがプロテストサイトに姿を現すと人々は歓声を上げる。お互いをケアしあいサポートする体制がしっかりとつくられている。

 

道にはゴミ一つ落ちていない状態で、橋の上から大きな透明のプラスチックバッグを地面に向けて垂らし、その中に空のペットボトルを入れてゆくなど、自分たちの清掃活動のディスプレイの仕方にもセンスがあり、多くの人々が写真を撮っていた。

 

夕方になると、人の数が目に見えて増えてきた。大衆のざわめきや声、シュプレヒコールもより大きく響き始めている。多くのプロテスター達は、プロテストの為の場所を警察に奪われないために、夜も占拠し続ける。友人とシフトを組んだりして、常に誰かが占拠しているという状態をつくっている。今日と明日は祝日なので、多くの人々の参加が予想されている。皮肉にも10月1日は中国の65周年のナショナルホリデー。何と言っても学生の姿が一番多いが、現在プロテストサイトは家族連れなども含め、あらゆる年齢層の人々で溢れていて、人種的にもバラエティーがある。

 

現在高層ビルに西に傾き始めた太陽が反射している。香港のプロテストはこれから夜の部につづく。

プロデュース :蜂谷翔子
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