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公式動画

技術だけでは、未来はつくれない。人を育てる岡山のハッカソン#8bitNews

2026/10/16 ▶ VIDEO

この動画の要点

全文書き起こし

近藤真史(岡山大学大学院 准教授):やっぱりね、最大限伝えてほしいんです。だからそういったものを、この4日間、皆さんチームの中で話し合って、ちゃんと考えて考えて、「私はこれがもっと面白くなると思う」というその意見、非常に皆さん全員出し合って議論をして、面白いものを最後に作ってください。

五賀匡郎(コニカミノルタ株式会社):このイベントはどんなイベントかと言いますと、相互運用性に注目して、Web標準技術を使ってIoTシステムを実践的に学ぶ体験型のイベントになります。今日と明日のハンズオン形式の講習会を経て、そのスキルを活かしてハッカソンへの参加経験を通じて、ソフトとハードウェア、こちらの両方のスキルアップを目指します。

野上保之(岡山大学 教授):往々に大学が教えていること自身が頭でっかち。結局、地に足がついていなくて、学んだことがすぐにものにできない、形にできない。そういうすごくジレンマを持っていました。そこに大IoT時代、DX時代が来て、形にできる、ものにできる。それも自分で買ってすぐに作れるみたいな時代が来た時に、変われると。

野上保之:若いうちって、多分出会ったものほぼほぼ全部吸収できるぐらい、言い方変えたら何も学んでいない、本当に真っ白なキャンバスみたいな。そういった時に、じゃあいかに刺激的なものをいっぱい入れていくか。とりわけ君たちは工学に興味があって工学部に来ているんだよね、だとしたら、ということでやるんですよね。そうすると、大学ではすごくセオリーに近いことをやって、原理に近いことをやって、でも実際社会ではそれが知恵も含めてものになって、ビジネスになってマネタイズされていく。ここを絶対若いうちにつなげたほうが、そういうことに気づけた日がスタートになるじゃないですか。そのスタートの日から、例えばMBAじゃないけど、そういった観点での学びが始まると思うと、早いほうが絶対いいと。

野上保之:僕がではなくて、コミュニティ自身が人材を育成していくエンジン、源になっていく効果があるなと思っています。だから出会いの場と言った時に、企業さんと大学生のというのもあるんだけれど、コミュニティとしては「こういう人がこういう年代でここにいるんだ」というのが分かるだけで、ある種モンスターハンターじゃないけど、「だったら俺ら仲良くしたらこんなことできそうだよね」という新しいコミュニティが生まれる源泉にもなる。これはね、僕とすれば仕掛けたつもりなんだけど、こんなに効果がてきめんに出るとは思わなくて。こういう機会に出てきたら、コミュニケーション能力なかったら何もできないって。一人では一人のパフォーマンスしかできない。5人が集まったら5じゃなくて10、20が生まれ始めるということを、こういうところに来ないと分からないんですよね。

ナレーション:参加する理由は一人ひとり違います。新しい技術を学びたい人や、前回の経験を活かしたい人。そして、自分とは違う人たちと共に何かを作りたい人。様々な動機がこの場所には集まっています。

稲葉さん(岡山県立大学):私は運営側にうちの大学の教授がいまして、その教授から「やってみない?」と言われて、「はい、やります」と言ってやってきました。こういう経験はありますね。Arduino(アルドゥイーノ)という、このラズパイ(Raspberry Pi)とは別の初心者キットみたいなやつがありまして、その回路を使って授業を行っているので、結構知っていることではありましたね。でもラズパイだとこうやるんだ、という感じで面白かったです。1ヶ月ぐらいかけて発明をしていくんだと思うんですけど、それで楽しいものが作れたらいいなというのがあります。

正保さん(岡山理科大学):実際去年参加したんですけど、あんまり自分の思うような結果というか、あんまり協力がうまくできていなかったなというのがあって。それで今年、もうちょい頑張ってみようかなというので。まずは自分のできることを広げる。そこで知ったことをうまく利用するとかができたらいいな。

石津さん(中学生):最近これをやっていて。Arduinoとかを少し。家でもArduinoとかをだいぶ前に買っていたんですけど、小学校の時は分からなかった。中学校になってちょっと分かるようになって、やり始めました。

大政さん(株式会社両備システムズ):社内の方で公募があって、こういうのに参加してみたい人はいますかということで。まだ入社して3ヶ月、4ヶ月目の1年目なんですけど、「じゃあお願いします」ということで参加させていただきました。これまでは自分が結構ソフトウェアとか、そういうのが中心にやってきたんですけど、せっかくこういうハードウェア的なことをできるというのもあって、何かしら動くもの一つ作って持って帰りたいなと思います。

西川さん(岡山大学):やっぱり普段、仲間内だけで遊んでいたりするんですけど、いろんな人の意見を聞いて、共同、コラボをしたいです。

ナレーション:参加者としてこのイベントに出会い、やがてメンターとして参加者を支える立場になった人もいます。人を育てる場は、支える側の人もまた成長させていきます。

佐藤陵一(岡山理科大学 助教):一番最初にWeb×IoTメイカーズチャレンジに参加したのは、2020年ですかね、第1回目の時に参加しました。大学4年生の時ですね。もともとものづくりが好きで、IoTとかというものにも興味があったので、イベント楽しそうだなという気持ちで参加させてもらいました。岡山だと、ちゃんとメンターとしてついたのはこれで5回目ですかね。鳥取のほうの会場にも行ったりとか、東京では参加者として出たりはしているので、割ともうすぐ10回ぐらいになるのではないかなという。

佐藤陵一:参加者として参加するというのは、その成果物に対してやっぱり自分はどういうところに対して頑張ったというところが分かりやすくなるんですけど、メンターとなると、やっぱりみんなのその成果物を作るようなものを全力でサポートするという形にはなるので、ものづくりを楽しむというよりは、そのイベントを成功させるという形の視点になるかなと思います。最初の1回目、2回目はやっぱり自分も初めて参加とかだったので、自分も楽しんでいるという形で、参加者目線で運営をしていたかなという感じだったんですけど、3回目を超えたぐらいからは、自分もメンターのリーダーとしてやっていたこともあったので、どちらかというとイベントをちゃんと成功させるためにどうすべきかというところも考えながらやれるようになったかなと思います。

佐藤陵一:自分じゃ出てこない意見、やっぱり他の人だからこそ見れる視点とかもあったりするので、そういうのを掛け合わせると新しいアイデアが出てくるとか、やっぱりそういうのも楽しくなってきますし、そういうのを見ていくと「あ、じゃあこういうものを作れれば良さそうだな」と、メンターやっているといろんなもの、何を作ればいいかというところも想像はついたりするので、そういうのでやっぱり作ってみたいという好奇心がどんどん湧き立つ感じにはなっています。

佐藤陵一:でもハッカソンって、ものを作るだけじゃなくて、最後それを審査員の方とか参加者の方に発表する必要があるというところがあるので、いかに自分たちの作ったものを他の人に知ってもらうかというところも大事になってくるので、誰一人必要ない人はいない、全員が必要という形で。技術がある人も大事だし、それをマネジメントして管理する人も必要だし、それを成果物として発表する人も必要だし。本当にいろんなスキルが必要になってくるので、このハッカソンというイベントは、逆にいろんな人が参加できているからこそ、このいい成果物ができているのかなとは、運営側から見ていて感じることが多いです。

佐藤陵一:課題に対して解決をするためには、一番はアイデアだと思っていて。いかにその課題に対して自分たちが意見出して何が大事かってことを、ちゃんと本質を見極められるか。それに対してどういう解決策を出すか。ここは技術云々なしで、話し合いとか、みんなとの自分の意見をどんどん出すことによってできることであるから、ここが一つ一番大事なところかなと思ってます。もう一つは私たち運営としての観点になるんですけど、ハッカソンはやっぱり成果物ができて、それがちゃんと思い通りに動いてもらうことが一番やりたいところになるので、最後の成果報告会までにいかにその成果物を完成に持っていくか、その理想のシステムに持っていけるかというところが、運営としては必要かなと思っているので、最大限そこをサポートするということを意識してはやっています。

ナレーション:初日に学んだ技術を元に、チームで作品を作り上げます。そこではプログラムを書く力だけでなく、課題を見つける力、アイデアを伝える力、そして他者の知識を借りる力も問われました。

よりみちず(チーム名)プレゼン:これからキャラクターと一緒に岡山を旅しよう、「おかたびフレンズ」というデバイスを紹介させていただきます。岡山の観光における課題として、岡山の評価が低いというところが問題になっているかなと思います。都道府県魅力度全国ランキング、岡山38位。日帰り観光客の割合、71%。この「おかたびフレンズ」を使って、地元の友達が会話してくれながら観光してくれているよ、みたいな感じだったりとか、無理のないプランを提案してくれたりするものを作っております。

野上保之:あのぬいぐるみを携帯する必然性みたいなものをちょっと考えたくなっちゃって。

よりみちず:携帯する必要性のところなんですけど、この中にセンサーが結構入っていて、温度センサーとか、あと歩数とかをカウントする機能とかも作っているので。

あんぶれらまん(チーム名)プレゼン:皆さんこんにちは、あんぶれらまんでございます。突然ですが皆さん、こんな経験はありませんか?暑い日に外を歩いていて、気がついたら水分補給を忘れていた。もしくは、夜の暗い道で「この道、暗くてちょっと危ないな」と思った経験。そこで私たちは「傘」に注目しました。こちら、搭載している機能が2つありまして、1つ目が熱中症対策機能、2つ目が危険防止機能です。岡山は街灯がない道、あるいは歩道がない道がたくさんあると思います。雨で、しかも夜だったりすると、そういった危険性はさらに上がってきます。しかし、我々が開発したこの「スマートオモブレラ」を雨が降っている夜に持ち歩いていただければ安心です。こちら、照度センサーを取り付けておりまして、この照度センサーが暗さを感知すると、このように傘の内側が白く光ります。

ナレーション:発表された作品には、実装できた機能だけでなく、課題や改善の余地も残されています。それでも、仲間と共にアイデアを実際に動くものへと変えた経験は、次の挑戦へとつながっていきます。

佐藤陵一:やっぱりこれまで運営で参加してた中で、今回初めてというか、岡山では初めて現地で自分が参加者として参加させてもらったんですけど、周りを見てきたから自分が何をすればいいかというところまでは見えていたところはあるんですけど、やはり実際にこういうワークとか作業をし始めると、各個人の特性とかがやはり大事になってきますし、その特性に応じて自分が想像を超えるような作品がやっぱりできていくなというところを実感はしていました。大変なことしかなかったけど(笑)。逆に言えば、理想が自分の中でやっぱり高くなってしまっていたところもあるので、やりたいことは全部やるという感じでやってはいたので、充実はしてましたね。充実させる分、その分作業量が増えて大変だったと思いますし、他のメンバーの方にも結構苦労をかけたところはあるかなと思いますが、充実したハッカソンになったかなと思っております。自分とは違う境遇の人と交流を深めることによって、何か新たな気づきとかも得ることができたかなと思うので、非常によかったと思います。

岡崎さん(中学生・最優秀賞受賞):ここまで結構短い期間で開発してきたんですけど、すごくでっかいキラキラするような作品作って、賞取れて本当に嬉しいです。これから全国大会もあるということなので、全国大会でも優勝できるように頑張りたいと思うので、応援よろしくお願いします。

岡崎さん:もともと去年とおととし、学校で誘われて参加してて、それで何回も負けてきているからリベンジしたいと思って今年も参加して、それでグランプリ取れました。優勝取れました。

ナレーション:イベントは作品を発表して終わります。しかし、ここで出会った人たちの関係は、その先にも続いていく。技術を学ぶ場が人をつなぎ、新たな活動を生み出す。その可能性がここにはありました。

野上保之:もうね、もう本当に苦労しました。何年か前に、やっぱり優勝を嘱望されていたチームが優勝できなかった時、チームのメンバーが泣いたんですよね。でもちょっとにわかに甲子園のようなものをイメージしたぐらいだったんで、それ以来ということでもないんですけど、改めて受賞する・しないということの参加者に対する大きさというのを痛感して、今年も真剣に「どうしよう」って悩みました。これね、やっぱり継続は力なりで。例えば今こうしてチューターで黄色いTシャツ着ているメンバーも、このハッカソンを経験してきて、むしろチューターとしてバックアップする側、支援する側に回っているので。そういう意味も含めて人間としてのつながりというか、先輩が後輩にじゃないですけれど。実際うちのハッカソンは今回も若い人は中学生から、そして企業のエンジニアまで入っている。とりわけ今日もセリオの若林さんがおっしゃっていたみたいに、「このハッカソンのOBです。で、うちの会社に入ってくれたメンバーもいます」みたいなこともあるので。すごく僕自身がもともと考えていた社会と学生との接点、出会いの場というのを作る、それがすごくできていると思っているんですよね。それを一つ僕のやっぱり工学部ということもあって、テクノロジーを一つのキーにして、スパイスにして集まる。そういうのを毎年やるということはすごく尊いことだろうなと思ってます。頑張って続けていきたいと思います。

概要(動画説明欄より)

大学生、中学生、企業のエンジニア、そしてメンター。異なる立場の人たちが集まり、チームで作品づくりに挑む岡山のハッカソン。

8月8日から始まりひと月の間チームで作品作りに挑んだ
「Web×IoT メイカーズチャレンジ PLUS in 岡山」
その成果発表が、9月20日に発表会がありました。

この場で学ぶのは、プログラミングやIoTの技術だけではありません。互いの知識を持ち寄り、意見を交わし、一人ではできないことを形にしていく。その経験は、参加者自身の成長にもつながっています。

かつて参加者としてこの活動に出会い、現在はメンターとして後進を支える佐藤さん。活動を通じて変化した自身の役割から見えてくるのは、人を育てる場が、支える側の人をも成長させていくということです。

技術をきっかけに生まれる出会いは、地域にどのような可能性をもたらすのか。

作品づくりの現場から、人と人がつながり、次の挑戦へとつながっていくハッカソンの意義を考えます。

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