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地域

福島県民に新たな苦悩【放射性廃棄物仮設焼却場問題】

2014/12/18 ▶ VIDEO

現在、福島県内の中通り地方を中心に、除染などで発生した可燃物(草木や枯葉・牧草など)を燃やし、減容化するための「仮設焼却場」の建設・稼働が相次いでいる。二本松市の東端に位置する旧東和町の針道地区でも、最近になってこの焼却施設の建設計画の存在が明らかになった。

 

計画は環境省と2市1村からなる安達地方広域行政組合の主導で進められており、建設候補地は住民の憩いの場として自然公園が整備されている「夏無沼(なつなしぬま)」近辺。ここは地域住民の貴重な水源地でもある。さらにこの建設候補地から3kmほどの距離には、地域の小中学校と幼稚園などの教育施設が集中しており、保護者からは不安の声も上がっている。

もしこの施設が建設されれば、有機農業や果樹栽培など、特色ある農業を進め、なんとか原発事故による影響から立ち直りつつあったこの地域の産業に、大きなダメージを与える可能性があるほか、全国的な知名度を誇る各地の祭典など、観光資源にも悪影響を及ぼしかねない。

何よりも住民が問題視するのは、候補地選定の過程で地域の意向を伺う姿勢が全くない、という行政側の一方的なやり方である。今回開かれた住民説明会の案内も、旧町内全域には配布されず、極く一部の地区の住民に、しかも市の広報に折り込まれるという分かりづらいものだった。住民の不満と行政に対する不信感は、募る一方だ。

 

ここでは、12月11日に開催された住民向け説明会の前半部分、環境省からの説明を録音したものを公開したい。説明会に配布された資料を画像に埋め込み、動画化したものだ。(住民も撮影等は制限され、報道陣も後半の質疑応答からは締め出されたため、やむを得ずこのような形をとった。)このあと、後半の質疑応答では住民の不満が噴出。行政側は次回までに回答を取りまとめると約束した。いずれ何らかの形でお伝えできればと思う。

 

どこまでも広がる原発事故被害の裾野。福島県民の苦悩は、いつまで続くのか。

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