この動画の要点
- バングラデシュのコックスバザールにある世界最大のロヒンギャ難民キャンプで、激しい豪雨による土砂崩れや洪水が発生し、多数の死傷者や避難者が出ています。
- 土砂崩れによって住居が破壊され、家族を失った被災者たちは、食料や安全な住居の不足、衛生環境の悪化に苦しんでいます。
- 豪雨は子どもたちの教育にも深刻な影響を及おり、道路の寸断や学校の浸水、停電により通学や家庭学習が困難になっています。
- 難民キャンプの代表者は、災害を防ぐためのインフラ整備を求めるとともに、安全が保障された上での母国への帰還が根本的な解決策であると訴えています。
全文書き起こし
ナレーター: ご覧いただいているのはバングラデシュ・コックスバザールにある世界最大のロヒンギャ難民キャンプです。7月2日から激しい雨が降り続いています。最新の報告では、土砂崩れで10人以上が死亡し、さらに3人が洪水で溺れて亡くなりました。1000人以上が負傷し、数千世帯がより安全な場所へ避難しています。
Mohammed Zonaid: 私は今、土砂崩れが起きた現場にいます。ご覧いただけるのが土砂崩れが起きた場所の一つです。ある家族の1人が負傷したということです。
Adu Rozook: 7月6日午後0時40分頃に土砂崩れが発生しました。子どもたちが救出されたのは午前1時45分頃でした。子どものうち1人は無事でした。1人はけがをし、残りの子どもたちは亡くなりました。2人は私の孫で、もう2人は私の娘です。娘のうち1人は未婚でした。母親と2人の子どもです。私は家にいました。家には全部で9人いました。私たちは部屋で眠っていました。子どもたちは別の部屋にいました。土砂崩れが起きたとき、子どもたちの叫び声が聞こえました。部屋から出ると、土砂崩れが起きていました。私はこの部屋から外に出ました。私たちは、この竹の壁を持ち上げようとしました。あまりに重かったため、助けを呼びました。人々が駆けつけ、土砂の下から掘り出してくれました。私たちは2024年にバングラデシュへ来ました。以前はキャンプ12に住んでいました。その後、キャンプ11に移りました。来たばかりだったので、この地域で土砂崩れが起きるとは知りませんでした。私は担当者に訴えました。しかし、新しく来た人たちは支援できないと言われました。防水シートを求めましたが断られました。5人が土砂の下敷きになりました。そのうち1人は助かりました。家族9人のうち4人が亡くなり、5人が助かりました。娘と、その子ども2人が亡くなりました。家族カードに登録されていたもう1人の娘も亡くなりました。私たちはすべてを失いました。配給の食料も食器も失いました。一刻も早く住居を提供してほしいです。
ナレーター: また、7月2日午後2時頃には、1歳半の子どもが洪水で溺れて亡くなりました。
Habiba Khatun: その子が亡くなったのは、午後の礼拝の時間ごろでした。子どもの母親は礼拝中で、私たちも礼拝のために家に入っていました。礼拝中、その子は別の子どもと家の外へ出ました。礼拝後、7歳の子が池へ水をくみに行き、その子が浮いているのを見つけました。私たちはその子を病院へ運びました。しかし医師から、亡くなったと告げられました。
Setara: 住居はこのような状態で、中まで水が入ってきます。ここには住めません。足を置く場所さえありません。とても厳しい状況です。墓場のような状態ですが、ここで暮らすしかありません。私たちはキャンプでとても苦しい生活をしています。私たちのテントにも水が入ってきました。私には8人の子どもがいます。娘が5人、息子が3人です。料理をすることもできません。洪水のため、眠ることもできません。それでも、ここにいるしかありません。ほかに暮らせる場所がないのです。NGOからビスケットと炊いたご飯をもらいました。キャンプの状況はとても深刻です。
Shafi Ullah: 子どもたちはせきや風邪で体調を崩しています。
Mohammed Zaber: 大雨によって、私の勉強にも影響が出ています。道が壊れて学校へ行けません。雨が降り続いています。電気がないため、照明を充電することもできません。学校にも水が入ってきました。生徒たちは学校へ行けません。学校へ行くときもとても不安です。家でも勉強することができません。勉強できなければ、試験に合格できません。勉強を続けて、将来は教師になりたいです。より良い教育を子どもたちに届けたいです。
AK Mohammed Sadek: 7月8日の午後、イスラム系の女子学校で土砂崩れが起きました。複数の生徒が亡くなりました。生徒5人が亡くなり、8人が病院へ搬送されました。合わせて13人が被害に遭いました。土砂崩れは生徒たちが勉強している最中に起きました。10歳、8歳、12歳、15歳の生徒たちが「助けて」と叫んでいました。人々が救助に駆けつけました。自分の命も顧みず、救助に向かいました。多くの人が生徒たちを助けに来ました。学校にはおよそ50人の生徒がいます。4、5人は体調不良で学校を休んでいました。土砂崩れが起きたとき、学校には45人ほどの生徒がいました。土砂は学校の北側から流れ込みました。生徒たちは南側から逃げることができました。
Mr Kamal: 2017年8月25日以降、ミャンマー軍による虐殺から逃れてここへ来ました。ここは平地ではありません。丘陵地で、砂の多い土地です。砂地の丘の上に人が住むべきではありません。上から土砂が崩れれば、下で暮らす人々も被害に遭います。災害を防ぐため、支援団体は丘の近くに擁壁を造るべきです。Ro FDMN-RCは地域のコミュニティー団体です。私たちは災害への注意を呼びかけています。メンバーも可能な限り支援をしています。ほかの地域団体も、できる限り支援しています。2017年にバングラデシュへ来た人々は、自分たちの命を守ろうとしています。新たに到着した人々には適切な住居がありません。一時的な住居で暮らしています。支援団体や当局が適切な住居を提供すれば、状況は改善すると思います。ロヒンギャ難民キャンプでは、将来の保証が何もありません。最終的な解決策は故郷への帰還です。安全と安心が保障されたうえで、自分たちの土地へ帰ることです。私たちはここで多くの困難に直面しています。土砂崩れが起き、子どもたちは水路で溺れて亡くなっています。
概要(動画説明欄より)
2026年7月上旬に、バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプを襲った大雨による洪水と土砂崩れ。死傷者も多数出る中、ロヒンギャのフリーランスジャーナリストで、グローバルネットワーク「BEACON」発信者のモハメド・ゾネイドさんが現地をリポートした。
世界の独立系ジャーナリストのグローバルネットワーク「BEACON」
https://beacon.8bitnews.com/en/
モハメド・ゾネイド
ロヒンギャ・フリーランスジャーナリスト、フォトグラファー、フィクサー。バングラデシュ、コックスバザールの難民キャンプを拠点に活動。ロヒンギャ難民問題、人権、強制移住、教育、コミュニティの回復力、そして若者や女性のエンパワーメントを専門とする。自身のルーツであるロヒンギャの視点から、未報道の物語の記録や、疎外された人々の声の発信、現地の実情を国際社会へ繋ぐ活動に注力。
記事、インタビュー、マルチメディア報告を通じ、コミュニティの直面する課題のみならず、その強さや文化、希望を浮き彫りにすることを目指す。長年拒まれてきた高等教育に励む傍ら、ラカイン州における独立メディアの構
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