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国際

カナダ先住民族の子供たちの苦難の歴史。

2021/06/14 ▶ VIDEO

2021年5月27日

カナダ ブリティッシュコロンビア州 カムループス市に1969年まで実在した先住民族の子供たちのResidencial School (寄宿学校)跡地から215人の子供たちが埋められている集団墓地が発見されたというニュースが流れた。

 

1800年代後期からカナダ政府主導でキリスト教会が運営母体となり先住民族の子供たちを親元から引き離し寄宿舎生活を強いた。表向きは子供たちの将来を豊かにすると謳っていたが、実情は子供たちに西洋的な言語・宗教・文化を教えて先住民族独自の文化を衰退させる目的があったといわれている。そして多くの子供たちは寄宿舎生活において食事も満足に与えられず精神的・身体的・性的虐待を受けていた。その後、自分の出身地に戻ることができても寄宿舎生活で受けた心身の傷は癒えることなくアルコール・ドラック中毒により生活が困難になる先住民族の人たちが多かった。先住民族の人たちへの支援は国が関与して行われているが十分とはいえないのが現実である。そして驚くことに1996年に最後の寄宿舎が閉鎖されるまで約100年近く先住民族の子供たちへ人道的に誤った教育が行われていた。

 

 

我が子の通う公立学校にも先住民族の先生が常駐し先住民族の歴史や文化を教えている。そして、当たり前なのだが先住民族の子供たちもクラスメイトとして一緒に在席していて、現在のカナダの子供たちは先住民族のことを知る機会を多く持っている。また、先住民族に限らず「ソーシャルスタディ」と呼ばれ様々な人種問題・過去の歴史・戦争のことを自分たちで調べながら学んでいる。そして事実を「知る」ことにより子供自身で様々な捉え方をして成長していっている。現在のカナダ社会においてdiversity(多様性)が多く見受けられるのは、社会を知り自分たちで考える力を幼い時から身に着けられるような環境があるからだと我が子を通して強く感じている。

 

 

先住民族の人たちから見たら「カナダ建国記念日」は「領土を奪われた日」なのである。自分が置かれた環境・立場でものの見方は変わると改めて思った。

 

 

心のある人たちは当時もたくさんいただろうが社会がそうさせてくれなかったのだとも思う。

 

 

2021年のカナダ社会はどうだろう・・。

ブリティッシュコロンビア州の州都であるビクトリア市が今年の建国記念日祝賀を取りやめると発表したニュースを見て「カナダあたりまえ通信」を引き続き発信しても良いと確信している。

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