2014/06/18 国際
マリーヌ=ルペン「国民戦線」党首が初代ルペンを差別発言で更迭か

欧州議会議員選挙で第一党に躍進したフランスの極右政党『国民戦線』がジャンマリー=ルペン名誉党首(85)の問題発言で揺れている。6月6日に公開された動画の中でルペン名誉党首は仏歌手でユダヤ人のPatrick Bruel氏らが国民戦線を批判していることを受け

「驚きを感じない。今度はこちらが丸焼きにしてやる(窯に入れてやる)」

と挑発的発言を行ったところ、窯(fournée)がアウシュビッツを想起させるため、「反ユダヤ的発言」だという非難がフランス中で巻き起こった。アウシュビッツを「歴史の細部に過ぎない」と以前に発言して物議を醸したこともあるルペン名誉党首は「Bruel氏がユダヤ人だとは知らなかった」と弁明するが、娘のマリーヌ=ルペン党首は「国民戦線の立場に反する」と批判し、党Webに常時掲載されていたパパ・ルペンのblogを削除する措置に出た。

パパ・ルペンは再掲載を求める公開書簡をマリーヌ党首宛に出したが、マリーヌ党首と話す機会すら得られておらず、完全に断絶状態だという。

穏健化路線を進めるマリーヌ=ルペン党首がついに創立者である実父のジャンマリー=ルペン名誉党首を完全に切り捨てるのか……。フランスのみならず、世界の注目が集まっている。

●映像について
問題となった映像です。2:00~ 問題発言が飛び出します。公党名誉党首による公の発言故に、著作権外ですので、ご紹介いたします。

プロデュース :及川健二
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