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クマ被害を最小限に食い止める!秋田の救急医が立ち上がる #ブレボダ#8bitNews

2026/10/12 ▶ VIDEO

この動画の要点

全文書き起こし

司会(構二葵): 皆さん、こんばんは。ビデオポッドキャスト番組「Breaking Borders(ブレボダ)」ジャーナリストの構二葵です。この番組はローカルから世界まで、様々な境界や壁を越えて一週間のニュースを振り返り、解決のために自分なら何ができるのかを一緒に考え、一歩を踏み出すきっかけを探ります。

司会: さあ、今週のブレボダは収録でお届けしてまいります。三連休の最終日、皆さんいかがお過ごしだったでしょうか。一、二週間前とかはずっとどんよりした雨模様の毎日が多かったと思うんですが、この三連休は晴れ晴れとした秋晴れを楽しめたよという方もいらっしゃったんじゃないでしょうか。明日朝からまた仕事だよという中で、そろそろ早く休まなきゃだったり、少し疲れを取るために早めに休もうという方も今この時間は良いいらっしゃるかもしれません。ぜひ体調を整えながらご自愛いただけたらなと思っております。

司会: さあ、今週のテーマはこちらです。「クマ被害を最小限に食い止める!秋田の救急医が立ち上がる」をテーマにお届けします。この三連休も、まさに昨日ですね、愛知県の豊田市の方で民家の玄関先でクマに襲われた男性のニュースも入ってきています。この男性、命に別状はなかったんですけれども、クマに襲われて右の眼球が破裂するなどの大きな怪我を負ってしまいました。TBSニュースによりますと、警察や市の職員などが周囲を確認し、クリの木に爪痕が見つかったということで、男性を襲ったのはツキノワグマと見られています。現場は山間部にあり、周辺では今月3日にも住宅の防犯カメラにクマが映っていたということなんです。

司会: こうしたクマによる人的被害、出没の情報というのは、新聞だったりテレビだったりご覧いただいていたら、すごく目にするなという印象を持っていらっしゃる方も少なくないんじゃないかなと思います。実際に環境省が発表した速報値、過去の数などを見ていても、全国的に数が増えているという状況なんですね。まず今年度に限って見ていきますと、クマに襲われて亡くなってしまった方は全国で6人に上っています。岩手県では3人、山形県、青森県、秋田県ではそれぞれ1人となっています。また昨年度のクマによる被害者数は全国で238人。このうち13人が死亡し、いずれも過去最多となりました。被害者数は秋田県が67人で最も多く、岩手県が40人、福島県が24人と続き、東北6県だけで全国の6割以上を占めているという状況なんです。

司会: クマの出没件数も増えています。昨年度は非公表の北海道と、クマが生息していないとされる九州・沖縄県の8県を除いて、全国で5万801件に上っています。これまで最多だった2023年度の2万4348件から2倍以上に増えている計算なんです。都道府県別で見ますと、これも秋田県が最も多い1万3592件、次いで岩手県が9739件、宮城県が3559件となります。こうした中、もしもクマに遭遇してしまった際に、少しでもそうした被害を小さく抑えようと、秋田大学では身を守るための防御姿勢の検証や防御グッズの開発を進めているんです。今回はこのプロジェクトに取り組む秋田大学医学系研究科の教授で、高度救命救急センター長を務める中永士師明さんに話を聞きました。クマに襲われた際に私たちはどうやって身を守ることができるのか、早速インタビューの様子をご覧ください。

司会: 改めまして、中永先生よろしくお願いいたします。

中永士師明教授: よろしくお願いします。

司会: 今回、秋田大学の方で、そして中永先生たちの研究チームの皆さんで、クマの被害をどうやって最小限に食い止めるか、そういったところを含めたプロジェクトが立ち上がっていると聞きました。ぜひその概要をお伺いできますか。

中永教授: 我々、2023年からクマ外傷がものすごく増えて、この3年間のデータで色々解析してきたら分かってきたことがあるんですね。クマ外傷の特徴と言うんですけども、そういう特徴を踏まえると、じゃあそれに対してどういう風に対策していけばいいかというのが見えてきたんです。それに対して対策を、一つは減災のグッズですね。街歩きする時に防ぐ、ちょっとでも怪我を軽症化するというものを作るということと、そういった防御姿勢とか含めて、そういうことを子供さんたちに教育していこうという、二つの柱が大事だろうということで、そちらの方をいち早く実現するためにクラウドファンディングを立ち上げたということになります。国の予算とか色々出していてもなかなか通らないとかありますし、何年も先になってしまうんです。これは待ったなしで早く物を作らなきゃいけないんで、そういうことで今回クラウドファンディングにしたということです。

司会: 中永先生は日々、それこそ救急治療だったりそういったものに当たっていらっしゃるお医者様でいらっしゃるということですか。

中永教授: そうです。基本は高度救命救急センターというのがありまして、秋田大学。そちらで救急の治療をしてると。救急と、あと重症患者さんが入院してきた場合に集中治療室ってあるんですけども、ICUの方でも管理をしてると。二つの治療をやってます。

司会: 実際運ばれてきたこの数年の中で、クマの外傷というのはどういう特徴が見えてきたんでしょうか。

中永教授: やっぱり、ほとんど顔なんですよね。上半身を受傷する中で、特に後ろ側じゃなくて顔です。顔を怪我してしまうと。要するに前側から飛びかかってきているということなんですね。それこそ私も35年ぐらい前からクマ外傷を見てるんですけども、30年以上前だとほとんど山の中で出くわして、慌てて逃げたりとか後ろから襲われたというところで、お尻かじられたりとか頭の後ろ側がかじられてたんです。ところが今は結構人里に出てくるクマが多くて、そうなってくると直接顔を狙ってくるんですね。顔を傷つけられてしまうという怪我の方が増えてきた。そういう特徴が出てきました。それが大体80%以上です、顔の怪我というのは。

司会: 今のお話伺っていると、怪我をされた人たち自体も「まさかこんなところにクマが出てくるなんて」というところから、逃げるアクションをする間もなく襲われてしまっているという。

中永教授: そうですね。というか、本当に10メートルとか20メートルぐらい先から真っ直ぐ向かって走ってくるそうなんです。山の中ではそういうことないんですよ。お互いクマも非常に慎重なところがあって、人の音とか鈴の音とか聞いたら普通は去っていくんですよね、先に。たまたま近くで偶然パッと出くわした時とか、母グマとか子グマですね、子供いる時は守るためにパッと攻撃してきますけども、そういう特殊なケースでなければ山ではあんまり襲われにくいんですけども。里の場合はもうクマは食べ物を食べるためにウロウロしてるんですね。で、人間に慣れてしまってるんで、もう怖がらずに向かってくるというところがあります。

司会: 攻撃してきて、そこからの回復だったりとか治療というのは結構大変ですよね。

中永教授: そうですね。やっぱり最初の一撃は手です。爪がついてますね、それで顔をバンと一撃弾かれて、倒れたところをあとは噛み込んでくる、口で噛むという感じなんです。最初から飛びかかってきて口で噛むということはない感じです。大抵最初の一撃は手がきます。そのあとやっぱり爪とか牙で顔を切られるんで、顔も皮膚も切れるし骨も折れてしまうと。そういった傷なんで、やっぱり治るのには時間がかかります。何回も手術するという方が多いですね。

司会: そうなんですね。それこそ顔の、いわゆる外見的なものを戻すというよりも、機能的なところも相当損なわれてしまう。

中永教授: そうそう、そうです。はい。

司会: しかもさらにそういった怪我を負わされた方たちの心の法もすごく心配だなと思って聞いてはいたんですけど。

中永教授: そうですね。やっぱり日本で大型動物に襲われるということないですよね。だから本当にありえないことに、いきなり襲われてきたらやっぱりすごい精神的なダメージも負うんです。それがずっと襲われてそんな傷まで残ったりとかすると、いつまでもずっと思い出して夜眠れなくなるとか、何もないのに涙が出てくるとか、もうその襲われた現場には行けなくなると。クリ拾いに行けないとか畑仕事に行けないとか、そういう風になってしまいます。我々が2023年のデータで調べたところ、1年後の調査で80%の方に後遺症があったという形になりますね。やっぱり8割の方がそうやって苦しまれるんで。

司会: 失明してしまったり、顔面の神経麻痺とか嗅覚障害。

中永教授: ええ。やっぱりさっき言った精神的な後遺症と身体的、体の後遺症もやっぱりありますよね。顔を傷つくとやっぱり顔の神経切れて顔面神経麻痺起こったりとか、やっぱり目の失明とか、あと口が上手く閉じられなくなって唾液がダラダラ出てくるとか、そういう物が上手く噛めないとか、そういうこと色んなことが起こってくるということです。

司会: これでも本当にその傷ついたご本人様以外も、一緒に周りにいらっしゃるご家族だったりご友人とかも、その姿を見て一緒にいるのも辛いですよね、その苦しんでいる姿を。

中永教授: おっしゃる通りなんですね。やっぱりご本人が何とか復活しても、最初に奥さんとかがそういうやっぱり血だらけの状態見てしまうと、もう怖くて何もできなくなったという方もおられます。だからできるだけ怪我も軽く済めばいいですよね。重症化すればするほどそういう心にも傷が残りますんで。そのために減災、軽く済むように今クラウドファンディングで工夫してるというところですね。

司会: 実際にどういう、もし出くわしてしまった場合、どういう姿勢をするといいということなんでしょうか。

中永教授: 10メートルぐらい離れていたら、ゆっくり後ずさるというのが大事なんです。急にパッと走って逃げたくなりますよね。いきなりピュッと走ると、動物、クマは追跡本能というのがあって、走って逃げるものを追いかける習性があるんです。だから余計追いかけてきます。だから怖いけどもゆっくり後ずさるんですね。なかなかそんな勇気はないと思いますし、やっぱり私聞いてると腰抜かして動けなくなったという方もおられるんで、難しいところがあるんですけども、できるだけそっと去っていく。もしそれでもクマが突進してきた場合は、防御姿勢ってあるんですね。「ダンゴムシポーズ」って言ってるんですけども、手の、手を頭の後ろで組んで、それで小さく丸くなると。こういう形で屈むことによって、顔は守られますよね。顔は守られる。こうやることによって、ここに首の血管があるんです。その血管も守られるんですね。お腹も柔らかいですよね。背中は骨とか硬い筋肉ありますけども、お腹も守られるし、こうグッとすることによって今度は脇も守られるんですね。首と脇と足の鼠径部、付け根のところに血管が剥き出しになりやすいんで、その3箇所が守られるということで、大きな出血が防げる形になりますよね。やっぱり顔を守るのが一番大事なんです。特に目をやられてしまうと、失明されてる方もいるんで。そうなってくると、なかなか後遺症と言っても一生やっぱり片目でも目が見えないというのは不自由ですから。やっぱり顔を守っていただくのが一番大事なんで、それで防御姿勢をとにかくやりましょうということも、子供さんらを含めて皆さんにお話ししてるところです。

司会: 手を後ろに回して。

中永教授: それも言うのも簡単なんですけども、やっぱり市民講座の中でお話ししてると「いざとなったらそんなことできないと思います」という方がおられるんで、その通りなんで。やっぱり普段から1回でもこうやってグッと屈んでみると。やってみることが大事ですね。こうやってそういう防御姿勢というのが頭に入ってると、パッとできると。やっぱりそういう患者さんもおられました。普段からそういう防御姿勢取れと言われてたっていう、それを思い出してパッと屈みましたという方もおられましたんで。一人でもそうやって、そういう方がおられたらやっぱりお話しした甲斐があったなとは思ってます。

司会: それはこの間も中永先生は以前からこの防御姿勢のことは市民講座だったり色んなところで発信をされていたってことですね。

中永教授: 2023年ぐらいからです。それより以前はそんなクマもポツポツとしか怪我人がなかったんで、まとまってデータがなかったんでそこまでお話しする機会がなかったんですけども。やっぱり増えてきたらやっぱりそうやって見えてきましたんで。顔の怪我が危ないということが分かったんで、それに対してじゃあ顔を守るためにどうすればいいかということが分かってきたんですね。

司会: さらにその守るグッズも今作られていると仰ってましたが、どんなものなんでしょう。

中永教授: 要するに、こうグッとやった時に頭だけが無防備になりますよね。だから頭を守るということで、そういうキャップタイプとハットタイプのこういう帽子。特殊な素材でできてて、クマの爪が入ったりとか牙が貫通しないというものですね。あと手をこうやって組んだ時に、この手の甲は逆にこうやってここのところで剥き出しになりますよね、こうやった時に。やっぱり手が怪我される方もいるんです、グッとこうやった時に。その手の甲を守るための手袋の開発と。今まで手のひらを守るというのはよく作業中のやつはあるんです。反対側というのはないんで、逆転の発想なんですけども、そういったものも作っているということですね。

司会: その帽子も手袋も、基本的には硬い素材というよりも切れにくいとか、その薄い布のような素材だけどすごい強靭な素材ということですね。

中永教授: おっしゃる通りです。ヘルメットを被ってしまえば事足りるんですけども、いちいち散歩するとか近所に回覧板出す時にヘルメット被ってる人いないですよね。やっぱり農作業する方も一番結構襲われてますんで、農業をする時にいちいちヘルメット被ってなんて暑くてできませんから。そういう時にちょっと帽子として被れて、しかも守れたら違ってくるかなと思ってますね。

司会: じゃあその帽子と手袋自体は、今まだ試作段階ってことなんですか。

中永教授: そうですね。今週来週中に特許出願をする予定です。

司会: その制作とかその素材の開発みたいなところから、もうずっとやられていらっしゃると。

中永教授: そうそう、そうです。はい。それで実際に刃物とか突き刺したり裂いたりして貫通しないかどうかという検査も重ねて。あと「くまくま園」がありますよね、阿仁の。くまくま園で実際にクマさんにグッとその素材を引っ掻いてもらったりして、それで貫通しないというところまでは実証実験は終わってます。

司会: もう普段使いもできるようなものってことなんですね。

中永教授: おっしゃる通りですね。そうなると本当にクマだけじゃなくて、よく地震とか災害起こった時に上から物落ちてきますよね。そういう時、家の中にいちいちヘルメット持ってる人いないと思いますし、ヘルメット被ってパッと外に逃げる人も少ないんですけども、帽子なんか家にあるとそれを被って移動するんで、そういう防災グッズにもなるなと思ってますね。

司会: そういう意味でも何か、何かが落ちてくる、そういう衝撃にも守ってくれるような帽子。

中永教授: そうです。はい。

司会: 今回のこのクラウドファンディングというのは、まさにこの特許出願中ってことですが、これをさらに広げるというところ、どういった目的でしょうか。

中永教授: まずは製作するというところですね、作成する。まずそういうグッズをちゃんと完成して、製品化するというところが目的です。第一目標と第二目標、二つ決めてまして、第一目標は500万円だったんですね。でおかげさまで、2ヶ月という期間だったんですけども、9月10月。第一目標はクリアしたんで、皆さんのちょっと関心がやっぱり高かったんで、今第二目標の1000万円を目指してます。

司会: このクラウドファンディングを経て、よりそれをどのような形で社会に広げていこうというところ、改めて聞いてもいいですか。

中永教授: やっぱりさっき言ったように、防御姿勢を取るとかそういうのも大事ですよね。そういうの皆さん案外知らないと思いますので。特に秋田県の人はだんだん知ってどこかで聞いたことあると思いますけども、それをですね、今我々の調査する限りはほとんど高齢者の怪我なんですよ。幸い子供さんはあんまり怪我してないんですね。やっぱり子供さんを怪我絶対させたくないという思いがあって。この同じような後遺症がもし子供に起こるとものすごく長い年月苦しみますよね。それはちょっと避けたいんで、子供さんたちにもそういう減災教育をしていきたいという風に思ってるんですね。やっぱり子供を何とか私一番子供さんの未来守りたいなと思って、そこが一つのもう一つの行いたいと思っているところです。

司会: 今回お話伺う中で、じゃあメディアではどのような関わり方ができるかなってことすごく考えてまして。どうしてもそれこそ北海道のテレビでニュースとかを出す時に、「クマの被害があったけれども、命に別状はなかったということで」という、そういう本当に1分間の短いニュースでお伝えすること、私自身もこれまでありまして。一方で今のお話聞いた時に、その裏にはこういう大きな怪我をしてたり後遺症が続いていたりとかっていうところ。それをやっぱり私たちメディア自身も発信しなきゃいけないでしょうし、一方でその子供たちへの啓発だったり、「じゃあ遭遇した時どうする」ってことを本当にみんなに伝えていかなきゃいけないって時に、中永先生たち皆さんまさにご研究者であり実装に向けて動いていらっしゃる方たちからすると、メディアにはどのような役割を求めてますか。

中永教授: やはり、まず一つは注意喚起ですよね。「ここでこう襲われました」というのは大事なニュースですよね。そうするとやっぱりその辺の周辺は気をつけなきゃいけないってことになるんで。「今ここで出てるのにまたあんまり外ウロウロしない方がいいですよ」ってことになるんで、それはそういう効果がありますけども。命に別状がないで終わってしまうと、やっぱりそれこそ皆さんものすごくクマに襲われても軽いんだなと勘違いされる方がいるんで。「命に別状はないけれど顔に大怪我を負いました」とか、そういう一言を添えてもらうだけでも違ってくると思います。で、これちょっと話変わりますけども、いわゆる自殺なんか起こった時に、よく「いのちの電話」とかこうやって繋がりますよね。そういうのがあるんで、もし尺もあるんでしょうけども、余裕があったら「クマに襲われた時にはこういう防御姿勢が勧められています」とかいうのを毎回パッと入れてもらうと、なおいいのかなとは思いますね。そうすると皆さんいちいちその映像とか覚えていきますんで。

司会: それめちゃくちゃ大切ですね。

中永教授: まさにこのページにもその防御姿勢、イラストでもすごく分かりやすく載せていただいていますが、さっきの説明でもやっぱり私の中で初めて取る動きだったんです、こう守るって。でも言われてみると確かに人間の大事な部分が殻にこもったように守れるんだなっていう時に、やっぱりそれができるできない、知ってる知ってないで結構その後の分かれ道があるんだなと。

中永教授: その通りなんです。本当にやっぱり変わってきますんでね。

司会: 防御グッズなどを広げていくためにも、やっぱり民間の企業の皆さんとの連携だったり、そういったものもどんどん進めていくご予定ですか。

中永教授: そうですね。今ももう進めてます。「廣瀬産業」さんというところと一緒に今そういう防災グッズを開発中ということですね。やっぱりみんなやっぱり怖い怖いって家に閉じこもってしまうのも良くないんですよね。やっぱり高齢者なんかはそうやって家にこもってしまうと、やっぱりますます足腰弱ってしまって、もっと体衰えてしまいますから。やっぱり散歩もしてもらいたいと思ってますんでね。そういう時にちょっとでも安心になるようなもの、そういう帽子とかハットを被って散歩はすると。いう時に、そこでちょっと怖いんじゃなくて、こうやっていざという時はこういう風にできますよっていうのがあれば、もっとみんなが一生懸命いっぱい歩けば、それでクマもやっぱりちょっと控えてくるかなと思いますので。クマを山に押し返したいなと思ってますね。

司会: まさにクマがじゃあなんで降りてくるのかってなった時に、もしかしたら私たちの生活の、この気候変動に対してもっと何かストップするような対応策をするとか、色んなところで自分たちでできることが。

中永教授: 色んな要因でね、里に来てるクマも、いわゆるドングリが少ないとかそれだけじゃないんですよね。ブナだけの問題じゃなくて、食べ物、生ゴミとかそういうのがいっぱいあるしとか、色々あるんですよね、要因はね。

司会: 何が自分たちにできるかってことはすごい改めて考えさせられました。ありがとうございます。まさに秋田大学、たくさん秋田でクマの被害を見られていらっしゃった先生たちがやっぱりその知見を集めて実装に走るっていうのはすごい秋田ならではですし、秋田大学としてもやっぱりこれは力を入れてちゃんと進めなきゃいけないっていうような、今まさに動きになったからこそのクラウドファンディングってことですね。

中永教授: はい。

司会: わかりました。ありがとうございます。今これご覧いただいている皆さんにも、ぜひ最後メッセージを、お伝えしたいことあったらお願いします。

中永教授: 今言ったようにですね、クマっていうのはただただ怖いって言って恐れるだけじゃなくて、正しく知っていただいて、守るべきところは守る方法を知って、そうやって逆に皆さんの健康を保ってもらいたいと思ってますので。で、それをいち早くそういうものが実現化するためには皆さんのお力が必要ですので、ぜひクマのクラウドファンディングにご支援いただければ、ご協力いただければと思います。

司会: ありがとうございました。

中永教授: どうもありがとうございました。

司会: ご覧いただきました。今回この中永先生からのお話っていうのは、本当に具体的に私たちがどう体を守ることができるのか、少しでも被害を小さく抑えることができるのかという非常に具体的な内容をお伝えいただきましたし、そしてやっぱりメディアとして何ができるかというところは、すごく私自身もこれからの発信の仕方を変えていきたいなという風に思いました。インタビューの中でも話しましたが、これまで私は北海道のテレビ局で記者をやっていたので、そこでクマの被害のニュースなども取材して原稿を実際に書いていた立場でもあります。おっしゃる通り、本当に「命に別状はない」という内容でさらっとニュース原稿を出していた。けれどもその裏側には本当に大きな怪我をして、その後の続く人生でも日々生きていくのが非常に困難なぐらいの後遺症を負っていらっしゃる方がこうやっていらっしゃったんだということを、今回中永先生の話で改めてきちんと認識することになりましたし、なのでそういう意味では、この被害を伝える時にただの注意喚起だけに留まらず、大きな怪我をしている、そして先ほどの冒頭のニュースでも伝えたように、顔を襲われてしまうので、目をやられてしまった時は本当に失明してしまったり眼球が破裂してしまう、そういう本当に大きな被害があるんだよということはきちんと伝えていかなければいけないなとも思いましたし、そのニュースと同時に、じゃあ遭遇した時はまさに手を後ろで組んで頭の後ろで組んで、体を丸めて下を向いて、この体の真ん中の柔らかい部分ですよね、そしてそこを襲われてしまうと大量の出血だったり臓器の損傷などもあるような場所は少しでも守ると。で、そうしたその姿勢をきちんとまず取ってみてくださいねということをアナウンスしていくっていうことはきちんと心がけたいなということを私自身も自分ができることとしてきちんとやりたいなということも思いました。

司会: そして、実際にこういう姿勢を皆さん、今ご覧いただいている皆さんも1回ちょっとお家で試してみてほしいなと思います。こうやって屈んで、イラストでも出ていたように地面にしゃがみ込むという姿勢って、やったことがないとそもそもあんな風に体を屈めるという動作自体、人間咄嗟にできないと思うんですよね。なのでそういう姿勢を1回やってみると、やっぱり咄嗟の時にも体が動く。そういった話も中永先生されていましたので、まず今このブレボダご覧いただいている皆さんは一度これ止めて、ピーと一時停止して、皆さんやってますか?やってみましょう。こうやってグッと小さくなる。やってますか?ぜひやってみてください。どれぐらい自分が屈めるかどうか。膝が痛くてそもそも屈めないよとか、何か首肩が硬くて全然屈めないや、色んな発見あると思いますよ。ご自身たちの体がどれぐらい動くのかっていうところもあると思うし、ぜひ体にちょっと染み込ませて動作してみるっていうのは、自分の命を、自分だけじゃない周りの人たちの心も含めて守る具体的なアクションだと思いますので、ぜひ試してみていただけたらなという風に思います。

司会: またこのクマの被害っていうのは過去にも北海道の道南の方でクマと人間が共に生きることができるのかというようなツアーをやっていらっしゃる企業の方に以前取材をした際、やっぱり自治体の人たちっていうのはメディアでこうクマの被害など出没を発信するにすごくハードルを抱えているという話を聞きました。やっぱりたくさんこうやってクマが人を襲ったんだというようなニュースが起きたり、はたまた銃でクマ自体を駆除するということもした時に、やっぱりその動物愛護の観点からクマを殺すなというような意味合いでのクレームの連絡が自治体にすごく殺到するんだそうです。で、それによって一つ一つそういった自治体は小さな小規模のところでもありますし、窓口に電話が殺到することで業務が止まってしまう。そういったところからその発信自体がなかなかできないんですと、そういうようなジレンマも聞きました。そうした中で、もちろん人とクマそれぞれ同じ命がある生き物、生命として、お互い侵し合わずにどうやって共に生きていくことができるの、そういったことをきちんと考えていかなければいけないし、それがでもボーダーを越えてしまって傷つけてしまった時には致し方ない部分もある。そこのクマが出没する地域の近くに住んでいる方たちのジレンマというのも私自身も当事者として道南出身でもありますし、北海道に長く住んでいた立場としてやっぱりそこもすごく分かるからこそ、メディアとしてどういう伝え方ができるのかということはすごく難しいなと正直感じてはいるんですね。ただまずはとにかく遭遇してしまう可能性がすごく今増えてきてしまっているので、例えばクマが餌になるようなゴミとかのゴミを道で漁られないようにきちんと閉ざされたところにゴミを捨てているってこともそうでしょうし、もしかしたら例えば山の餌がなくて人里に降りてきてしまっているっていう背景ももちろん考えうるので、じゃあその山の食物っていうのがじゃあなんで不足してしまっている状況があるのか、例えばそれが環境問題に直結するというところもあるでしょうし、色んな要因は考えられると思うんですけど、それを元から絶つというか、少しでもクマが山の中で住み続けられるように人里に降りてこなくても済むような状況っていうのは何ができるんだったっけってことを私たち人間が考えていく、手立てを具体的にアクションをしていくってこともすごく必要だなと。だから色んなところで色んな両輪でやっていかなければいけないなということを改めて中永先生の話を聞きながら私は感じたところです。

司会: このクラウドファンディングは本日時点で残り18日。ネクストゴールの1000万円に向けて現在も続いていますので、概要欄にもこのクラウドファンディングのサイトは貼っておきます。ぜひ皆さん見てみてください。ということで今週の配信はここまでです。今日お伝えした内容を踏まえて、私たち一人一人ができる一歩は何だと思いますか。私自身は発信する時にきちんとこの防御姿勢を合わせて伝えるということと同時に、クマが人里に降りてこなくても済むように何が私たちできるんだっけってことを一緒に考えませんかということを共にお伝えしていく、そして私自身も取材を続けていくということを今後もやりたいなということを思いました。ぜひ皆さんも自分が何ができるか一緒に考えてみましょう。次回も注目のニュースと現場のリアルな声をお届けしますので、ぜひお付き合いください。それではまた来週お会いしましょう。お相手はジャーナリスト構二葵でした。良い一週間をお過ごしください。

概要(動画説明欄より)

「悲惨な重症者をゼロに。クマ外傷重症化軽減のプロジェクト推進へ」クラファンページはこちら👇
https://readyfor.jp/projects/kuma-emergency

クマ被害から致命傷を防ぐ、研究と教育(クラファンHPより引用)
昨年、2025年度は全国的にクマの出没・人身被害ともに統計開始以来、過去最悪の規模となりました。そのうち人身被害が67件と全国最多となったのが、秋田県です。

秋田大学医学部附属病院高度救命救急センターでは、30年にわたりクマ外傷の治療を担当し、150例以上の患者さんを診てきました。2025年度は高度救命救急センターに18名もの患者さんが搬送されました。

クマに関連した外傷のデータを分析した研究を行う中で、様々な事実が見えています。

– クマ外傷の75%は「山」ではなく「人里」で起きている –
– 10月が最も危険 –
– クマ外傷の多くは顔面や頭頸部に集中し、生命に関わる重篤な外傷になりやすい –
– 生存後も、重い後遺症に悩まされる –

被害が日常化した今、病院に運ばれる前の段階で「傷を浅くする」アプローチが不可欠です。

そこで、現在私たちは、悲惨な重症者をゼロにするための『クマ外傷重症化軽減プロジェクト』として、致命的な外傷を軽減する「減災用品」の産学連携による開発と、遭遇時の「防御姿勢」の普及・浸透を進めております。

しかし、通常の開発プロセスや公的資金の獲得には年単位の時間がかかります。

迅速な資金調達による研究開発と教育活動の加速を図るべく、この度クラウドファンディングを通じて皆様からのご寄附を募る運びとなりました。

新しい減災文化を地域に定着させ、誰もが安心して故郷の地で暮らせる未来を創り上げるための第一歩に、温かいご寄附を心よりお願い申し上げます。

ジャーナリスト構二葵が、ローカルから世界まで、さまざまな境界や壁を越えて1週間のニュースを振り返り、
現場取材をお届けするビデオポッドキャスト番組『Breaking Borders』#ブレボダ。
Breaking Bordersは、ニュースを“自分ごと”として捉えるだけでは終わりません。
私たち一人一人が『解決のために、自分なら何ができるのか』を一緒に考え、一歩を踏み出すきっかけを探ります。

この番組が気に入った方、また聴きたいなと思った方は、ぜひチャンネル登録と高評価、コメントそしてSNSでのシェアをお願いします!「#ブレボダ」 をつけてあなたの感想をお寄せください!

構 二葵(かまい ふき)
ジャーナリスト。1992年北海道生まれ。2015年HBC北海道放送入社後、事件事故や災害取材をする傍ら、旧優生保護法や技能実習生のドキュメンタリーを制作。2021年退職後は早稲田大学政治学研究科ジャーナリズムコースに進学。修士作品「仮放免者ーーいま日本人に伝えたいこと」が政治学研究科長賞受賞。「共感とナラティブ」への偏重に危機感を抱きつつ「憎悪」の解きほぐし方を模索し、国内外で取材。市民メディア「8bitNews」では1週間のニュース振り返りと現場レポートを届ける「Breaking Borders #ブレボダ」などで発信。

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