この動画の要点
- 熊本県美里町の地域交流拠点「パパノババババース」が、オープン直前に地震被害を受け、再建に向けたクラウドファンディングを実施しています。
- 建物は「全壊」判定を受けたものの、1階部分の構造補強が功を奏したため、2階を撤去して平屋として再生する決断を下しました。
- 被災直後は断念も考えましたが、全国から届いた200件近い支援物資やSNSでの大きな反響、地域住民の励ましが再起の原動力となりました。
- 2026年11月に建物が完成し、2027年2月のオープンを目指して、より安全でブラッシュアップされた交流拠点への復旧が進められています。
全文書き起こし
三浦信之(株式会社ルッカートーキョー): 皆さん、ご無沙汰しております。
田中慎太朗(8bitNews): ご無沙汰しております。今日、何日ですかね?
三浦: 今日が10月の8日ですね。
田中: 地震から2ヶ月少し。
三浦: 2ヶ月ちょいね、はい。
田中: クラウドファンディング、明日までなんですよね。
三浦: そうなんです。明日までというところで、2ヶ月、いろんな方に支援いただいて、本当にありがとうございます。
田中: 今日、堀潤さんが取材されたのが翌日ぐらいでしたっけ?
三浦: 翌日、翌々日くらいでしたかね。
田中: それから「パパノババババース」の状況等も、8bitNewsで伺いに来ましたので、よろしくお願いします。
三浦: よろしくお願いします。
(2026年7月29日 取材時の映像)
田中: こんにちは。すいません、本当、大変な時に。
三浦: (涙を拭いながら)きついです。大丈夫です、絶対ここから。ご一緒させてください。
三浦: 2階はまだ手はつけない予定でいたので、何もしない状態なんですけど、昔に継いだところがかなり割れてたりとか。今回は南側の壁がかなり斜めに崩れかけてるっていう状態ですね。北側は結構大丈夫なんですけど。正面のほうにやや競り出して傾くような、南向きのほうに荷重がかかったかなと思います。
(2026年10月8日 現在の映像)
田中: 前回8bitNewsが訪れた時は、こちらの右手のほうにも納屋というか、瓦屋根の突き出してる屋根があったんですけど。
三浦: もうそれは早い段階でボランティアさんとか、ご協力いただく皆さんに来ていただいて、すぐに撤去という形で。もともと柱3本くらいで支えてたものだったので、やっぱり今回の地震にはかなわなかったという形で崩れてしまったんですけど、今回は駐車場として使おうかなというところで、すっきりしたような感じになってます。
田中: 1階部分はなんとかっていう印象を前回は受けたんですけど、2階部分がだいぶ難しいっていうことでしたよね。
三浦: そうですね。2階部分に関しては、今もそうなんですけど、かなり傾いてしまってるような状態なので、今回は2階はすべて撤去という形で。来週になると2階部分の梁とか柱もクレーンで全部下ろして、今回は安全にっていうところを第一にするので、平屋建てに戻すような工事をしていただくという段取りになってます。
田中: もともとこのお宅を譲り受けた時には、なるべく残したいっていう思いでされてましたもんね。
三浦: そうですね。そのまま本当は使えれば、古民家の風格というか、雰囲気的にも古民家って感じですごく良かったんですけど。やっぱり震度7の地震だと持たないっていうのも今回わかったので、そこはお客さんの安全第一っていうのを考えると、もう2階は外してしまって平屋建てのほうが、お客さんも安心して来れますし、私たちも住むのには安心して住めるようになるので、そういうふうに判断させていただきました。
田中: 名残惜しい気持ちもありますよね。
三浦: そうですね。瓦屋根で昔ながらのっていうのはあったんですけど、そのままにしておいてもまた危ないってなってしまうと、お客さんも来にくい場所っていうのは嫌だと思うので。そこは安全第一にさせていただいてます。
田中: ここはそもそも、どういう判定だったんですか?
三浦: ここは1次調査の時から全壊っていう判定で。私たちも地震のちょっと前から荷物を移して、居住スペースというのもあるので、そこにも数日は住んでたっていうのもあるので、実際には居住スペースと事務所と一緒にくっついてるような形だったので、今回全壊判定を受けたことによって、生活支援の制度というのを受けることができるようになってます。
田中: 8月オープンに向けて準備されていた時からずっと住んでいらっしゃった。
三浦: そうですね、7月の中旬過ぎくらいから準備もあって、住んでたような形です。
田中: 生活のほうは大丈夫でしたか?
三浦: もともとの妻の実家が住んでたところなんですけど、そちらの被害が全然今回なかったので、私たちの生活にはあまり大きな被害というのはなく、安心して生活できたかなと思います。ひとまずそこは心身健やかに過ごすことができたのでよかったです。
田中: 全壊判定と言われた時はショックでしたよね。
三浦: ショックですね。全壊となると、直せるものなのかとか、そのまま使っていいのかっていう不安はあったんですけど、すぐに建築士さんのほうで調べていただいて。1階の部分に構造の補強をしてたので、そのまま使うことができたっていうのも大きな改装するという決断のところにもなりました。
田中: 壁とかも崩れたので、ここは壁があったんですよね。
三浦: この壁は全部撤去して、逆に玄関広くっていうことで、玄関の間口を広くするように作ってもらってます。壁塗って綺麗にしたんですけど、結局意味なかったような感じなんですけど。
田中: 今こうして見てみて、どうですか?
三浦: 直せるところ直して、戻せるところ戻してっていうのと、最初こうしようかなっていう第2段階みたいな形で検討してた部分を今回織り交ぜてる形になってるので、前回よりももう少しブラッシュアップしたような形の、いいものができるんじゃないかなっていうふうには思ってます。
田中: 被災当時は整理のつかない難しいお気持ちだったと思うんですけど、今は前を向いていらっしゃる。
三浦: 被災してすぐの時は、自分ではもうやめようかなっていうふうにやっぱり思ってたところ大きかったんですけど、周りの方から「やるぞ」って言われてしまうと、乗っかるしかないよなっていうのもあって。「やるぞ」と言われて「はい、わかりました、じゃあ頑張ります」っていうところで、逆に心を引っ張ってもらったっていうのすごくありがたくて。もし自分だけだったら、たぶんもうやめてたかもしれない。
田中: 全国から支援物資も届いたそうですね。
三浦: Amazonの「ほしい物リスト」という形で全国に支援を求めたんですけど、それが非常にたくさんの方から、件数にすると200件近い支援物資をいただきました。本当に全国の皆さんありがとうございます。あとはこの地域の皆さんの応援が非常に多くて、「大丈夫、なんとかなる」という形で立ち上げてほしいというお話をたくさんいただいたので、私ができることはここを立て直すことくらいなので、まずはスタートラインに立てるというところまで持っていくことができたのは本当にありがたいことだなと思ってます。
田中: 今後のスケジュールは?
三浦: 建物自体は11月の頭くらいまでには完成する予定で。準備を経て、2月の頭くらいにオープンを目指して今頑張ってます。
田中: この2ヶ月間、いかがでしたか。
三浦: 本当にたくさんの方がInstagramのアカウントを見ていただいてて、地震から2ヶ月で100万人以上の方のインプレッションがあるので。その中で心配の声を非常に多くかけていただいたっていうのは本当にありがたいなと思うところですし、その言葉が自分にとってすごく響いて、やる気の源になってます。この2ヶ月間はいつもの2ヶ月以上にすごく長かったなっていうふうに感じるんですよ。いろんなことをやって、いろんな人に会って、お話をしてっていうのが非常に多くて、内容もすごく濃かったので、それがいろんなことをやっていけるんだなと思ったところです。
田中: クラウドファンディングは明日まで。
三浦: 明日最後なんですけれども、ご支援のほうをお願いさせていただくとともに、この「パパノババババース」に来ていただいて、この環境を見て楽しんでいただくっていうところにつなげていきたいなと思いますので、ぜひご支援よろしくお願いします。
概要(動画説明欄より)
開業直前の地震で「全壊」と判定された古民家。その後、三浦さんはどうしているのか。
熊本県美里町を再訪しました。再建クラウドファンディングは2026年10月9日まで。再出発に、ぜひ力を貸してください。
▼クラウドファンディングの詳細・ご参加はこちら
https://www.glocal-cf.com/project/babanobabababerth
「もし自分だけだったら多分もうやめてたかもしれない」
熊本県美里町馬場で、地域交流拠点「ババノババババース」の開業準備を進めていた三浦信之さん。築135年の古民家を改修し、飲食や喫茶、ハーブ園などを通じて、人と人がつながる場所をつくろうとしていました。
しかし、今年7月28日の熊本地震で被災。開業を目前に、建物は「全壊」と判定されました。
地震翌日の7月29日、堀潤が現地を取材。それから2か月余り。今回は元熊本日日新聞記者で、一朶の雲代表の田中慎太朗さんが現場を訪ね、建物の復旧状況と、三浦さんの今の思いを伺いました。
古民家の姿を残したいという思いを抱えながら、安全のために2階を撤去し、平屋にする決断。開業までの生活を支える、地域おこし協力隊の任期延長。そして、全国から届いた200件近い物資支援と、地域の人たちからの励まし。
「心を引っ張ってもらった」
一人では諦めていたかもしれない。その言葉の背景にあった、人々の支えをお伝えします。
■再建クラウドファンディングについて
募集期限:2026年10月9日
目標金額:500万円
支援金の使途:被災箇所の解体・撤去、建物の補修・再建、設備・備品の再整備など
※目標金額に届かなくても計画を実行するAll-in方式です。詳細は募集ページをご確認ください。
■被災直後の取材も、あわせてご覧ください
7月29日に堀潤が取材した映像は、上記クラウドファンディングページ内にも掲載されています。今回の再訪とあわせて、現場の変化をご覧いただけます。
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