この動画の要点
- ドキュメンタリー映画「東京上空 300メートル」は、都心の超高層ビル群を低空飛行する米軍ヘリの実態を、毎日新聞の取材班が長期間にわたり検証した記録です。
- 日本の航空法では高度300メートル以上の飛行が義務付けられていますが、米軍ヘリは日米地位協定を背景に、都庁や民間ビルよりも低い高度での飛行を常態化させています。
- 取材班は、ランドマークとなる建物の高さを基準に、2地点からの同時撮影を行うことで、米軍ヘリが日本の法律では違法となる高度で飛行していることを科学的に立証しました。
- 映画は、東京の現状だけでなく、過去の墜落事故や沖縄の基地問題、情報を黒塗りにする日本政府の姿勢を通じ、日本の主権と国民の安全、そして私たちの無関心という「空気」の正体を問い直しています。
全文書き起こし
堀潤: さあ、この時間の8bitNewsはですね、公開間近です。10月10日から全国順次ロードショーです。『東京上空 300メートル』。まさに東京都心を我が物顔で飛行する米軍の、そして米国のヘリコプター。一体なぜこんなことが起きているのか。毎日新聞の取材チームの皆さんがこの様子を検証してきました。
(映画予告編開始)
ナレーション: 東京・六本木。すごい爆音。ものすごい風圧。ある種、衝撃というか。都心にやってくる米軍ヘリの活動実態について調べてみたいなと。
大塙敦: 定点観測がいいんでしょ?
加藤隆寛: 定点観測じゃないと意味ないですもんね。日没まで、ひたすら待ってるんですよね。最初はちっちゃな「点」から来るんで。
ナレーション: 執念の調査報道。あ、今飛んだ、飛んだ飛んだ。日本の最低安全高度、法律の基準だと300メートル以上上を飛ばないといけないんですよ。
市民団体: どうしてもあそこが必要というわけでもないのに、返しませんよというのは、やっぱり日本政府もちゃんと言っていかないと。
通行人: 気にしてないんですよね。信号待ちしている人とか、別に見ていなくて。みんなスマホの画面しか見てないって感じ。
ナレーション: 事故の記憶。若くて亡くなって、無念だっただろうと。沖縄、基地問題について。「ああ、沖縄で起こってもしょうがないよね」あり得ないことですよ、これは。外務省でございます。「プライバシーの保護」と言うだけで、その中で実際に守っているのは米軍です。守られているのは、誰なのか?
通行人: 酷いね。土日が多いんですよね。反応はイマイチなんですね。「アメリカが日本を守ってくれているんだ」そういうのが刷り込まれている。
ドナルド・トランプ(アーカイブ映像): USA!
ナレーション: 「日本が戦争に負けたんだからしょうがないんだよ」って。70年以上経ってそういう話をせざるを得ない。
記者: 日本のヘリコプターよりもだいぶ低い高度で飛んでいるのを目撃したことがあります。
米軍パイロット: Who started the party?
ナレーション: 今、直視すべき米軍特権の現実。2026年10月10日、ポレポレ東中野、kino cinéma立川高島屋S.C.館ほか全国で順次公開。
(映画予告編終了)
堀潤: 今日はこの映画を制作されました監督の大塙さん、そして取材を続けてきた加藤さんにお越しいただいています。よろしくお願いします。
大塙敦・加藤隆寛: よろしくお願いします。
堀潤: まずは簡単な自己紹介をお願いできたらと思うんですが、実を言うとちょっと緊張してまして、NHKの大先輩で。大塙さん、よろしくお願いします。
大塙敦: 僕は大学を出た後に1986年にNHKに入って、主に教養番組、ドキュメンタリーを作って30年ほどいて、2019年にNHKを退職して、今は桜美林大学というところで学生たちに動画の作り方や知的財産、著作権法、コンテンツビジネスについて教えながら、これまで映画をずっと作ってきました。1作目が『春画と日本人』、2作目が『すずさん 昭和の家事と家族の物語』、3作目が『わたしたちの国立西洋美術館』。そして4作目が今回劇場公開になる『東京上空 300メートル』ということになっております。
堀潤: 加藤さん、よろしくお願いします。
加藤隆寛: 私は毎日新聞の記者として1998年に入社しまして、ずっと20年ぐらいはペン記者として山形支局や愛知の中部報道センター、東京社会部に10年ぐらいいました。その後、2017年から毎日新聞の中に動画部門ができたんですが、映像グループに移りまして、そこで8年ほど動画の仕事をしました。ちょうどその動画の仕事をしている時にこの取材班に加わって、まさにヘリを追いかけて、ヘリを捉えるべくカメラを持って新宿だとかいろんなところを張り込んでいたという立場です。
堀潤: シーンとしても共感するのが、私たち8bitNewsは市民の皆さんの発信を支えるというメディアなんですが、やはり街中にいるそれぞれの方々がその上空を飛び交うヘリを記録していたり、現場は変わりますけど沖縄もそうですが、市民の皆さんがいろんな形でその様子を記録し続けている。そこに専門記者たちのジャーナリズム機関としての役割がミックスされて、共業でいろんなものを検証していく。その姿がとても大事だなと思って見ておりました。監督もそのあたりも非常に映画の中でも大事なシーンとして描かれているのかなと感じたんですが、いかがですか。
大塙敦: 市民が、ということで言うと、今回は表参道のあたりで米軍ヘリの飛んでいるところを撮影記録し続けている方の取材をさせていただいたんですが、やはりそういう一人ひとりが問題意識を持っているということをきちんと伝えられたらいいなということは感じましたね。
堀潤: 問題意識というのは、どういうことをやはりこの映画を通じて発出したいと思われましたか。
大塙敦: タイトルの説明からすると、『東京上空 300メートル』というのは日本の、こちら加藤さんの方が詳しいんですが、300メートル以上上を飛ばなければいけないというルールがあるにもかかわらず、米軍ヘリがその下を飛んでいる。下を飛んでいるというのは、実は日米地位協定上においては別に構わないという見方もなくはないということで、ルールが2つあるという不思議な状態が私たちの今の社会にあるんだよと。その見えない米軍によるダブルスタンダードとか、そういうものを我々が押し付けられているという言い方もあるし、許容しているというか、認めている、認めざるを得ない、さまざまなスタンスがあると思うんですけど、そういう状況があるんだよということを皆さんに知ってもらって、広くは私たちの生活、国民の人権を守るということと、広く言うと安全保障をどうしていくのかということを広く考えてほしいなということが思っていることではありますね。
堀潤: 加藤さんはいかがですか。
加藤隆寛: 私は問題意識という意味では、実は最初、自分もそんなに関心がなかった立場と言いますか、知らなかったんですよね。そもそも六本木に米軍のヘリポートがあることを、恥ずかしながら知りませんでしたし。元々この取材は毎日新聞の社会部の大場記者という、私の社会部時代によくチーム組んで仕事をしていた仲の良かった記者から「ちょっとこういうのやろうと思っているんだけど」という話を持ちかけられて。「ヘリコプターを撮るのか、そうか」と。定点観測しながら長期で調査報道をやろうという話になった時に、「そんなの本当にものになるかな」と疑問だったぐらいで。そういう認識から、実際に取材を始めて飛んでいるシーンを目の当たりにすると、ちょっとびっくりしたと言いますか、なんでこんなことが許されているのかなということで、だんだん腹が立ってきて。なんでこんなこと米軍はしているんだろうという風に、モチベーションがだんだん湧いてきて長期の調査報道に入っていったという、そんな立場なんですよね。なので市民の方の活動もそうなんですけど、私も市民目線とそんなに変わらないというか、「なんでこんなことが」というところから始めて、実際元々ペン記者なんで撮影技術もそんなに特別なものもないですし、カメラ担いで走り回ってという感じでしたね。
堀潤: 逆に、その300メートル未満のところを飛んでいるんだということを立証するっていうのが、非常に大変だったわけですよね。
加藤隆寛: 結局、いくらすごい低く飛んでいそうな映像が撮れたとしても、証拠にならないと意味がないんで。メジャー持って測るわけにいかないですし、データが公開されているわけでもないですし。じゃあどうしようという時に、大場記者と2人組で始めたもんですから、一つは必ず撮る時に後ろに建物が入るようにと。撮影地点の高さを把握して、建物の高さを把握して、その建物をバックに撮るということがまず一つと、あと2人で2地点から挟み撃ちにするという形ですね。それで画角の中に映っている建物の位置関係から場所を特定する、そういうやり方をしました。
堀潤: 実際に測量するのと同じような形ですよね。しかもそのヘリが本来であれば止まるべき位置ではないところに着陸をしていたり、いろんなケースを取材しながら目の当たりにするわけですよね。
加藤隆寛: そうですね。まず一番はどこに飛んでくるかわからないので、どこで待っていれば必ず撮れるということもないですし。大体こういうルート、大体ここに来そうというところから、じゃあどこだったら撮影できるかなという場所を2人で探し回って、撮っていったという感じですね。
堀潤: 監督にとっては、これまで東京上空、関東上空で言うと横田空域の問題があったり、それこそ米軍と日本、米軍と関東、米軍と東京の関係を語るテーマはいろいろあった中で、今回のこの上空300メートル以下を米軍ヘリが飛んでいるという事態に関しては、最初はどのように問題意識を持たれたんですか。
大塙敦: 問題意識は元々ないので、ちょっと経緯をお話しすると、僕は元々国立公文書館という竹橋にある公文書を管理しているところの記録映像を作っていて、その関係で大場さんが書いている『公文書危機』という調査報道をまとめた本があるんですけど、それを見つけて「この人にちょっと話を聞いてみたいな」と思って、知り合いを通じて時間をいただいたんですね。最初は僕の方からその公文書のことにについて大場さんに話を聞いていたんですが、途中から大場さんの方で「ドキュメンタリーってどうやって作るんですか」みたいに逆に質問される立場になっていって。僕の方から僕の経歴についての説明とかをいろいろした後に、大場さんの方からこの「特権を問う」という調査報道をドキュメンタリー映画にできないかという風に聞かれたんですね。僕の方としてはその時に、そういえばだいぶ前に世田谷のキャロットタワーというところがあるんですけど、そこのすぐ低いところを米軍ヘリが飛んでいるという記事を読んだことあるなと思って。ただ僕自身はそれを読んだ時に「こんなことしてるんだ」と思って、正直に言うとそれでおしまいだったんですね。つまりその記事を読んで動画を見ておしまいだった。だからそんな深い問題意識を持っているわけでもなんでもなかったですね。その後、紆余曲折があって一緒に何かやっていきましょうということになった後に、改めて記者の皆さんの話を聞いたり記事を読み直したりしているうちに、「これ大きな問題なんだな」という風に思い始めたという感じなので、だんだんだんだん事の重大さに気づいていったという感じだと思います。
堀潤: その正体が何なのかというのは大変関心があります。テーマは違いますけど、原発事故。私も2000年代の初め頃にワールドカップ関連の取材で福島に行った時に、Jヴィレッジを取材して、地域の取材をして。風景として原発は見えているわけですよ。で、原発があるからこの町が整備されていて、このように道やいろんな施設が整っているんだということも分かっている。ところが、その原発が一体この地域にどういった意味を持っているのか、その歴史的経緯、最悪の結果で発生するあの事故に対する警戒感。そうしたものも、やはり分かっているけれど、そこが何かの課題とか危機とかといったものと結びついていなかった。メディアの人間なのに、という。そのうちに考えるようになるんですけど。今お二人の話伺っていても、確かにヘリが飛んでいる、それを風景としても認知している。それが何なのかというところまで、やはり一歩踏み出すのに少し時間かかる。この構造の正体って何なんだろうなと。固定観念の刷り込みなのか、それとも私たちの感覚的な麻痺なのか。おそらくこういうことが世の中にたくさんあるんだと思うんですよ。加藤さんどう思われますか。
加藤隆寛: フラットに見たら誰が見てもおかしいだろうというような映像をやっぱり積み重ねることで、これを有無を言わさぬ証拠として投じたら、みんな同じように反応してくれるかなと思ったんですけど、やっぱりそれを見てもなお、やっぱり「いや、こんなの偏向報道だ」とか、実際に米軍の肩を持つようなリアクションというか、ありましたよねSNSの中で。コメント欄ですね。コメント欄が一番そういうので盛り上がっていたと。というのからしても、やっぱり自分がこう見たいように見る、あるいは見たくないものは見たくないまま見ないとか、そういう心理ってやっぱり働くのかなというのはちょっと思いましたし。でも私の場合はやっぱりあまりにも直に目で見たその状況がちょっと、ある意味ショッキングすぎて。なんでこんなことが許されているんだろうなと。これをちゃんと撮って伝えなきゃと思いつつも、うまく撮影はうまくいかなくて長期かかりましたけど。悔しいなというままずっとやっていたという感じです。本当に目で見たものより、カメラで撮るとちょっと小さく映ったり、迫力がちょっと薄れちゃったり。こんなんじゃないんだけどなと思いながら、それでも報道していた。
堀潤: 難しいですよね。逆に望遠で撮ると、現実の映像空間と実際の見えている世界の中ではギャップが生まれるし、機器を挟んでいることによってかえって疑心暗鬼を生んだり、それを圧縮している効果だろうとか。それとの格闘というのも。
加藤隆寛: そうなんです。実際にだから、例えば奥に建物がないけれど、すごく大きく巨大に映っていたとして、建物との位置関係から場所を特定して撮っていったという感じですね。でもここまで多分緻密にやる映像業界の方っていないと思うんですよ。新聞業界だから多分ここは絶対ファクト譲らずに作らなきゃなということでやっていったところはありますね。
堀潤: それを当時、丹念に丹念に映像を何回も発信して解説の記事をつけて、解説のテロップをつけて発信されている様子はリアルタイムで見ていたので。それだけに映画の中でも描かれてますけど、本来であればそうした主権国家の側である政府が、じゃあ日本国民の立場に立っておかしいものはおかしいという情報を開示すべきものが、情報開示するのではなく、これまでのいろんな運動の中でも開示請求したら黒塗りだとか。本来であれば我々のために立ってくれるはずの政府はどちらの目線を向いているんだとか。そうしたこともこの東京の出来事だけでなく、いろんな地域の現場を訪ね歩き一つの作品にした。大塙さん、ここは非常に憤りを感じるところと私たちの国とはということが問われる時間でもあったとは思うんですが、そのあたりは作品にどう描かれたんですか。
大塙敦: 僕自身はあんまりそういう大仰なことは考えてなくて、実は。最初のお話に戻ると、元々調査報道というのが形としてある程度もう終わったものとして、継続はしているんだけど終わったものとして形としてあるわけですね、動画であったり記事であったり。それを映画化するにあたって、もう一回改めてそこの経緯を、記者の皆さんが何を考えどう動いたのかということを描き直すということと同時に、それを膨らませる過程において、この問題に関わっている人たちを人間としてきちんと描きたいというか、人間として記録していきたいなという気持ちがあったので。最初は赤プレから始まって、赤プレで見るとやっぱりびっくりしますよね。そもそも僕も知らなかったので、なんでここに米軍基地があるんだろうかとか、なんでここにヘリが飛んでくるんだろうか、周りの人はどう思っているんだろうか、じゃあそもそもどこから飛んできているんだろうかということで、大場さんと相談して横田行ってみましょうから始まって。もう沖縄でも同じような問題が当然のことにあるので、そこも私の関心があったので行ってみましょうと言って。そこでのお話聞いていることをまとめた結果として、大きく言えることはやっぱり、六本木の町の町内会の方がおっしゃっているんですけど、当然のことながら国防とか安全保障も大事なんだけど、私たちの暮らしであるとか人権を守るということも大事で、そことの両立をどうするのかということが最大の課題なのかなということは浮かび上がってきたのかなと、やっぱり改めてのことなんですけど。元々基地の周りは騒音問題とかいろいろあるので、同じ問題はずっとあったんですけど、そういうのをちょっと掬い取れたのかなとはちょっと持ってますけどね。
堀潤: 取材者としての気づきのタイミングの前に、実はそこには分厚い市民運動があったりとか、そこを監視している検証して訴えを続けてきた当事者の方々がいてという。この構造を見ていくためには、やはりその人々の声であったり、その人々の思いであったりというのをしっかり描かないとやっぱり伝わらないということだったんでしょうか。
大塙敦: そうですね。ですから必ず編集の時も、例えば横田基地の高橋さんという方であれば、元々川崎大空襲に遭われたという幼少期ですね。ご家庭もだいぶ苦しい生活を強いられたということの幼少期の体験と、あとお母様が沖縄出身で家族を亡くされているという。そこからやっぱり平和が大事だって思われているということであったり。あとは前田さんという方が日々飛行機とかヘリを観察して記録されているんですけど、ブログに書いて。その方もやっぱり原点にあるのは高校卒業して就職した後の労働運動で、元々わざわざ引っ越してきたんじゃなくて、元々そこにいた、育った場所だと。その育った場所からずっと基地がなくならないのはなぜなんだろうということで。そういうその方その方が持っているライフストーリーと一緒に、なぜ反対しなくちゃいけないのか、なぜ反対しているのか、今何を考えていらっしゃるのか、将来的にどうなるべきだとお考えなのかということを、そんなに一本のロングドキュメンタリーではないんですけど、意識的には聞き取って編集したという風には思ってますね。
堀潤: 群像的に見えますけど、実は普遍的なテーマが底流に流れていて。それこそ先ほど加藤さんが憤りって感じているという風に途中から非常に思ってましてとおっしゃってたのは、この映画のラストシーンにも象徴されますけど、国防というのに、それ「私を守る」という話は入っていますかと。私たちが守ってほしい、私たちが改善してほしいと思っている私はその国を守るの国にいないんですかということをすごく突きつける内容になっていたなということを感じましたよ。加藤さんご自身のその憤りというのは、もう少し解像度上げて伺うとどういう憤りだったんでしょう。
加藤隆寛: 憤り、憤りですね。そもそも飛んでくる場所、まず一番シーンとして象徴的に取り上げたいのは新宿駅の真上、ほぼ真上。だったりスカイツリー周辺だったり、あと渋谷のスクランブルスクエアという渋谷で一番大きな建物があったり。いわゆるランドマークですよね、東京の象徴のような場所を、おそらくですけどやっぱり選んで周遊して飛んでいるというような。しかも、ちょうど我々が構えるような展望施設の同じぐらいの高さに、ちょうど姿を見せつけるような。「ちょっとここ飛ばせてもらってます」って感じじゃなくて、「俺たちここ飛んでるぞ、どうだ見てくれ」というような感じをやっぱり感じたんですよ。それは傍若無人というか。そういうところに同じようにやっぱり感じてもらえるかなと思って。私はこれだったら、やってて思ったのは、いわゆる保守だとか右だとか、ネット上ではそちら側の言論にいる方とか、そういう人たちもこれみんなが一緒に共感して、同じように憤って、「これちょっと日本政府と考え直した方がいいぞ、俺たちの日本のために」というような同じような流れが来るかな、みんなも怒るかなと思ったんですけど、「あれ違うぞ」というところがやっぱり一番最初に報じた時は思いましたし。逆に面白かったのは、同じ記事と動画を英訳してアメリカとかでも見られるようにしたんですよね。そしたらRedditというアメリカ版の掲示板ですよね。そこではアメリカの人たちが自国の米軍が日本でこんな恥ずかしいことをしているということで、アメリカの人たちは怒っているんですよ。で、日本の人たちは怒っていなくて、「何毎日新聞こんなことやってんだ」って毎日新聞に対して怒っているみたいな。この構造何なんだろうというのが逆に見えてきたというか。最初はヘリを撮って自分のパッションで撮っていって、その元に何かそれの先に見えてきたのがそういう日本とアメリカの構造みたいな。
堀潤: 保守の目線から声を上げるのはいつも一水会の木村さんたち。映画にも出てらっしゃいましたけど、ねじれてますよね。
加藤隆寛: そこは不思議だなと思いつつも、でもそれが現状なんだなという風に思いますね。実際具体的には情報公開しても黒塗りであったり、そうした日本の悪い癖というのは相変わらず今もはびこっていて、この映画の中でもそのシーンが出てきますよね。その現状に関しては今回の映画の中でどういう意味合いにおいてやはり伝えたいと思ったんですか。
加藤隆寛: 日本政府、私が直接そこは大場記者が中心にやっていたところではありますけど、やっぱり政府なり外務省なり役人の立場の人たちっていうのは、結局「確かにわかる」と。「これおかしいし、毎日新聞が証拠突きつけてきてというのはわかるけど、でもやっぱり米軍が、米軍が白と言ったら白なんだよ」というか。自分たちは何かルールおかしてないというのを彼らが言い張る限りは、そこはやっぱり越えられないというのが彼らの立場、役人の方々とか政府の立場であったので。そこをだからもうちょっと本当は戦ってほしいなという気持ちですよね。それにはやっぱり日米地位協定、この映画のテーマになっている日米地位協定というのが非常に大きな重しとしてあるんだなというところだと思いますね。
堀潤: 私も体験として、日本の原発事故の取材をする時に、日本国内では情報がなかなか得られないけれど、アメリカの公文書にアクセスしようと思ったら、アメリカに住んでいて自宅からでもネットでもアクセスができて、なんとその当事者の携帯電話のレベルまで、これは公益性があるものであればということで公開もされていて。日本にいるより日本のことが結局わかるじゃないかというような、大塙さん、そういうジレンマも目の当たりにしたことがあったんですけど、今回のまさに東京ど真ん中のヘリに関しても、そういう計画、そういう約束事で運用されていたのかというのがアメリカの公文書から明らかになるというシーンもありましたよね。
大塙敦: 麻布米軍ヘリ基地撤去実行委員会の方々が苦労されて、ご自身たちの資金をうまく調達してトライしたことなので、大変優れた活動だなと思いますね。ただ今おっしゃったみたいに、そもそもは日本側でやっぱり出すべきだと思うんですよね。先ほど公文書の話もしましたけど、僕はやっぱり今回改めて、僕自身は情報公開とかやったことないんですけど、改めて思ったのは、外交上いろんなことが当然のこととしてあるので、瞬間的に密約であったり言えないことがあったりするのはある程度仕方がないと思うんですけど、それがやっぱり5年10年20年、一般的に外交文書の場合30年と言われますけどアメリカなんかは。公開されないということ自体がやっぱりすごく大きな問題だなと思うんです。つまり我々がいったい日本政府がアメリカ軍、外務省が米軍の人たちといったいどういう交渉しているのか、あるいは何か事件事故が起こった時にどういう物言いでどのぐらいの強さでどう抗議をしているのかということが全く何年経っても明らかにならない。そうすると私たち自身も一人ひとりが判断できなくなりますよね。そういうのが出てくれば、当然のことながら「その通りよくやっているね」という人もいれば、「やり方が生ぬるい」という人もいれば、そもそもおかしいとかいろんな議論が出てきて、民主主義的にどうアメリカおよびアメリカ軍とどう付き合っていくのか、安全保障どうしていったらいいのかということを主体的に考えられるようになると思うんですけど、それが出てこない。で、何年も何年も経って、ようやくアメリカ側で公開された時にやっと分かって、それを今度日本側に当てると日本側は何も言わない、答えない。そういうことが繰り返されているということの一つの例として、この映画で描いていることっていうのは意味があるのかなとやっぱりちょっと思いますね。だからそういった意味では大場さんから提供されたものですけど、ああいう黒塗りの書類とかも意識的に編集で使ったということはありますね。やっぱりもう一回考えてください、これでいいんでしょうかという感じはありますね、公文書に関しては。
堀潤: そういう意味で言うと、米軍に与えられている特権、その与えたのは誰かという主語を明確にするとするならば、これは誰が与えた特権だと考えればいいんでしょうか。
大塙敦: これは基本的にはまず前提で言うと日米安保条約があって、日米安保条約があることによって日本の国内、つまり日本の主権が及ぶ範囲の中に外国の軍隊が駐留する。そうするとその法的地位をどうするのかということを検討しなくてはいけない。ということで行政協定から始まって地位協定になっていくわけですけど、そのことがあること自体はもうしょうがないわけですね。つまり日米安保条約でそうすると決めちゃったから。で、実はPKOとかを日本政府が出す時にも、日本側もPKOでPKOの地位協定を結ぶわけですね。実はその時もやっぱり似たようなやや不公平というか、一次裁判権が日本側にあったりとかということがあると聞いてますので、そのこと自体はしょうがないという面も日米安保条約を起点にしてそれを認めるのであれば、もう仕方がないことではあるんですね。だからそういった意味では一応日本は民主主義国家なので、私たちが選んだ議員の方々がいろいろ検討した結果として国としてそういった特権的な部分を米軍に許しているというのが構造だという風に思うんですけど。ちょっと何か授業の解説みたいで嫌なんですけど。だからストレートに誰が与えているんだとか、誰が与えているからそいつは誰なんだとか、そうやって追いかけていくと答えがない。最後自分に戻ってきちゃうんですよね。
堀潤: そこは共感します。私も以前『わたしは分断を許さない』という国内外の分断の現場を訪ね歩いた時に、政府は何やってるんだ、アメリカ何やってるんだという前に、私は何をやってたんだろうという、少し自分に目を向けてみる機会も非常に重要なんじゃないかと。だからこそ先ほど私たちがこれだけ本来であればいろんな理不尽な光景を目の当たりにしているにもかかわらず、それをそのように受け止めていないということも構造的に大きな改善すべきものなのかなということも今回の映画を見ながら思いましたよ。アメリカおかしい、日本政府何やってんだという以上に、こんなに毎日見ている港区の風景で、なぜ私たちは今まで何も声をみんなと一緒に上げられなかったんだろうという気づきもあえて感じる瞬間がありましたよ。
加藤隆寛: 私なんかは、じゃあ誰が与えている特権なんだというところで言うと、さっき言ったYouTubeのコメント欄にある空気とか、見てもおかしいと思わないいつの間にかそうなっている私たちの空気とか、やっぱりそれが許しているというか、それが特権を変えずに、国を挙げて変えていこうとか、これは国民がみんな怒っていることだからこれはちゃんとアメリカに言っていこうという風に政府がなっていかない、そのやっぱり土台とか土壌にあるのはそれを許しているのはやっぱりこの空気なのかなという感覚がすごくします。
堀潤: その空気って、自然発生的に生まれるものなのか、それとも空気が誰かが吹かすことによって拡張されていくものなのか。今回の事案と重ねて。
大塙敦: 僕は専門家じゃないですけど、歴史的経緯を見ていくと、一つはもう慣れて諦めているという大きな文脈と、あと私自身はずっと関東で育った人間なんですけど、今回改めて思ったのは、基地が元々は都内にも首都圏にもたくさんあったんですけど、それを60年代70年代にかけてずっと沖縄に沖縄にという、結局今70%ぐらい敷地面積であるわけですけど。つまり目の前からなくなると、なんか自分の問題じゃなくなっていくという面がどうしても人間ってあって、そのことが結局その沖縄に集中することによって無関心であったり気づきにくい、気づかない、考えないというもの。で、それが今加藤さんがおっしゃった空気というものになんか連結しているんじゃないかなということをやっぱり思いますね。で、それは思うのは誰か私が責めているんじゃなくて、私がそうだったっていう風に思ったんですね、今回改めて。
加藤隆寛: 沖縄でそういうことが起きているというのは多分みんな知っていますよね。沖縄に基地がたくさんあって、ジャンジャンそのヘリだったり飛行機が飛んでいて、大変生活苦しんでいる人がいるってことは分かっている。で、それを多分報道も今までたくさん描いてきたけれど、東京でこういうことが起きているというのを、要するにみんな当事者ですよ、首都ですよということを構えを出していけば、自分も当事者だなって思ってもらえることがやっぱり多いんじゃないかと。で、この新聞紙上でこの日米地位協定の特集を企画として連載してやっていく時に、いろんな切り口がありました。沖縄の切り口もあるし、性暴力の話もいろいろありますけど、取材班としてまず第一にこの東京の上空でというのを打ち出していこうというのは、やっぱり当事者性、日本の全国民に「あ、これ自分事だ」と思ってほしかったという、そこが一番の狙いだったんですね。なのでこの映画のタイトルにもやっぱり東京とどうしても入れようって私も言ったんですけど、それが結構鍵かなという風に思ってました。
堀潤: そしてその東京・町田、1964年の米軍機の墜落の事故。あれだけ多くの犠牲者が出ていながら、その事実に関して共有ができていたか、きちんとした日本国としてもサポートができたのか。そういうことも問うシーンがありましたよね。
大塙敦: 僕自身も実は町田にしても大和市にしても、実は沖縄の宮森小学校も含めてジェット機が墜落したということを僕実は知らなかったんですね。最初にそれを知った時に、知らなかった自分にすごくびっくりしたんですよ。なんでこんなこと知らないんだろうって。で、実は僕63年生まれなんですけど、そうするとNHKの中で見ると僕より10ぐらい上の人たちにとっては常識なんですね。だからこの僕よりも10ぐらい上の人たちから僕の年代にかけて何かが風化していったというか、そういうことがある程度あるのかなとやっぱり思うんですよね。それは社会がさっきおっしゃった政府に対して何かもの言うという姿勢の、だんだん弱くなっている部分であったりとか、気にしなくなっているとかということがいろいろあると思うんですね。で、今回取材してすごく感謝しているのは、安藤登紀子さんというお姉さん亡くされた方が、私の目の前に今実際に御存命で生きていて、亡くなられたお母さんとお姉さんと甥っ子のことをきちんと語ってくださったということに大変感謝していて。つまり、まだ目の前に生きている人が経験したことというのがどんどん忘れ去られようとしているということに、自分が知らなかったことも含めて驚いて、とにかく伝えたいなということはやっぱり思いましたね。で、絶対忘れちゃいけない。で、その忘れちゃいけないというのは例えば東京大空襲であったり、広島長崎の原爆投下であったり、同じように忘れちゃいけないことなんだなということを改めて思いましたね。
堀潤: 最初に監督がおっしゃったように、人間を描くというのは、先ほどの主語が誰なのかということをより明確にすることに関わるのかなと。誰が被害を受けたのか、誰がやはり苦しんだのか、誰が見過ごしたのか。その誰がというところは、まさにジャーナリズムがやはりやり遂げなきゃいけないものなんじゃないか。その誰かを突き止めるのは。そういう意味においては、かなり丁寧に丹念にいろんな方々のところを訪ね歩いてこられたのかなと思うんですけど。
加藤隆寛: 実際に騒音、いわゆる首都圏をバンバン低く飛んでいるという時の騒音、確かにうるさいですけど、直接の被害者誰なんだという時に、それはみんななんですけど、やっぱり固有性が乏しいと言いますか。で、やっぱり本当に事故って起きるんですよ。で、実際に今回の映画でも過去のいろんな墜落事故を取り上げてますし、アメリカでも米軍機の事故とかが近年も起きたりしてますけど。実際に起きた時にはそこに被害者、当事者の本当に悲惨な思いをする人っていうのはいるんですけど、今は起きていないからそれをなんとなくうるさいだけだねということで終わらせて済むと思っているかもしれないですけど、本当にことが起きたらものすごい被害を及ぼすものなんだよというのをやっぱりああいう過去を掘り出して個人に当たっていくことによって、あ、本当に危険なんだなと。で、なんで300メートル以上上を飛ばなきゃいけないかという法律で決めているかというと、あれは何かアクシデントが起きた時に事故なく不時着できるためにはそれぐらいの高さが必要なんですよ。要するにそれ以上低く飛んでた時にもし機体にトラブルが起きたら事故になりますよ、だからこの以上上を飛びましょうねというそういう仕組みの法律なんですよね。だからそのやっぱり危険なことをやっていて、「いや俺たち技術があって米軍のヘリの操縦士っていうのはとても腕がいいからこの低いところ飛んでも大丈夫なんだよ」ってことではないよと。実際事故は起きるんだよと。起きた時にはこういうことが個人の被害を生むんだよということをやっぱりそこまで描くというのは難しいですけど、やっぱり映画を見てそこを感じてほしいなというところですね。
大塙敦: 今の話のつながりで言うとやっぱり沖縄の国際大学のヘリが墜落した時の話が今の話と全くつながっていて。つまりまたあれが落ちた時に、また米軍がこうやって線を引いて警察も入れなくて事故原因も究明できなくて、好き勝手、米軍側の理屈によると自分たちの財産なんだから自分たちで管理して自分たちで持っていくんだ、軍事上の秘密もあるからと。で、それでいいんですかということを、毎日は考えられないけれど、どこかで定期的にやっぱり我々が真剣に考えるべきことなんじゃないかなと思うんですね。だから事故が起こってほしいという意味ではないんですけど、事故は必ずいつか起こるわけで、その時にまた沖縄国際大学と同じようなことが起こって、それでいいんでしょうかということをやっぱり僕らは政府であったり、そういったことは問うてもいいんじゃないかなとやっぱり思いますよね。
堀潤: 絶え間なくいろんなタイミングでいろんな事故が起きている、事件が起きている。で、その時どきの当事者の皆さんはその後も絶え間なく声を上げ続けてきた。でもそれが繰り返されるたびに「だから言ったじゃないか」を何回も何回も言わせてしまうという。それに耳を傾けないというのはものすごく無責任なことなんじゃないかということが、その東京のヘリの問題から他のこれまでの歴史的にも、あとは面としても各地の状況を見るというのは今回のこの映画の大きな意義だなということも感じております。これでも一番誰に見てもらいたいかですよ。もう本当に高橋さんが基地で、はしゃいでる様子なんていうのはもう目も当てられないというか、醜い姿だなと思いましたよ。これだけ訴えている日本国民がいる中で、あなたは国防と言うけれどという。それは本当に憤りを感じる瞬間でもありましたし。この映画を誰に届けて、そして何を変えていくということをやはりやろうとされているのかというのもちょっと伺いたい。
大塙敦: 僕は今のお話のつながりで言うと、実は今とちょっとあえての逆の言い方になるんですけど、「あ、高橋さんかっこいい、頑張ってほしいな」と思っても構わないんじゃないかと思うんですよね。映画ってちょっとやっぱりテレビと違うところは、観客に委ねるという部分があって。そういった意味では「わあ、かっこいい」という人も見てほしいなと思うんですよね。ただかっこいいと思ったとしても、問いは同じなんですよ。「じゃあどうしますか」かっこいいと思うんだったら高橋さんにやっぱり聞きに行きましょうよって話だし、あれが今おっしゃったみたいにちょっとややネガティブな印象を持つんだったら、その人もやっぱり聞きに行きましょうよ。だから次にすべきことは同じなので、僕はどちらの人にも見てほしいという風に思いますけどね。興味を持って自分事として。それは誰にとっても。ですから実は何箇所か入れているんですけど、右も左もなく、まず喧嘩せずにこの問題を確立して主権の問題を、これ難しいんですけど、その後に喧嘩しましょうとかって言っていらっしゃる方もいますし。とにかくこれ全員の問題なので、何にも右も左も何にもなくて、まず見てほしい、まず考えてほしい、いろんな感想を持ってほしい。で、その方たちがやっぱり次に突きつけるのはやっぱり私たちと日本政府の関係、私たちの暮らし、それからさまざまな人権侵害を受けていらっしゃる、それは騒音であったり性暴力であったり、そういう人たちをどう救うべきなのかとか、アメリカに対してどうものを言うべきなのかとかということをもう一回自分のスタンスを取り入れて、もう一回やっぱり日本政府に問いかけるということができればいいなとは思いますけどね。
堀潤: 陣取り合戦みたいなところにこういうテーマを置いてはいけないんだということでもありますか。
大塙敦: そうですね、難しい。陣取り合戦も人間の本能の一つなので、どうしたらいいんですかね。逆に伺いたいです、堀さんに。
堀潤: 結局その陣取り合戦している状況に対して、僕もあまり良くないなと思って発信しているのは、結局当事者が何も解決しない、されないまま置き去りにされたりすることもあるじゃないですか。だからそこのために伝えているんじゃなかったのかなということがやっぱり問われるんだろうなと思いますね。誰か勝者を決定づけたい、誰かの正義を補完したいからではなくて、やっぱりそこでもう二度と起こしてほしくない、私の大事な人を返してほしいと思う方の心をどのようにみんなと一緒に支えられるかということでもあるのかなと。
加藤隆寛: 私は誰に見てほしいかという話だったと思うんですけど、そんなにとっつきやすい映画ではないと思うんですよ。日米地位協定とか、なんだろう、そういう詳しい人、日米問題だったり国防の問題だったりに詳しくて興味があってという方にももちろん見ていただきたいんですけど、逆にそういうの詳しくない方に見ていただきたい。私自身が全然そもそも詳しくなかったんですよ。さっき最初に言ったように問題だって最初あんまり思ってなかったし、分かってなかったしというところから私も始まって徐々に問題意識を持っていってという経緯を辿ってますけど。その詳しくない人が見た時に「えっ」と思ってどういう反応してくれるのかなというのに興味があるし、そういう方が見ていただきたい映画ですね、どちらかというと。
堀潤: 10月10日土曜日からということで、もうまもなくあと1ヶ月。ちょうど1ヶ月ですね。東京はポレポレ東中野、そして立川、立川高島屋のkino cinémaですね。厚木とかも。厚木含めて徐々に展開していきますので、ぜひ皆さん足を運んでください。今日は大塙さん、そして加藤さんにお越しいただきました。ありがとうございました。
大塙敦・加藤隆寛: ありがとうございました。
概要(動画説明欄より)
米軍のヘリコプターは、なぜ東京の街を低く飛べるのか。
そして、その「特権」を与え、維持しているのは誰なのか。
毎日新聞の記者たちと、『春画と日本人』などを手がけた大墻敦監督がタッグを組んだ調査報道ドキュメンタリー映画『東京上空300メートル』。
公開を前に、大墻監督と、米軍ヘリの取材・撮影を続け、本作の編集を担った毎日新聞記者・加藤隆寛さんを迎え、堀潤が鼎談しました。
低空飛行を立証するための撮影と検証。日本政府の対応。黒塗りの公文書。事故の被害者や、長年記録を続けてきた市民の声。
東京の空から見えてきたのは、日米地位協定の問題とともに、その現状を変えないままにしている日本社会の姿でした。
「米軍特権」を認めている主体は誰か。
「国防」という言葉の中に、そこで暮らす一人ひとりの安全は含まれているのか。
政治的な立場を超えて、日米関係と私たちの暮らしを考えます。
【出演】
大墻敦|映画監督/『東京上空300メートル』監督・撮影・編集
加藤隆寛|毎日新聞記者/米軍ヘリの取材・撮影、本作の編集
堀潤|ジャーナリスト/8bitNews
【映画情報】
『東京上空300メートル』
2026年10月10日からポレポレ東中野ほか全国順次公開
[映画公式サイト・上映情報](https://mainichi.jp/sp/tj300m/)
【チャプター】
00:00 映画『東京上空300メートル』を紹介
02:23 大墻敦監督・加藤隆寛記者を迎えて
06:56 取材者も知らなかった六本木の米軍ヘリポート
08:29 低空飛行をどう立証したのか
16:11 証拠映像と日本政府の対応
24:26 黒塗り文書と情報公開の壁
28:43 「米軍特権」を与えているのは誰か
36:38 誰が被害を受け、誰が見過ごしたのか
40:06 この映画を誰に届けたいか
44:59 公開・上映情報
この問題について、あなたは日本政府に何を確かめたいですか。ぜひコメント欄にお寄せください。
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