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東京大学講義編 裏事情から読み解く気候変動ーー 『NEXT PUBLIC』 元デジタル庁統括官 村上敬亮「変われる未来」を支える 第9回

2026/07/19 ▶ VIDEO

この動画の要点

全文書き起こし

村上敬亮氏:はい、じゃあ今日は、石炭火力って言いましたけど、温暖化の話をしようかなという風に思います。ちなみに僕、何をやってたかっていうと、COP15とかコペンハーゲンとかって知ってる人いる?もう昔語りになっちゃったもんね。

1988年、まだみんな生まれてない時に、最初に「これ地球温暖化って進むぜよ」と。当時はね、何が話題になったかっていうと、海面が1メートル上がるんじゃねえかって。で、そうするとモルディブが沈むって。まあ、そういうセンセーショナルなことを言いながら、気温が何度上がると。いやいや、ちょっと待って、だって1メートルマジ上がったらね、砂浜とか海岸とか考えたら大変でしょ。常時1メートルの津波来てる状態だよね。どうすんのっていう。で、それを言い始めてから、1992年に気候変動枠組み条約っていうのがあって、その条約の規定に基づいて具体的なやり方を決めたのが97年の京都議定書ってやつで。で、どうもやらちょっと京都議定書の仕組みではって言って、後にパリ協定として合意される仕組みに変えていきましょうって言って動いたのが2009年で、僕は、このCOP15、16、17の交渉をしてる時の経産省の責任課長をやって飛び回っておりました。今日は、その時に学んだことと、「こいつらとんでもねえな」と思ったことと、皆さんにお話ししようかなっていう回であります。

じゃあ、「こいつらとんでもねえな」というか、彼らに言わせると、どっちかっていうと僕の方がとんでもねえな、こういうことなんですけれど。「化石賞」って聞いたことある人います?お、結構多いね。すごいんだ。まあ、化石賞、今でも出してるもんね。はい。わざとエポックメイキングにですね、勝手に日本の国旗持ってやってますけど、別に授賞式に日本政府代表団誰も行ってませんので、誰かがまあ勝手にやってるんでしょうが。まあ、こんな感じでですね、国際会議の場で盛り上げて、また日本は温暖化に優しくないことを引き続きやろうとしてるって。まあ、こういうの盛り上げでやるんだよね。

で、まあ化石エネルギーがね、温暖化の敵みたいな感じだから、化石賞を日本にあげるっつって。大体日本、ほぼ毎年受賞してますけど。なんとなくね、でも、そんなに日本、そんなに言われなきゃいけないほど温暖化やってないわけでも、どうでないわけでもないんですけれど。ちょっと、どれがどういうのが本当に温暖化かって説明はもうちょっと後にして、CO2排出量ってよく聞くよね。で、確かに産業革命が始まるまでは、ほぼ出してない。で、この辺からビュンビュンって増えてきて。例えば、この辺の断面で切るとね、先進国が先に産業革命で蒸気機関バンバン回して、「お前らがCO2たくさんバラまいて、地球温暖化させたんじゃないか」と。けしからんと。

で、これは二面あって、まず先進国の仲間内は、「いや、まあこのまま放っておくとやばそうだから、ちょっとみんなで目標決めて頑張ろうぜ」っていうのが、さっきの97年の京都議定書ね。で、97年の頃ってまだこれくらいの感じなんで、まあ先進国が頑張ればっつったんだけど。ところが、ちょうどこの辺かな、2009年、COP15やってる頃は、もうだんだんだんだん先進国だけ頑張ってもしょうがないんじゃないですかと。で、このアジアでしこたま出してるのが、実はもう圧倒的に中国とインドなんですけれど。これ、先進国だけ自分で目標を組んで一生懸命こうやって我慢してても、その向こうで中国だインドだってのがバカバカバカバカ出してたら、そこを捕まえる仕組み作らないと意味ないじゃんっていう。で、それを一体どういう風に進めようかっていうのをすったもんだすったもんだしてたのが、僕が関わったCOP15の断面です。

地球の温暖化がなぜ起きるのか説明できる人。別に説明してくれとは言わないけど、なんとなく知ってっからっていう。だよね、ありがとう。まあ要は、オゾンホールを典型にですね、熱気が出ない大気構造になっていっちゃうので、どんどん、どんどん地球の中に暖気が溜まっていっちゃいますと。そういうのを温室効果ガスって言うんですけど、温室効果ガスがバカバカバカバカ出るようになってしまったので、産業革命以降、熱が外に逃げていけなくなって、地球はどんどんヒートアップしていますと。例えば、二酸化炭素の濃度っていうことで言うと、280ppmだったものが420ppmって、まだまだ倍にはなってないけど、軽く1.5倍以上にはなってますね。

ちなみに、CO2が同じ量あたりの温暖化効果1持ってるとすると、メタンっていうのは同じ量で25倍です。メタンって言われてもピンとこないと思うんだけど、メタンの有効な排出源ってなんか知ってる?(学生:畜産)お、すごいね、ちゃんと勉強されてるんだ。特に有名なのはなんだか知ってる?(学生:牛)その通り、牛の?(学生:ゲップ)その通りです、牛のゲップ。結構ね、オーストラリアとかニュージーランドとか行くとね、牛のゲップのウェイトわりかしたかいんで。すげえなとか思うんだけど、それは死ぬほどゲップしてるわけじゃなくって、単位あたりの効果がすごく高いのね。で、どんどん、どんどんこの辺は温暖化以外にも出てくるけれど、HFCとかPFCとか、まあいろいろあるんでありやすが。それで、そういうものが地球を覆って、どれくらい温度が上がりましたか。これで1.09℃って書いてあるけど、2020年、もうちょっといってんじゃないかな。多分ね。まあ、まあでも大雑把に言うと20世紀に1度から2度上がってるっていう説が有力でありやす。

で、ちなみにそれがね、まあこういうのもさ、本当にどこまでが本当かってよくわかんねえんだけど。で、こうなんかSSP5がどうしたとかこうしたとかって書いてあるけど、後でまたちょっと説明しますが、さきほどのIPCCっていうのが要は科学者の集まりでありましてですね。「いやいや、これ本当にさ、本当に本当に海面上がんの?」って。「本当に本当に温室効果ガスのせいで上がってるんだっけ?」って。まあ、これなかなかね、立証が難しいんだけど。シナリオにして、ありそうなもの、なさそうなもの、5つくらいのグレードにしてあげてるんですけど、最悪の場合、2100年までに5.7度上がりますと。最悪の場合よ。じゃあ、5度上がるって、5度上がるってどういうインパクトかねと。ちょっとね、しょうもないものを見せるね。東京を基準にすると、日本全体の気温が5度上がると、北海道の平均気温っていうのが今9.2度。で、東京都の平均気温が今15.8度。だから、まあ5度上がるっていうのは、北海道が東京になるってことですね。ちゅう感じ。じゃあ、15度だった東京はどうなるかっていうと20度くらいになるんですけど、沖縄が23だったかな。沖縄が23。鹿児島は18だから、まあ東京は奄美大島かどこか知らんけど、鹿児島と沖縄の間くらいになってるってことですね、5度上がるってことは。これはね、かなり熱いよ。

大体平均気温1度、今んとこ多分だからなんだろうな、僕なんかが子供の頃と比べると、おそらく1度くらい平均気温はもう上がっているので、やっぱだいぶ熱いよなっていうか。昔はね、僕が子供の頃は30度後半に入るってことはまずそんなになかった。30度行くと「熱いね」とか言ってたんだけど。今は普通に30度後半行くし、下手したら一番高いとこ40度とかって、「おい、ここはインドか」みたいなことになり始めてるから。やっぱね、平均1度上がるインパクトってすごいデカいと思うな。だって自分の体温で考えてごらんよ。36度と37度で体温違ったらそっと違うもんね。まあ、体温に例えるのはあんまり良くないかもしれないけど。

ちなみに、なんで温暖化すると海面が上がっていくかってわかります?わかる人。えらい。あの、どう?(学生:海水が熱膨張するから)あ、熱膨張ね、うん、そうそう。もう一個ね、有力要因があんだ。それも正解だと思う。どうですか?(学生:南極の氷が溶けるから)そう。南極・北極の氷が溶けんの。あとはね、そうね、まあ海氷のインパクトは大したことないけど、やっぱ山の氷はね、確実に溶けてるよね。すごい、もうこの20年くらいでね、全然違いますね。それはやっぱ明らかに温暖化してんだなとかって思うけど。で、あとおっしゃる通り熱膨張も入ってます。なので、海面が上がっていくんですが、これはね、観測データがあるのでちゃんと言えるんだけど、なんかすごく大雑把に言うと、このここからここへの20年間くらいで、多分ね、確実に20ミリ、2センチから3、4センチは上がってる。で、本当に温暖化と共に綺麗に上がってるかっていうと、まあそうでもないんで、正直いろんな要因が複合してるからよくわかんないんだけど。でも20センチ上がると、その5倍って1メートル上がるでしょ。あ、ごめんごめん、2センチじゃなくて20センチ。すみません。大体20センチ上がってるって言われてて。まあね、パッと見てて20センチだと一見よくわかんないんだけど。まあ、50年で1メートルくらい行くかもしれないので、どうなんだろうねっていう。ただ確実に今、海で大騒ぎになってるのは、まあ明らかにあのアジとかサケの回遊ルートとか変わっちゃったんで。気仙沼でサンマ上がんねえし、こないだ知床でお仕事してたら、サケがもっと北行っちゃってマグロが獲れるとか言ってて。で、みんな一瞬さ、「それいいじゃん別にマグロで」って思うでしょ。船はそう簡単に変わらないんだ。サケ用に作ってる船にいきなりマグロの魚群探知機とか載ってねえし。実はあの魚の世界はですね、魚種ごとに装備が違うので、獲れるものが急に変わったけど、「変わったんだから変わったもの獲ればいいじゃん」って言えるかっていうと、そう簡単でもないんですよ。そうそう。まあ、海の生態系と話するって意味ではね。

あ、ちなみにちょっとそこだけ雑談をするとだ。ここにはないけど、富山県の朝日町っていうところのお手伝いをしてましてですね。でね、普通富山県の近海って、昔はマグロなんか通らなかったんだ。ところがね、最近通るん。しかも近海通るん。ただあんまりデカい奴は来ない。デカい奴はもうちょっと大きいとこ行っちゃう。でも、じゃあ獲りゃいいじゃんっちゅう話なんだけど、ところがね、別の話が出てきた。海面が熱くなってるので、ちょっとありがたくない奴が元気になっちゃって。それが何かというと、ウニ。いやウニ、ウニ元気になんだったらいいじゃんってちょっとおもわない?わかる?ウニが獲れると、ウニが増えるとなぜ困るか。(学生:藻が食い尽くされる)あ、そうね。はいね、ウニってね、ひどいとテトラポット食っちゃうんだ。すげえ爆食なの。だから、美しいところも含めてですね、ウニが中途半端に本来にない生態系に出てくると、せっかくマグロ通るようになったのに、マグロより先にウニが全部餌食っちゃうから、「獲れるじゃん」と思ったマグロが逃げていっちゃうのね。いや、それで富山県朝日町ではどうしたかっていうと、実はね、ウニの陸上養殖施設を作ったの。で、どうせウニ増えたんだったら、テトラポット食う前に全部獲っちゃって、陸上養殖施設で人工的に餌付けしてデカくして、それをね、寿司チェーンに買ってもらうっていうビジネスモデル作ったわけ。で、丘養殖で爆食される前のウニ全部引き上げちゃうと、今度マグロ戻ってくるでしょ。で、ただちっこいんで、それはもう熟成マグロで勝負しようって。ほら、牛肉とか熟成肉ってあるじゃん。マグロも実はね、熟成させる技術っていうのがありまして、まあどうせ鮮度でデカい奴に敵わないので、じゃあ熟成肉の加工施設も作って、ウニを引き上げて、通ってきたマグロを捕まえて、それは熟成マグロで売りましょうっていう。

じゃあ、どれくらいのインパクトがあるのって。さっきはあの単位量あたりに何倍の効果がありますかっての見せましたけど、大体やっぱりエネルギー起源のCO2が、まあ8割方、日本の場合はね。いや、だからこれがオーストラリアとか行くとメタン、牛君がもっと頑張るんだけど。で、ちなみに非エネルギーのCO2っていうのは、例えば化学製品、石油化学製品を処理するプロセスで出てくるCO2とかね、そういうやつね。で、まあこんな具合になっていて、まあやっぱりエネルギーをなんとかせんとイカンですねと。ただね、もうすでに結構頑張ってて。2011年が東日本大震災ですけど、その頃から見るとね、実は結構頑張って減らしてはきているんですよね。特に電力分はこう減らしてきているのと、あとはね、後でどっかで出てくるけど、やっぱり産業分野が随分頑張って減らしてくれてますね。CO2、八面六臂で持ってる鉄鋼業なんですよ。で、その中でも一番電気食ってCO2排出に貢献するのが電炉ってやつなのね。普通に鉄鉱石から最初に銑鉄作るのは高炉ってやつでやるんだけど、これもものすごい勢いで燃やすんで、電気じゃないんだけどすげえCO2出すのね。で、電炉ってやつは今度電気で溶かすので、リサイクルのやつとかも含めてね。まあ、まあ相当出すんですけど、やっぱりここのエネルギー効率をどう上げるかとか、その時に出てくる廃熱をどううまく再利用して、その廃熱によって余計な化石燃料燃やさなくてもいいようにするかとか。

これね、かなりマニアックなフローなんだけど。もし本当に見てみたかったら、多分大体の年のエネルギー白書の頭の方に乗っかってるんで、読み解けるようになると面白いですけど。ここがね、石油。ここが天然ガス。これ、再生可能エネルギー。これ、石炭。で、そうすると、例えば石炭っていうのはほとんど一旦電力に変える原因に使われる。天然ガスは半分強、電力に使われるのにいって、で、そのまま都市ガスになるやつもいる。で、今や石油はあんまり発電用途にはそんなに使わなくって、どっちかっていうと石油化学製品とかね。今、今ちょっと実は建築資材とか大変なことになってましてですね。なんとなくみんなすぐガソリンの心配もするんだけど、とか石油製品大丈夫って心配するんだけど、今実は石油化学製品で、例えば塗装の材料、塗料とかがね、もう全然出なくなっちゃってて。今ね、自動車故障して部品修理するっつっても部品が出せませんって。だから事故しないでねって。本当に自動車持ってる人は修理工場行くと今言われますけど。で、電力で消費をしている人もいれば、ここが家庭ね。で、電力消費の部分と、そうじゃなくて都市ガス直接作ってる部分と、それから石油製品を直接消費している。で、ここは運輸とかね、ここは産業とかね。で、全体に対してこれがちっこいのは、ここからここに行って電力にする時に電力ロスがあって、で、その電力ロスが最終消費する時にどれくらい減るとか。前回IHで煮炊きするのとガスコンロで煮炊きするのとどっちが得だっけって話があったけど、電力系はここに来る時にロスしてて、で、ロスした後は使う時はIHでロスがないけど、天然ガスの時はここ運んでくる最中直行っちゃうのでロスないけど、コンロで燃やす時に7割方熱は抜けるので、まあどっちにしても3割くらいの効率って。

で、今の切り口で言うとどうかというと、この石炭、石油、天然ガス。で、石油はあんまり発電に使わないのは、単純に言うと高い。で、石炭が一番安いんだけど、石炭はCO2を多めに出してしまうので、できるだけやめろっちゅう話になってて。で、まあ天然ガスを一生懸命やると。こんな具合で今やろうとしてますが、電源構成の推移で見ていくと、これ。ここが石炭ね。で、これが石油ね。で、これ天然ガスね。ちなみに日本って、まあここはあの原子力学の時点で動いてて、311が2011年なんで、ここでゴンと落としていくんだけど。まあ元々、だから本当は化石燃料ってここまでしか使ってなかったのが、これがなくなったことでグーッと増えてるんだけど。天然ガスの利用は世界に先駆けて早かったんです。で、それは1970年のオイルショックの時に「これやべえ」っちゅう話になって、むしろ「脱石油」って当時は言ったんだけど、石油以外の燃料って意味ではLNGもありだよねって。LNGってどんなものか想像つくかな。LNG運んでくる船ってね、なんか丸いワンコみたいなのが3つくらいポンポンポンと並んでるやつが来るんだけど、何度で運んでるか知ってる?船の中にある時は液体なんだよ。だから液化石油ガスって言うんだけど。安宅君わかる?(学生:マイナス200度くらい?)お、いい線いってる。マイナス250度くらい。で、それはものすごい圧力をかけて、それで融点下げて、それで、こら、あのやるわけね。だから実はその圧力の圧を解くと、自動的に気体になるんだけど。ただ積み上げる時はそのマイナス200何度のまま、港にLNGタンクっちゅうのを作って、そこに気体のまま持ってきて、で、ガス管に通す時に圧を下げると勝手に気体になってガス管になって出てくるのね。で、これLNGの陸揚げ設備って結構コストかかるんですよ、それを整備すること自体が。だから、1980年代とか90年代とかは、その石油、LNGの陸揚げ設備を持ってる国がそもそもそんなになかったので、大体世界のLNGの半分以上は日本が使ってたっていう時代があるんですけれど。その後みんな脱炭素だっちゅう話になって、やっぱLNG欲しいって話になってだんだん取り合いになって。と言いながら、まあ日本は一生懸命LNGを長期契約で抑えて使ってますっていう。だけど化石燃料じゃない方がいいよねっていうことで、前回見ましたけど、水力っていうのはこいつね、この薄い緑のところね。終始一貫して、まあ7から8%くらいのところなんだけど。ここがあの、前回言った通り戦後すぐは水力に頼って日本は復興してきたんで、それがまあもうずっとほぼ、もうあんまりキャパ変わんないと。で、むしろこの辺から太陽光中心に再エネがガーッと伸びてきて、今23、4%くらいまで来て、で、原子力もちょっとずつ増やしてて、で、その分化石燃料が減ってきています。こういう感じね。

で、これがさっきの電源別CO2排出量っていうやつで、あのライフタイムって言ってるのは作る時にも金かかるんだろって。太陽光とかってその発電する時はCO2一切出さないんだけど、その素材に使われているものを作るプロセスで多少出ているとかね。でもそれ見てもやっぱり平均的に言うと石炭火力が圧倒的で、で、石油火力、LNG火力、LNG火力のコンバインドサイクルって言ってるのはあの燃料電池と組み合わせるとかね、そういうやつなんだけれど。まあこれくらい違うので、石炭はやめた方がいいよねっていうことを言われるんですが。実はね、石炭の中にも、石油の中にも、実はいいやつと悪いやつっつうのがいて。まあ確かにLNG火力と比べるとちょっとしんどいんだけど、実は世界の石炭火力の平均排出量と比べると、日本の石炭火力の排出量って元々高効率なんで少なくて、かつ性能がいいやつになると、実は石油火力よりも排出量の少ないものはすでにあるのね。僕あの仕事してこういうの「超超臨界圧」って言うんですけど、それを世界に売りに行くっていう仕事をしてたことがあるんですが。まあこれ石炭火力ね。USCって、まあちょっと発電効率の説明はいいけど、まあ40%くらい。ちなみにそれでもこれ相当効率が良くって。石炭ってですね、いろいろあるんですよ。ですごい質の悪いやつって、あの発電効率自体「低カタン」って言うんだけど、悪くて、この辺が40%だとすると一番ひどい奴は燃やしても20%くらいしか電力に転換できないやつっつうのもいて、その代わりそういう石炭安いん。で、だんだんあの燃やし方が高度になってくると発電効率が上がってきて、で、それをどんどん、どんどん、あの引き上げていくと、実は場合によっちゃ普通のLNGよりも高効率な石炭火力って作れますよと。

で、同じ石炭燃やしてるのに、なんで発電効率がいいの。もうすげえ簡単に言うと、だってタービン回すわけでしょ。であれ、回転数じゃなくて、大体分三千回転くらいで回すんだけど。まあトルクっていうのかな、回す力が強いと、それだけその先あの発電する時に、だって逆に抵抗に当てるわけだから。あのモーターの逆を想像してもらえばいいけど。力強くある回転数で回せると、たくさん電気抵抗当ててもその回転数でグイグイ回るから、どんどん発電量が増えていくわけね。だから圧を高めると発電効率強くなるんですよ。で、石炭だろうが、あのLNGだろうが、まあやってることは蒸気作って派手にやってて「力強く回れほらお前」っつってやってるわけだから、どうやって蒸気圧を高めるかって話になるんだけれど。そうすると、1温度上げる。で、その上で2細い管を通して当てていくんです。で、その細い管をきちんと加工して、で、タービンに当てていくところのノウハウっていうのは、これは日本のものづくりの面目躍如でございまして。で、日本が高効率な石炭火力をつくれますと。

まあね、僕は当時はそのインドとかアフリカとかに高効率石炭火力売りに行く仕事してたんですけど、やっぱね、ライバル中国さんがやってきましてですね。「いやいや、うちも同じ発電効率が出る」と。「同じ高効率の石炭火力だったら中国製を買え」っつって。あのインドでは僕は競り負けたんですけど。あっち我々以上にあのファイナンスをつけてくるんで。「いやいや、あれも支援するこれも支援するから」。したらインドの電力省ってひどくてさ、電力省なのにエレベーターホールが停電してるっていうね。大丈夫かお前らっていう。あの面白かった、何度か行ったけど。とこなんですけど。ところがね、発電所って大体3年に1回定期検査ってやるんですよ。で、実は発電効率と発電コストってその3年間の定期検査の間止まらずにちゃんとその効率を出し続けるかどうかってのはすごく大切なんだけど。まあ要はほら、こんな細かいこう管を通してビュー回すので、ちょっとでも夾雑物があったり、ちょっとでも管の形に不整合なところがあったりすると、そこにいろんなオリが溜まっていって、で、圧が下がっていっちゃうわけ。だから実はね、3年間高圧力の蒸気をずっと回し続けるのって実は結構な技術と加工精度が必要でございまして。だから瞬間日本と同じ発電効率は中国製出るんだけど、3年も回してると絶対どっかで壊れるか効率下がるわけ。で、インドの電力省には「絶対そうなるよ」って、まあ僕立場があるからそう言ってたんだけど。したら案の定そうなってですね、「ほら見ろ日本製買っときゃよかっただろう」って、まあ文句言ったんだけど。

これ1950年頃の人口ね。これずっと見てるとバカバカしいんでちょっと飛ばすよ。はい。これが1970年代くらいね。はい。これが2000年くらいね。これちなみに黄色がアジアだね。青が、薄い青はアメリカ大陸で。今ナイジェリアが上上がっていったけど、この色がアフリカの国だよね。ちょっと先行こうか。この辺がちょうど今だよね。ナイジェリア上がってくるね。これがちょうど今。じゃあ、これが、はい、2040年から。なっていくでしょ。まあもう日本なんか、どんどん下に下がっていくんだけど。2060年頃だとこんな感じ。で、最後、まあこの辺。この人たちが伸びるんだよね。あとはパキ。今と比べて上上がって、インドと中国は、インドはもうちょっと伸び続けるんだけど、で、中国は逆に少し減るので、こういうところ。ほら、ニジェールとかも2億になってきて。どんどん、どんどんアフリカのウェイトが上がっていきます。これもまあ、見てるだけでも面白いから、あのなんか後で見てみたらいいと思いますけど。

はいはい。これが、1970年ベースにして、世界のエネルギーの総需要ね。で、2000年くらいの断面までは、この青いのがいわゆるOECD諸国ってやつ。で、OECD諸国は2010年をトップにエネルギー需要はもう明確に下げるトレンドが、もう20年の時点で出ているので、こう減っていくんだけど。まあなんたって、あのバカって2000年以降来たのはこれ中国ね。でもう「おい、中国どうなんだよ」っていう。で、ちなみにインドもそう。なんだけど、したらやっぱさすがに中国も、で、中国はね、石炭をすごい燃やしたんですよ。なんでかっていうと自分の国で石炭たくさん獲れるから。安全保障上もそれがよかべっつってやってたんですけど、まあでもさすがにねっていう。あの本当にちょっと気候が悪い時の北京とか行くと本当に空気悪いんで、あの大変ですけど。で、それはやっぱ石炭燃やしすぎってのは明らかに関係あると言われていて。で、まあ中国は中国でやっぱり石炭火力を抑え始めて、その代わりだから太陽光とかってもう世界一だからね、張ってる導入量は。っていう風にカーブを書き始めて。でもまあここは伸びる。でも、そん中でグイグイグイグイ淡々と伸びていくのは実はレスト・オブ・ザ・ワールドなわけですよ。で、需要量でも全部足し上げると、実はやっぱり2000年を境に、やっぱね、圧倒的に中国とインドだね。やっぱここがね、大きな境目だった。で、エネルギー需要がグワー伸び始めて、で、引き続き伸びちゃって。で、本当はこここう書いてある、この青い線通りにこのグラフは書いたんだけど、ここだけはあのIPCCの想定を入れたんだけど、今の政策のままだとこうなりますよっていうのが青い線で。まあ簡単に言うとちょっと頑張ってオレンジくらいがありそうで、まあ緑まで行ったら理想だけどさっていう、3つのシナリオを出してるんですけど。実は一番簡単に伸び代があるのは、もうズバリ言うと石炭なんですよ。なんでかっていうと一番加工も必要ないし、積み上げ設備もいらないし、まあ品質が悪いかもしれないけれど選べば安いし。

僕大体あの世界の発展の程度って、味の素見ることにしてるんです。味の素。味の素知ってる?グルタミン酸ね。まあいわゆる旨味成分っちやつですよ。なんかあの小さい、もう今や日本ではほとんど売られてないけど、あの小さいお塩の瓶みたいに味の素っつって普通に売ってたんだけど昔は。これはね、多少デフォルメして言うと、あのアフリカのサブサハラの奥地のファミリーの女性にとってはね、天の配剤なの。で、大体あのまずい乾ききった肉か何かを、野菜のバリエーションもそんなにないので、で、それをまあ鍋で煮て、で出すわけね。まあ正直言ってそんなにうまいもんじゃないんじゃないかと思うんだけど。ところがね、味の素を入れた日だけは旨味があって美味しいわけよ。で、その日だけはね、あの家族もみんな喜んでくれるし、いじめられないし。まあお母さん、まあまあ別にお父さんでもいいんだけど、にとってはものすごいありがたい天の配剤なわけ。問題はね、それすごい売られ方してるん。お菓子のまちおかとか行く人いる?駄菓子屋さん。駄菓子屋さんってほら、こんな小さいビニールに飴一粒とか二粒とかっていうのをこうね、あの薬がこうね、錠剤がこう一個ずつ分包されて連なって出てくるみたいにさ。一食分ずつの味の素を、1セント、1個1袋1セントみたいなので売ってるわけ。要はさ、購買力がないから。ただ僕味の素って会社本当にすげえなと思うんだけど。ちなみにヤマハもすごいんだけど。大体ね、物の売り上げが、大陸ごとの売り上げが大陸ごとの人口比にね、結構比例しているわけ。だどこ行っても何か売ってんだ。ちなみに味の素さんはナイジェリアに工場がありましてですね、結構ガンガン売ってらっしゃるんですけれど。あの本当にね、こんな単位で売ってるわけ。で、それがね、経済発展していくとだんだんね、味の素売ってる単位がデカくなってくんの。だからね、売ってるとこ行って味の素どの大きさで売ってるかっての見比べると、「あ、大体この国これくらいなんだ」ってあのわかるということをアフリカビジネスやってる時に学んだんですが。

ちなみにそういう状況でその国を見る時にね、何から入るか。電気とか思うでしょ。電気なんてね、後ろの方だよ。あの例えばそういうエリアのところで、あのまあ太陽光やってる時に先週ちょっと話したっけ、ソーラーランタンっつうのをね。てかまあ要は太陽光パネル持ち込んで、で、ちょっと蓄電池を置いて。で、それで、あの結構アフリカの奥地だったんだけど、それはソニーの方がやっていただいてたのを僕は話を受け売りしてるだけで、自分はそこまで奥地は入ってないけど。やっぱね、サッカーは人気があんだ。で、ワールドカップのパブリックビューイングを、ある村でデカいテント張って、で、あのパネル敷き詰めて、ムーバブルなやつだけどね。で、貯めた電気でワールドカップの実況中継やったら、なんかね、1時間半かけて歩いてきたみたいななんか近隣諸国の村からいろんな人が集まってきて、すんげえ盛り上がってましたけど。だね、そんなアフリカに電気がいるかって聞くとね、「いやそんなにいらない」っちゅうわけよ。だって元々電気のない生活してないから。いやいや、でも、でも、なんか困ってることないのって言ったら、唯一困ってんの。実はね、薬の冷蔵庫が欲しいん。ワクチンだけはどうしても冷やさないといけないので、あの薬の保存が効かないので。いや、冷蔵庫はって言ったらね、「いやいらない。だって別にあの冷蔵するような食生活してないから」って。だね、薬だけは困るっつって。薬くらいだったらまあ別にその辺の発電、太陽光と蓄電池でいいんじゃねみたいな。で、実際まあ夜の電気照らすくらいもそうなんだけど。あのなんかすごい系統の電線引くよりも、なんならあのソーラーランタン置いた方が安いわっちゅう。まあ実際計算してそうだったんだけどね。でもね、そういうところでも徐々に何が必要になってくるかっていうと、実はね、産業で最初に立ち上がってくんのってセメントなんですよ。

で、なんでかっていうと道路が舗装できないから。なんで道路が舗装できないと困るか知っている?わかるかな。(学生:大型の重機が運べないから)その通り。つまりね、発電所作りたくても、発電所作る機材とかモーターが運べないんだ。アフリカで経済協力やってると時々よくあるんだけど、橋の強度が足りなくて向こう側に重たい発電機持っていけないとか重たい重機持っていけないとか、それで話がスタックするケース結構あんだけど。だね、セメント用意して道路整備するっていうのがないと、実は産業化って始まらないのね。あの味の素がこうこの大きさで分包されてるようなレベルの経済発展のレベルの国のこと言ってんだよ。まあ普通はそうじゃないんだけどさ、もう。だね、やってよだから、高効率石炭火力をここに作ろうってインドで話したら、「いやいやそこはね」って、「あそこはね、橋が弱くてその重さのやつ運べないからそれは無理」とか言われて、「えー」みたいな。で、大体だからセメント、で、セメントってね、実は、あの興味があったら勉強すればいいけど、わりとなんでも作れるんですよ。で、いろんなもの混ぜられるんで。まあもちろんすごい高効率の高度な舗装とかっつったらまあそういうわけにいかないんだけど。まあ、まあ味の素、グルタミン酸もいろんなものから取れるんだけど、セメントも実は、いろんな作り方ができるんだけど。でもまあどっちにしろあれを作って道路引いて、で、セメント自身も重たいからそれちゃんと運んでっつって、それがって初めて次に発電所が作れて、で、それがって初めて電気ができると製鉄所ができるようになって、製鉄所ができるようになると自分で鋼材が作れるようになって、自分で鋼材が作れたり運べたりするようになるとビルが建てられるようになりますっていう。あのそういう順番で行くので、セメント工場どこにあんのかなみたいな。のも味の素と一緒に良く見るんですけどね。

っていう人たちが、この辺に来て一斉に「いやもうさすがにセメントあります」みたいな。「発電所あります」みたいな。僕はどっちかっていうと、その先進国はね、抑えるトレンドできてきてるし、まあもうちょっと頑張れよってことなんだけど。むしろね、これから人口伸びていくところの電源どうすんのって。で、それ結構思ってたの。だってこの人たちそんなにいきなりLNGなんか扱えないし、石油高くて買えないし、どうせ石炭買うんでしょって。で、一番最初の方でほら、もう実は最初は先進国が「お前らが勝手に産業化しやがって地球あっためたのオメーだろ」って言ってたのが、大体2000年頃から「いやいいんだけどもう先進国って3分の1くらいのウェイトしかないから」みたいに。ってなってて、もし地球の温暖化のことを本当に心配するんだったら、高い金かけて先進国が1トン減らすよりも、安い金でいいからどんどんこれから人口と発電源増えていく途上国のCO2排出量どう抑えるかを考えた方がいいんじゃないかって。と、2015年当初に、じゃあないや、COP15の当初に自分は思って一生懸命ギャーギャーギャーギャー言ってたんだけれど、なかなかね、そういう議論にならなかったのね。

限界削減費用っていう言葉をちょっと覚えてもらうといいなと思います。で、これすごいマニアックなんだけど、覚えてもらうと実は使い手いいんだけど。乗用車のEV化って1トンあたりの削減コストがマイナスだって書いてあるのね。ある、まあ1トン減らそうと思った時に、いくらかかりますか。まあ簡単に言うとそういうもの。で、マイナスっていうのはどういうことかっていうと、乗用車をEVにすると、あの1トン減った上に儲かりますと。逆にこっちで例えばここに石炭火力を太陽光に変えるって言うと、1トン減らすと石炭火力から太陽光に変えるコストで1トンあたりいくらくらいかかりますと。こっちは減った上に儲かりますと。こっちは減るんだけどちょっと金がかかりますと。で、例えばガスを電化するっつうとこうだとか、石炭火力にそのあと出てきた二酸化炭素を地中に貯留しますっつうのを加えると1トンあたりこれくらいのコストになりますよとか。要するにこうそれぞれのCO2削減対策をする時のメニュー一覧を横に並べて、それで1トン減らそうと思った時に、「いやいや減らす上に儲かります」っちゅうやつから、「減らすのにいくらかかります」っちゅうやつから、減らす上で超絶コストがかかりますっていうやつまで、こう並べるのね。これをMACカーブって呼ぶんです。

で、ここにカーボン・プライシングが有効って言葉がなぜか突然出てきて、で、ここが炭素価格だって言葉が出てくるんだけど。僕がね、今日大きく2つお伝えしたかったことがあるんだけど、この1つがこの炭素価格の話なんです。どういうことか。ちょうど、うーん、僕がそのCOP15やってた頃に、鳩山由紀夫さんという人が総理になられて、「日本はマイナス25%だ!」って言ってたわけ。で、いろんな国もね、いろいろ何年までに15%減らすとか20%減らすとか言ってたんだけど。実はね、温暖化の削減目標って結構トリッキーで。実は基準年をね、何年に置くんですかと。2000年から2020年なのか、1990年まで遡ってそうなのか。で、1990年まで遡って、いや15%だ25%だと言っても、今度は日本みたいに1990年までに省エネが相当進んじゃった国は、90年基準年にされると不利なのよ。だから実は何年から何パーセント削減しますっつって、なんとなく何パーセント削減っていう数字だけ、「あ、日本は25なんだ」とか、「ヨーロッパ15なんだ」とか、それは見えるんだけど、あれ全然まやかしで。あの何年から何年なのかってことと、何年の足元の時にどれくらいもうすでにCO2排出効率が良くなっているのかってところをフェアに比べないと、単に見た目の数字だけ15%だとか25%だとか言っても意味がないわけ。で、こういうのもね、世論騙しに使うわけよ。で、最後なんか説明めんどくさいから新聞も「いや日本は25だ」とかね、まあ言うんだけど。

ちなみにあの時の25ってとんでもなくてですね。で、鳩山由紀夫総理は当初、国内対策だけで25%減らすんだって。もうね、着任した直後朝日のセミナーで突然総理が言い出して、私はどうしようかと思いましたけれど。で、世界各国もね、いろいろ何年までに15%減らすとか20%減らすとか言ってたんだけど。実はね、調べてみるとみんなずるいの。何年から始めて何パーって言ってるんだけど、そう例えば90年比で15%削減とかって言うとするじゃない。そうすると、その15%の最後の1トンを削る時にいくらの対策を発動しなくちゃいけないか。だって当然さ、やりゃ儲かる対策があるんだったらここからやっていくでしょ。で、ドドドってやっていっても、まだ削減量が足りねえと。と、それがもし経済合理的なら、ちょっとずつ安い奴からやっていくはずなわけよ。で、どっかの国が90年比でマイナス15%しようと思った時に、ここの対策まで全部繰り出せば終了となるよね。ここのことを限界削減費用って言うの。で、それが世界はいろんな国が何年で何パーって言ってたんだけど、調べてみると結構なところがみんなね、トン削減あたりCO2コスト60ドルだったの。だからみんな何年削減で何パー、何年削減で何パーとか言ってんだけど、結局その目標をそれぞれ達成するために最後の1トンにかけなきゃいけないコストが、大体60ドルコストまでやりゃOKよってところにね、なんか知らないけど口裏が合ってたわけ。

いや、実際総理に僕この説明うちのチームしてもらったんだけど、直嶋大臣当時にね、やってもらったんですけど、資料作って。でもし日本がそのマイナス25%を全部国内だけでやろうとすると、日本はそもそも当時から省エネも進んでたし、それなりに脱炭素もしてたので、もし本当にマイナス25%やれって言われたら、最後の25%達成する最後の1トンにいくらのコストの対策をしなきゃいけなかったか。安宅君適当に言ってみない?(学生:3倍?)残念。487ドル。だね、総理さすがにそれはないですよと。温暖化のことは大事だと思いますがと。これ不平等条約だと。だからね、やめましょうって。やめましょうってやめなかったんだけど、で、何やったかっていうと、ついでに二国間クレジット制度っつうの提案して、海外でやった対策もどんどん入れていい。だから日本の国内だと、もうこっちの安い方の対策やりきっちゃってるから高い方の対策しか残ってないんだけど、海外に貢献して対策する方には安いやつがたくさんあるので。で、それこそ途上国が増やしていくかもしれない石炭火力を高効率にしてあげるなんてのは日本のおかげだし、まあ実際問題なんかもう日本がね、爪の火ともしびともしてなんかこう減らすよりも、バンバカバンバカ人口も増えるし電力も増えるっていう国の発電所を高効率にしてあげる方が、安くかつ地球のためになる削減対策できるんだから、それどんどん入れましょうよって言ってたわけ。

排出量取引制度っつって、例えば限界削減費用が60ドルの目標値のところにおおよそ全部の国セットするとするじゃない。そうすると、達成できないやつが出てくるわけだ。「やべえ、失敗した」みたいな。で、他方で、「いやいや余計に達成しちゃいました」っちゅうやつもいるわけだ。したら売り買いしろと。もうダメだと思ったら、勝達成したやつから削減量を買え。これがね、排出権取引制度っちやつなわけ。ね、みんなの対策が進んでいけば進んでいくほど、だんだん高い対策に手を出すと思われるので、高い対策の中で勝達成だった人と未達だった人がディールしていってくれると、要は炭素市場ってのができるだろって。で、実はね、イギリスはね、カーボン・クレジット・マーケットを作りたかったんだ。ということが後になってよくわかった。「えー」みたいな。で、京都議定書って、まあケルロって言うんですけど、まあまさにそのための仕組みで、国ごとに排出量がいくらだってのを全部決めさせて、で、その上で勝達成・未達を争おうと。で、そうすると炭素をやり取りするマーケットができるだろう。それをね、ロンドンは金融の街シティでございますから、第三のマーケットとしてマーケットとして仕組みを作りたかったと。だからまあ後になって裏で仲良くなってから上がったんだけど、こいつらスゲえなと思ったのは、1988年にIPCC作って、「いや石炭火力はそもそもけしからん」と。「で、なんだかんだ」っつって、「このまま放っておいたら大変なことになるぞ」ってこう叫んでるこの頃から、あいつら考えてたんだよね。

で、92年に条約作って、97年に京都議定書で、そこでまず一回各国目標値を先進国だけだけどはめるわけ。それで2009年にCOP15ってことになるんだけど、京都議定書からパリ協定って、もうちょっとここめくるのめんどくさいからやめますけど。何をやったか。僕はだから、二国間クレジットっつやつもっと走ってたんだけど。排出権取引は、まあCDRっていうのが微妙にあるんだけど。要するにこう目標値を持ってる人同士だからこそ値段がつくわけ。でしょ?だって未達の分は買ってこいって言われるから、共同実施してみたり買ってみたりするわけで。だから全員がキャップ持ってないとこの仕組みって意味がないんだよね。だけど二国間クレジットでっていう制度日本から提案して認めさせたのは、いやもうだってナイジェリア持ってないから目標値。だから目標値のない国にでも、別に1トン減らすのは同じだろって。で、金かけて1トン減らしてんだからちゃんと。それもちゃんと日本のカウントに入れてよって。目標値のカウントに入れていいってことにしてと。で、それはね、当初すごく嫌がられたわけ。なんでかっていうと、目標値を持っている人同士が足りるだの勝達成だのっていうインナーでやってるから、1トンあたりに値段がついてくるんで。目標値持ってないやつのところで対策したことでどんどん、どんどん日本の目標値は達成されたってことにしたら、勝達成のやつから買う意味なくなっちゃうじゃん。で、そうすると勝達成のやつは一生懸命オラ頑張ってるぜとか言って勝達成する意味がなくなっちゃうじゃん。だからなんか後ろからずる抜けするような制度になるので、「やめて」とか言われたんだけど。まあ結論から言うと、そもそもパリ協定に行く時にもうあの各国に義務的なキャップをはめるっていう仕組み自体をやめちゃったので、まあもうあとはどうぞって話になったんだけどね。それがどういうゲームだったか。

で、そこでさっきのね、2000年頃から「いや先進国が6、7割で途上国」まあ今や途上国って概念があるのかよくわかんないんだけど、途上国から見ると、「だってお前らがだって産業革命以来勝手に地球あっためたのお前らなんだから、俺たちにちゃんと支援しろ以上」ってそういう枠組みだったの、気候変動枠組み条約って。いやこれが実は今のCOPの大問題の根っこなんだけど。だからまあ元々先進国じゃなかった人たちから見ると、金を、金をゆする口実だったわけ。言い方悪いけど。で、ところがCOP15をやった頃には何が起きてきたかっていうと、2000年代入って中国とインドがベラボウに伸びてきたんで、まず第一に中国とインドが目標値を設定しない国際的枠組みって意味がないんじゃない、そもそもと。ね。いや先進国が8割持ってるんだったらさ、わかるけどさ。だってもう半分以下になり始めてんだから。だそこだけで必死にキャップはめてトレードして一生懸命お互いより高い対策頑張ろうとかって、いやでもこっち側でずる抜けでどんどんCO2排出してるやつが出てきちゃって、で、そこには義務がかかってないってなったら意味ないじゃんみたいな。だそうするとね、これ中国・インド立場が微妙になってくるわけですよ。今までほど堂々と「お前らのせいで金よこせ」とも言えないと。だけど今さらそんな先進国の中に入ってキャップを一緒に被って炭素トレードしようなんてのもバカバカしくてやってられないと。

で、ところがね、まあその頃になってやっと条約のインナー入れて、ファーストネームで呼び合えるようになって、やっとシティの人にちょろっと教えてもらったんだけど。「なんでそんな世間はね、石炭火力をそこまで執拗に悪者にするんだ」と。僕は世界のエネルギー需要の増え方と、これから増えていくCO2排出量のこと考えると、むしろナイジェリアなのコンゴなの、ああいうところがどうせ質の悪い石炭燃やすんだろうから、そういうところに高効率の石炭火力入れるっていうのは最も効率的で量も稼げるし価格も安くない経済合理的なものなので、条約はそういうの後押しするべきじゃないか、ってこう言ってみたわけ。もう言う局面と場所はめちゃめちゃ気をつけなきゃいけないんだけど。だって、もう日本の代表団がそんなことを言ったってのが公式レコードに残った瞬間、もう会議のいい材料だよね。「日本はまだ未だにそんなことをこんな間抜けなことを言っている」と。で、それを国内のメディアにキャリーされると日本政府叩きが始まる、そういうことなので。で、やっと仲良くなって、夜こっそり聞けるようになって、聞いたわけ。「なんで」っつったら。そう、俺今でも忘れねえわ。「お前マジそんなこと聞くの」みたいな顔で「えー」っつって見られて。言われたのは一言。「お前そんなもん対象に入れたらクレジットの価格が下がんじゃん以上」。何が言いたいかっていうと、だってせっかく勝達成と未達の間でそれなりに高い対策費用でトレーディングしてもらおうっていうのをなんとか10年20年かけてこう作ってきたわけだ。で、京都議定書の下では若干だけどEUの共同実施とか、あの間のトレードとか起きてたわけなんだ。ちなみに当時唯一その時の炭素価格CDRっつんだけど値段がつけてたのは、まあほぼドイツの電力業界しか買い手がいない状態になってたんだけど。再エネを発電するのとLNGなんだけどそこにクレジットも一緒に合わせて買う。LNGも燃やすとやっぱりCO2出ちゃうから、そのCO2のクレジット買えば、まあOKなわけよ、排出しなかったと見通されるから。で、そうするとLNGが安い時は、安いLNGとCDRとで、その合計価格が再エネの発電コスト下回るとそっち行って。で、いやいやもうあの天然ガス上がっちゃったんで、大人しく再エネで発電した方が安いですって時はそっち行くっていう。まあ僕がCOP15やってる時のCDRのほぼ唯一の量的実需はここから来てたんだけど。まあそれくらいイギリス、イギリスかどうかわかんないけど、やりたかった人たちはその炭素、カーボンエコノミーを作るってことにものすごい情熱を燃やしてやってたんだけど、そんな時にお前地球のためだか何だか知らないけれど、簡単にできちゃう石炭火力で1トンあたりの対策費はいくらですなんてクレジットが入ってきちゃったら、クレジットの価格が暴落するんでしょと。俺たちの十数年間をどうしてくれるんだって、まあそういう話だったわけ。いやだからなんかフニャフニャフニャフニャしてんなとか思ったけど、そんな先進国のオペレーションポーションが3分の1くらい以下になりかかっている時に、ね、インド・中国、で、さらにね、これから伸びてくんのアフリカだっつってみんなで目標値持って一緒に頑張らないとどうしようもないじゃんとかって言ってる横で、すげえヨーロッパ最後まで抵抗してたんだけど。いやそれはカーボンエコノミーの夢が潰えるからなんだ。だけど彼らがじゃあコミットしなくて金だけよこせって言ってる国際条約の枠組みって、なんで日本はそんなものに頑張らなきゃいけないわけ。おかしいよねっていうことをわちゃわちゃわちゃわちゃ議論して、それで結局、まあ日本は元々そういう主張だったんですけど、プレッジ・アンド・レビューってことで、もうあの義務的に枠を持つのはおしまいと。で、義務の枠を持っている人同士が勝達成・未達で取引するっていう排出権取引制度も、あ、ヨーロッパ今域内でやってるよ。あの基本的にはやんないと。で、それぞれの国が何年までにこの目標値を達成するっていうのをちゃんと宣誓して、で、それだったら中国でもインドでもナイジェリアでもできるでしょって。で、その達成状況みんなでレビューすると。で、その達成状況はちゃんと国際的に決めた方法できちっと測ってアナウンスしてもらって、で、二国間クレジットで削減したものもちゃんとその中で、日本の国内の削減でなくても日本はこれだけ減らしたよねって、で、そういう風にみんなでモニタリングする仕組みにしましょうという風にパリ協定っちやつに移行したわけ。まあそういう意味であのちょっと義務的に不公平で487ドルなんかもやらされるの嫌だよねと思ってた日本は不平等条約から逃れたんだけど。まあただなんとなく最近COPが盛り上がらなくなったのは、で、そうなってきて仕組みの方はまあ大体解決したんだけど、で、それでも途上国はやっぱ金が欲しいから、「金よこせ金よこせ」ってずっと言ってるわけ毎年会議開くたびに。「でお前やってんのか」っつったら「いやプレッジ・アンド・レビューだし」とか言って。まあ、それをあんまり言うとね、「だからほら見ろ」と言えなくなるじゃないか、ってまたなんとなく嫌味ったらしく先進国の昔のネゴシエーターに会えるんだけど。でもまあねっつって。

えっと、僕は何を皆さんに問いかけたかったか。てか僕自身が結構驚いたんだよね。「え、IPCC作った時にこいつらそんなカーボンエコノミーのこと考えてたわけ」みたいな。え、十数年もね、先取りをしてそういう仕組み作るんだって、ああいうのはね、あのアングロサクソンじゃなきゃできないと思うな。あのこの話ってそのうちしますけど、著作権条約交渉してた時もね、同じようなこと感じたことがあって。なんかスゲえ原理原則論を延々と議論してんだけど、「なんだよ」と思って「早く副政権の議論しようぜ」とか思ったんだけど、実際に副政権の議論始まってみたら、「いやもう原理原則はそうなってんだからこっちのオプションがいいに決まってんじゃん」。「え、お前原理原則議論してる時に全部それ逆算して話してたわけ」みたいな。それをね、当時その何十年とその世界を仕切っていた北欧の立派なコピーライトの学者先生がいて、「ねえねえなんでこんなややこしいことしてるわけ」って言ったら、「お前のようなアイランドカントリーのやつにはわからん」と言われて。「あ、アイランドカントリー、いやまあ否定はしませんがなん、どういうことですか」って聞いたら、「バカ」と。「お前ね、やっぱ陸続きっつーのは怖えんだぞ」と。ヨーロッパね、好きでこの四五百年間に人の殺し合いしてきたわけじゃないと。だお前、最初からこのオプションはAでやるべきかBでやるべきかなんてこと議論してたら、お前何人人殺せばいいのかわかんねえと。だからこそできるだけ直接対決にならんように、その手前のところで「あーでもないこうでもない」っていう足の引っ掛けと、まあもうこれはそれで飲み込むしかしょうがねえなというのを、もし組んで仕組んで仕組んで仕組んで仕組んで考えるっていうそういう習慣がつくんだと。まあ北欧の人はちょっと落ち着いてるんで、あんまりそこまで巻き込まれてないんで。だ、イギリスなんて確かにそうなんだよね。あの世界史でやると習うと思うけど、あれ3つくらいの違う人種部族がどんどん、どんどん押し出されるようにあの溜まってってできてる国なので。ね、しかも大陸側の国とは王朝のやり取りも含めて切った張ったずっとやってるわけでしょ。やっぱりね、世界っつーのはそういう先回りの逆算の美学で仕掛けてくるやつに、ちゃんと「なんでそう思ってんのか」っていうのをこっちも考えて、ちゃんと対抗できないと、「なんか世界の正義のために」とか「なんで石炭がダメなんだ」とか、いやまあ逆に言うと別に石炭は俺、俺今だにやっぱり高効率石炭火力を世界に広めるってやった方がいいと思うんだけどね。まあただもう世界は明らかに石炭火力を縮める方向に動いてきているので、まあ今さらっていう感じはあるんだけど。

緩和と適応って言うんですよ。ミティゲーションとアダプテーションって言うんですけど。で、実は気候変動枠組み条約の中でも、この2つは大きな二大入り口になっていて。実は気候変動対策っていうのはCO2排出量減らせば終わりか、っていうとそうじゃないでしょと。だまず実は緩和の中でも、排出抑制だけでなく、例えば森林吸収源を増やせって議論があるのね。別にその排出を抑えるのも大事だけど、その吸収してくれるもの増やすのも大事でしょって。ちらっとだけ書いてるけど、実はね、化石燃料も期間の壮大な再生可能エネルギーだとも言えるわけ。だって元々生物の死骸だからね、石油も石炭もLNGも。ただあっちはその何百万年とかけてエネルギーになって、それが太陽光だとほぼ一瞬にしてエネルギーに転換できるって話で。まあ地熱はちょっとその中間くらいかもしれないけれど。で、バイオマスも数十年くらいのサイクルで回っているわけでしょ。うん。まあ結局ね、だから地球が作ったものを食べていることについては、まあ変わんないんですよ。で、なんでその化石燃料問題が深刻かっていうと別の観点から言うと、これだけの期間かけてエネルギーにしてきたものを、たった数十年とかこの百年とかっていう地球の歴史から見ると、あのスティーブ・ジョブズが好きだった本にアースカタログっていう本があって、絵本のような立体本のような素晴らしい本、まあ素晴らしいかな、わかんないけど。そういうのあったらまあ興味あったらアースカタログって見てみたらいいですけど。その数百万年の営みをですね、たった、たった100年で食いつぶしているっていうそこのアンバランスが、まあ少なくともそういうことに対してどう考えんだってところから考えないと、単純にあの化石燃料は悪で太陽光なら万歳っていうもんでも全然ないと思うので、もうちょっとそういうこう地球的規模の視点からものを考えるっていうのはなんか癖として持っておいてもらったほうがいいと思いますけど。まあどっちにしろ直らないんでですね、じゃあどうすんのっていう。で、このポモナファームっていう会社の話だけして終わろうと思うんですけど、この人ね。はい。あの後で記事自体はですね、後で読んでください。何やってるかっていうとね、気中根。

気中根ってどういう漢字書くか想像つく?空気の気、上中下の中、根っこ、気中根。そうそうそうそう。空気にね、根っこ生やすんですよ。どっか気中根の説明ねえかな。まあミニトマトでやってるんだけど。ないかな。これね、よく見ると実は根っこが土にも水にもついてなくて、空気中にさらされてるんです。直感的に言うと「そんな変じゃん」と思うでしょ。でもさ、じゃあなんで土の中に根が入ってると、じゃあその何、土からどうやって栄養取ってるわけ?人間指土に突っ込んだって何の栄養も取らないでしょ。まあ略儀ながらすごく大雑把には浸透圧の問題なので。要は、あの相手が土だろうと水だろうと空気だろうと、ちゃんとそれに対応すれば栄養の授受はできるんだ。で、まあ元々土が栄養分がそこらへんに流れてる水よりも空気中よりも高かったから、土に根っこ生やしてるだけの話で。もし養分もあれば水分もある空気が安定してそこにあるのであれば、いや実際ここあの根が空気中にゆらゆらしたまま育ってるので、育つの。

でね、実はここの社長ね、あの文化人類学考古学者なんですよ。なんで、なんで考古学者が、考古学者が農業やってんの。北緯33度。実は、あのちょっと北京は北だけど、中国文明が北京かっつうとそうでもないので、古代はね。実は文明ってほとんど33度線前後にできるんですよ。インダスにしてもしかり、メソポタミアにしてもしかり。で、なんで33度線かっていうと、平均的食料生産の適地なんだって。そっから南に行くと暑すぎて取れるもの限られてて、そっから北に行くと寒すぎて取れるものが限られてて。33度前後っていうのが食料供給には適しているので、結果として文明も食料需要も33度前後にできることが歴史的に多くて。で、なんで考古学者がそんなことにこだわるかっていうと、大体の文明の滅亡は当時は食料問題だったっつーわけ。まあまあそれがね、この100年間はあのエネルギーとかそれこそ化石燃料の分捕り合いで戦争やってて、まあまあ次の100年どうなんだろうねってそういう話なんだけど。で、それでね、温暖化だっちゅうわけよ。「は?」っつって。いやだって温暖化すると食料生産の適地33度から上がるでしょって。いや上がんのよ。山梨で取れてたものが今山形で取れてるし、まあ北海道大抵のものは作れるようになってきたし。いやまあ冗談めかして言えばよ、冗談めかして言えばよ、あのそもそも温暖化というのはロシアの陰謀ではないかっていうことを言う人もいる。もうでもシベリアがね、永久凍土だと思ってたところがね、溶けて本当に耕作できるようになってるから、意図してるかどうかは別にして、その食料生産の適地は北に移動してるんだよね。

で、そこで考古学者は何を考えるかっていうと、食料生産の適地は北に移動するけど、人は住んでる場所をそんな簡単に北にシフトできないと。と、また文明の滅亡の時と同じようなことが起きるのではないかと。ついては、緯度と場所に制限されずに食料生産ができる技術を身につける必要がある、ゆえに気中根なのであるってそういう議論なんだよね。で、この気中根がね、何をやるかっていうと、青森の奇跡のリンゴって聞いたことある人いる?お、えらいね。あの甘いんですよ、奇跡のリンゴ作った木村さんっちゅう人がいるんですけど。で、これね、基本的には何をやってるかっていうと、植物にストレスかけるんです。まあすごい簡単に言うと植物もストレスかけられると「やべえ」と思って甘くなる。ところがストレスはかけすぎると本当に枯れるのでやばい。で、空気中であることをいいことにですね、このストレスの負荷状況をデータで完璧に管理してるんです、ここは。だから空気中の養分であるとか水分であるとか、だからまあ午前中にストレスかけて午後解放しようとか、そのパターンをひたすら研究してましてですね。だからここは糖度13度以上のトマトしか取れない。で、あの空気を管理する必要があるので密閉された空間で、で、それを温めたり噴霧したりっていうのはあの屋根の上に太陽光パネル張ってその電気でやってますと、横に電池つけて。で、その心は何ですかって言ったら、「いや赤道直下でも同じことができます」と。ね。いやだからそれこそ赤道の上の海洋都市の上で、あのポモナの持ってる技術を使うとね、一応、一応赤道直下でもトマトは作れるわけ、甘い甘い。僕はこれも一種の適応だと思いまーすね。

まあ、これがどういう風に聞こえるかは人によって色々でいいと思うんですけど。とかね、あのもう企業名だけにしとくけど、さっき出してた何、ファブラ。ファブラは、これはね、あの脱セメントなんですよ。食品廃棄物を材料にして家を作る。まあまあの強度出るらしいよ。でね、やっぱセメント作るところって相当CO2出すので。まあ、これも一つの、別に「食べられる家」って標榜してやってんだけど、別に本当にあの家食べるわけじゃないんだけど。とかね。まあ一応書いといてみたよ、あのWOTAも。この人WOTAの人だからあの興味があれば。いやでも能登半島では大活躍しましたよ。やっぱ上下水道全部やられちゃったんで。水をどうやって確保するかっていうのはやっぱ大問題。だからこれは、そのなんだろうな、地球の温暖化なんて迷惑至極でやめてくれよっていうことでもあると同時に、まあでも受けなきゃいかんのじゃから、やっぱりそれに応える技術もいるよねと。それも実は僕は温暖化対策であり気候変動対策であると思うわけ。まあでそれを、「いや気候変動があるおかげでビジネスチャンスだ」って思う人もいれば、「もう何言ってんだとんでもない」という風に思う人もいれば。気候変動というゲームを一つとっても、炭素価格が作りたくて、もう逆算の美学で世界中を巻き込んで大博打打ってたやつもいれば、まあその向こう側で「本当の主役はお前だよナイジェリア」とかって思っても、「金よこせ金よこせ」しか言わない国際交渉に甘んじている人たちもいれば。うーん、なんていうのかな、温暖化で気候変動で、気候変動のメディアだけ見るとステレオタイプに「ドイツは進んでる日本は遅れてる」「再生可能エネルギーは50%に行くべきだ」だのどうだのこうだのって、まあそういう話になんだけどさ。でも、まあ先週の議論聞いてた方に再エネ、僕上げたほうがいいと思うけど、上げるってそんなに簡単な話じゃないし、調整電源とセットじゃなきゃ無理だし、どう考えるんだろうねとかっていう類の話もあれば。ね、まあまあまあまあ脱セメントでファブラみたいな人もいれば。いや実はそれを引っ掛けて炭素エコノミーって新しい金融商品を作りたいと思ってた人もいれば。だからそのために裏で石炭火力キャンペーンをやってたっていう人もいれば。まあ、なんつうのかな、いろんな人が動くわけですよ、一つの話題に対して。で、その中で一体何が正義かって決めろっつっても、なかなか決めがたいところがある一方で、現実に起きている交渉に対しては答えとポジションを張っていかなきゃいけないので、とりあえずこれでいこうと。京都はパリにしようと。日本の温暖化はここまでやろうと。グローバルな排出権取引はしないけれど、GX特例債を出して部分的取引制度もどきは日本で本当に投資促進になるかどうか試しにやってみようじゃないかやってみるとか。やっぱり個々にはいろんな決断をしているので。ちょっと今日はごめんなさいね、前半ゆっくり解説しすぎちゃったんで、ちょっと次回以降もうちょっとその議論の前提になる知識編を少しプレスして、もうちょっとみんなと議論したり行ったり来たりできるようにまた工夫したいと思いますけど。あのこんな感じで地方創生をとっても、著作権をとっても、クールジャパンをとっても、あの実は色んな、色んな人が色んなことをその後ろで考えて動いてたんだよっていうのを、あの説明したいっていうのが僕がこの授業のタイトルを「裏事情から読み解く」という風にした理由なので。じゃあ、終わりましょう。お疲れ様でした。ありがとうございました。はい、どうも。

概要(動画説明欄より)

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『NEXT PUBLIC』 元デジタル庁統括官 村上敬亮「変われる未来」を支える 第9回。

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(村上さんからのメッセージ)
本映像は、東大駒場で開講した「裏事情から読み解く産業政策」というゼミの一部です。
一つ一つの政策判断の裏にある、様々な思惑やコンテキストについて解説しています。

受講生約20名程度の小さな授業ですが、第二回の講義内容を試しに広く公開し、そこからえられるコメント自体を、授業にフィードバックしてみたいと考えています。

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政策立案、政策実装の舞台裏。そして、その答え合わせのようにして語られる現代の社会、国際情勢。引き続きご期待ください。

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