2017/05/01 地域
旧警戒区域から6年 夜ノ森の桜のトンネルが満開に 〜 福島県双葉郡富岡町の桜 〜

 

2017年4月1日帰還困難区域以外のエリアの避難指示が解除された
桜で有名な福島県双葉郡富岡町では、4月15日頃桜が満開を迎え
桜のトンネルで有名な夜ノ森では15,16日と一部歩行者天国になりました。
夜には桜並木もライトアップもされ町民だけでなく県内、県外問わず、
たくさんの人が桜を見に訪れており、すれ違う人たちがお互いを
懐かしがる再会の様子も多く見られました。
また同じく富岡町にある宝泉寺も見事な枝垂れ桜が満開を迎えていました。


富岡町は東日本大震災に伴う原発事故により、一時警戒区域に指定され、
その後、帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域に変更され、
今年の4月1日から帰還困難区域の除くエリアは避難指示解除になりました。
解除の対象は3817世帯 9544人 町全体の人口の7割。
しかし震災当時およそ16000人近い人が住んでいましたが、町役場の人によると
現時点での帰還者はおよそ300人程度。震災から6年という年月が経ち、
それぞれの場所で新しい生活がスタートしており、また手付かずだった家屋は
直さないと戻れないという状況であり、また、公共交通や買い物、学校、病院等
の生活環境がまだ不十分の中、戻りたくても簡単に戻るという選択ができない
難しさが浮き彫りになり、今回の原発事故による影響の大きさを改めて感じます。

約2キロの夜ノ森の桜並木はその多くは帰還困難区域に指定されており、
今でもゲージに囲われて一般の人は入ることができません。
それでも町は少しずつ復興をし、富岡町民、そしてその復興に関わる人や
思いを寄せる人たちが県内外からこの桜並木を見に大勢訪れていました。

故郷を、そして地域を復興させる、それはどのようにしていくことが必要なのか。
原発事故は過去の事ではなく、今もこうして多くの問題を抱えています。
また、地震やその他自然災害、人災による災害に備えて、防災だけでなく、
私たちはどう対策や復興ができるのか考えていく事が必要だと思います。
もしも自分の故郷が同じような状況になったら、皆さんはどんな事を思い、
どんな事ができると思いますか? 少しでも一緒に考えていけたら。

* 避難指示区域について。
  2011年3月11日東京電力福島第一原発において『原子力緊急事態宣言』が
  発令され、その後幾度も避難指示が 行われる中、同年4月22日『警戒区域』
   『緊急時避難準備区域』『計画的避難区域』の3つの避難指示区域制定が
    行われ、 富岡町は2013年 3月25日に『帰還困難区域』『居住制限区域』
   『避難指示解除準備区域』の3つに再編されました。


避難指示解除の要件についてはこちら
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/kinkyu/hinanshiji/2017/pdf/0310_01e.pdf

 

プロデュース :城島めぐみ

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