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記憶障害や突然の失神、少女達を襲う副作用 子宮頸がんワクチン訴訟で国と製薬会社は争う構え
2月13日午後、東京地方裁判所前で原告団の女性たちによる入廷式が行われました。
この訴訟は、子宮頸がんワクチンの接種後に全身の痛みなどが生じたとして、全国の若い女性たちが国と製薬会社2社に損害賠償を求めた集団提訴したもので、今日は東京地裁で初めての口頭弁論が開かれました。被告側は、請求の棄却を求めています。
ワクチンをめぐっては、計119人が1人1500万円の損害賠償を求めて東京、名古屋、大阪、福岡各地裁に提訴。今日は、東京地裁の原告のうち28人の審理が行われました。
裁判所に駆けつけた横浜市の高校2年生、山田梨奈さん(17)。
第二次提訴の原告で、中学2年生の6月にワクチン接種を受けたのをきっかけに、その後、記憶障害、頭痛、耳鳴り、突然意識を失うなどの症状と向き合っています。山田さんは今回の訴訟を機に、有効な治療法が見つかること、国や製薬会社が副作用などを認め、同じ世代の女性たちが接種を控えるようになることなどを求めています。特に、中学時代は、症状を訴えても、学校側の理解が得られず「ずる休みしているのでは?」と周囲の無理解に悩んで来たそうで、訴訟を機にワクチンによる副作用などについて理解が広まって欲しいと訴えています。
原告団は入廷の前に地裁前でリレートークを行いました。娘がワクチン接種後に重い健康被害を患い、激しい発作によって何度も入院を余儀なくされている父親や弁護士、支援団体の若者などがマイクを握り、集まった報道陣に向けて子宮頸がんワクチンの現状や、早期の解決を求めて訴えを行いました。
そもそも、子宮頸がんの予防効果を期待され、10代の女性を中心に338万人以上が接種した「子宮頸がんワクチン」。2009年に承認、その後、定期接種化されますが、接種後、原因不明の体の痛みなどを訴える人が相次ぎ、国が積極的な接種の呼びかけを中止する異例の事態となっていました。
今日の口頭弁論で被告側は、接種後に運動障害や記憶障害などの症状が出たのは、ワクチンによる過剰な免疫反応が原因だと主張していますが、被告のイギリスのグラクソ・スミスクラインやアメリカのメルク子会社MSDは「ワクチンの有効性や安全せいは臨床試験で確認されていて、症状とワクチンに関連性はない」として争う姿勢を見せています。
プロデュース :HORI JUN