2014/01/21 地域
【東日本大震災・原発事故から3年】再選を果たした桜井南相馬市長が語った「悔しさ」

原発事故でふるさとがどうなってしまったのか。改めて数値で示されるとその痛ましさに胸がつぶれるようである。
【2014年1月19日、南相馬市長選挙の日に、「復興グルメF-1大会」来賓として桜井勝延市長が語った言葉:書き起こし】
皆さん、おはようございます。「復興グルメF-1大会」が、南相馬市鹿島区において開催されること、改めて、お祝いを申し上げます。同時に、鹿島商工会、そして、アムダの皆さんには、このグルメF-1大会開催にあたり、大変なご苦労をいただきました。心から改めて御礼申し上げます。
皆さんご承知の通り、南相馬市で、平成23年3月11日のあの大震災、そして大津波で、636人が、命を落としました。まだ111人が、遺体も上がっておりません。本当に、大変な、災害でしたし、岩手県から宮城県、福島県、多くの人間、1万人を超える人間が犠牲になって、家族とも、地域ともバラバラにされてしまっているこの現状を考えると、彼らの、亡くなられた方々の魂をしっかり受け継いで行かなければならない、その思いを新たにしているところであります。
福島県南相馬市は、あの震災に加えて原発事故で、一時6万人が、この地域を離れざるを得ませんでした。現在もなお、市外に1万4千人を超える方々が避難しておりますし、7千人を超える人達がもう既に、この南相馬市から転出をしています。
原発災害です。東京電力福島第一原子力発電所の事故によって、この地域がバラバラにズタズタにされているんです。439人が、原発事故によって殺されたんです。この悔しさを、我々は忘れることが出来ません。復興という言葉と同時に、彼らの悔しさ虚しさを、しっかり我々が引き継いで、この地域の復興を成し遂げていかなければなりません。
そういう中にあって、このように、復興グルメF-1大会を南相馬市鹿島区に於いて開催することが出来ますこと本当に、皆様方に感謝を申し上げます。今日一日、岩手県、宮城県、福島県の改めての絆を、しっかり持って復興へと、生きていることの喜びを噛み締めて、皆さんと共に、一日楽しんでいただきたいと心から願っています。
最後に、この「復興グルメF-1大会」を開催していただくにあたり、多くの関係者のご努力に改めて感謝を申し上げますと共に、今日、皆さんが、本当成功裏に楽しく、一日を過ごしていただければと思います。心から感謝を申し上げ、挨拶といたします。ありがとうございます。おめでとうございました。

プロデュース :西村晴子
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