2016/04/21 地域
【経営難コミュニティFM さっぽろ村】「早朝・深夜バイトしてでもラジオを続けたい」

「ずっと続けていきたい。夢ですから」

 

生活のために早朝・深夜のアルバイトをしても、稼ぎの少なさを妻に指摘されても、リスナーから「お前の喋りはダメだ」と言われても、決してあきらめない…

 

さっぽろ村ラジオの吉泉まさあき局長にお話を聞きました。

 


 

さっぽろ村ラジオは北海道札幌市東区のコミュニティFMラジオ局です。
平成15年4月の開局以来、「まちの放送局」としてきめ細かい地域情報を届けています。
出演者は地域住民がほとんどという顔の見える番組作りが特徴で、大手放送局が頻繁にはかけないような懐メロ中心の選曲も味わいとなっています。

 

コミュニティFMは防災および災害時の放送を目的のひとつとしたものであり、東日本大震災などでその活動が話題になりました。熊本大地震においても、総務省がコミュニティFMの活用を呼びかけています。
さっぽろ村ラジオも日頃から災害への備えを呼びかける放送をするほか、毎年9月1日の「防災の日」には行政と連携した特別番組の放送を行うなど、市民の意識の向上に貢献しています。
相次ぐ自然災害に注目と関心が集まるなか、コミュニティFMが果たすべき役割は重要性を増しているといえます。

 

しかし、全国に300局あるコミュニティFM局のうちほとんどは赤字経営であるというのが実情です。放送を聴ける範囲が狭くスポンサーを集めにくいことや、専門家の不足、地域に寄り添おうとするあまり利益の出にくい事業を重ねてしまうことなどが理由と考えられます。
さっぽろ村ラジオも例外ではなく、運営の大部分を市民ボランティアの力に頼っているにもかかわらず、数少ない職員に十分な給与を出すことができません。

 

編成制作局長の吉泉まさあきさんは、月曜から木曜までは2時間の番組でパーソナリティーと機械操作を同時にこなし、それ以外の時間は取材やボランティアスタッフの番組のサポート、企画、営業、事務と何役もこなす多忙な毎日です。それでもラジオ局の給与だけでは妻子との生活が成り立たず、早朝と深夜にショッピングセンター清掃のアルバイトをかけもちする日々です。

 

吉泉局長はさっぽろ村ラジオの開局準備期間中からボランティアスタッフとして関わり始め、中継レポーターを経て自分の番組をもつようになり、ついには局長になったという経歴があります。
苦労して掴んだ立場とはいえ、睡眠時間も満足に確保できないハードな状況のなか、それでもラジオを続けているのはなぜなのでしょうか。

プロデュース :三木恵

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