2014/12/11 政治
【総選挙2014】来場者15万人超、ニコ生公開討論会開催(東京8区分)。

14日に控えた総選挙を前にして、12月8日及び9日、六本木「ニコファーレ」にて、立候補者による討論会が行われた。公益社団法人東京青年会議所主催、NPO法人ドットジェイピー共催、ポリタス・8bitnews協力で行われた。本討論会では、東京17区分の選挙区の立候補者にオファーをし、そのうち2名以上の参加が見込まれた計8選挙区での討論会が実現した。コーディネーターとして、朝比奈一郎、高橋利行、津田大介、堀潤各氏が務めた。2日間での合計来場者数は15万を超えた。

 

討論会が実現した選挙区は、2区(中央区、文京区、台東区)、4区(大田区(第3区に属しない区域))、5区目(黒区、世田谷区の一部)、7区(渋谷区、中野区)、8区(杉並区)、10区(豊島区、練馬区の一部)、11区(板橋区。収録済みの動画配信)、14区(墨田区、荒川区)、17区(葛飾区、江戸川区(上一色三丁目))の計8区。それぞれ都合のついた候補者らが、2名から4名参加した。

 

討論会では、まず学生による質問が「若者の声」として届けられ、「池袋のおすすめスポット」から「若者の社会保障」に至るまで、幅広い質問がされた。その後はコーディネーターによる各立候補との討論が、40分間近く行われた。討論の際には、コーディネーターの裁量により、ニコニコ生放送中に流された一般市民からの「コメント」が取り上げられることもあった。

 

実際の進行具合として、唯一全候補者が揃い、また「4区熱いな」「神回じゃないか」とのコメントが寄せられた第4区を例に見てみると、次世代の党いぬぶし秀一氏、自民党平将明氏、民主党藤田のりひこ氏、日本共産党山本純平氏各氏が登壇した。

「経済対策」に特化されたこのブロックでは、各氏熱い論戦を繰り広げた。

 

いぬぶし氏はアベノミクスを全否定することはないとしたものの、持ち前の中小企業への理解から、現政権の政策は生活圏まで落とし込めていないと指摘。加えて内部留保問題に関しては、NTTやJTなどの固有名詞を出して批判した。また最後のコメントでは、自民党の移民構想を批判、また外国人への生活保護費支払いも過去の判決からして必要ないことは明らかとするなど、愛国的なイデオロギーを全面的に主張した。

平氏は、得意の経済分野とクールジャパン分野を基点として主張を展開。さらに「アベノミクスが是か非かと言えば、これはもう是です」と断言。この薬にはもちろん副作用があると前置きしながらも、「(消費税3%増税の状況で実質賃金を上げるための政策として)これ以上の策があるならお知恵を頂きたい」と強気だ。また、コメントの中には「(平)」と文末に書かれた平氏のものと見られるコメントも散見された。

藤田氏は、アベノミクスは格差を拡大させており、実体経済への影響が弱いとして批判した上で、中小企業などで働く市民の賃金を上げることを目的とすべきと話した。これは国の財源に頼らず、経済の循環の中で消費や雇用が増加し民間に還元される形を理想としている考えに基づいている。

山本氏は非正規・正規雇用問題について言及。現行の政策だと、法人税を減税するなどさらなる法人への保護が行われるようだが、むしろ富裕層への課税こそ必須とした。共産党は党全体を通してブラック企業撲滅等、比較的若い年代をターゲットとした政策を展開している。

 

一方で、企業の内部留保問題や一院制をめぐる考えに、「ここは○○党と同じ考えです」という、珍しいコメントも伺えた。

 

このような熱い論戦は、各選挙区討論の中で見られた。本討論会の様子は今でもニコニコ生放送で試聴することができる。

 

1日目の様子

http://live.nicovideo.jp/watch/lv201174936

2日目の様子

http://live.nicovideo.jp/watch/lv201175161

プロデュース :8bit news
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