2014/04/03 国際
【台湾ルポ】立法院(国会)を占拠中の人々のインタビュー

「私たちはここ(立法院)を占拠することによって台湾を守っているのです」立法院の占拠に参加し始めてから8日目のソーシャルワークを専攻している大学院生は言う。

台湾人は普段そんなに政治に対して高い関心があるわけではありません。台湾人はとても温厚で、政府の言うことや組織の言うことや状況に対して「イエス」と言いがちです。だけどサービス貿易協定に関しては自分たちは黙っていることはできない。国の運命を大きく変えてしまうような貿易協定なのに、馬英九総統はそれに関して私たちと対話をすることを拒みました。これは民主国家では許されないことです。この台湾に不利な条件が多く盛り込まれている貿易協定が実現したら、台湾は中国に事実上支配されてしまいます。私たちは中国に台湾を支配させるわけにはいかないのです。日本や外国に向けて伝えたいメッセージを聞くと、現在台湾はとても危険な状態にあるので、そのことについて知ってほしい、そして友達や家族や自分たちの政府に話し、台湾を助けてほしい、と語った。

演劇を専攻している学生は、心の中に不満があったのでこの運動に参加することに決めたと言う。サービス貿易協定の内容もそうですが、政府のやり方に不満を持っています。この学生運動、政府に対する抵抗の結果がどうなるかはわからないけれど、自分が将来子供を持ったときに、自分の目で見たことをきちんと説明できるようになりたい。テレビやコンピューターのスクリーンの前に座って流れてくるものを見ているだけではなくて、自分で行動して自分が感じたことを説明できるようになりたい、と彼は言う。

法律の面で学生達をサポートしている弁護士団の弁護士に主な仕事は何なのかと聞くと、学生達が運動を合法に進められるように彼らの法律に関する疑問に答えることだという。弁護士団が常に待機していることで、学生達の精神的な支えにもなる。太陽花学運の学生達に、自分の弁護士という仕事に価値があるのだということを教えられました、と彼女は言う。

シンガポールからの留学生は、台湾の友人の多くがこの運動に高い関心を持っていたり参加している為、自分の目で運動を見るためにここに来たと言う。立法院内は思っていたよりもずっと平和的だと彼は感想を語った。

10年以上台湾の社会運動を見つめてきた男性は、野党の民進党とのコネクションを切ってしまったのはミスだと思うが、学生達は自ら考え、判断をし、運動をうまく運営していると思う、問題があっても社会の中からなかなか声が上がらない状態だった中、学生達が立ち上がったのは良いことだと彼は語った。

プロデュース :蜂谷翔子
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  • 及川健二@France10 2014-04-04 00:26:52
    インタビュー記事 愉快痛快。

    字幕をつける労力に敬意(・∀・)
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