2019/03/19 文化
もじゃもじゃうさぎ学園ふわもこ部。命って、なんだろう?

モジャモジャの毛並みを持つ、アンゴラウサギのブリーダー、MOJA’S RABBITRYに伺いました。生後7週齢の子うさぎ達を愛でながら、命について語らったのです。

 

MOJA’S RABBITRY(モジャズラビトリー)では、アンゴラウサギ(品種:イングリッシュアンゴラ)を産み育て、販売譲渡しています。ここの動物取扱業登録責任者は中筋奈未(なかすじ・なみ)さん。この動画は、主に生後7週齢の子うさぎ達に囲まれながら、ウサギ達のような小さな命について、中筋さんにお話を伺った様子をまとめたものです。

 

最初は「アンゴラウサギが大好き!」という中筋さん個人の思いから始まった、ブリーダー業。新しい命を産み出してゆく以上、ブリーダーには高度な倫理観が求められます。その思いを、筆者が投げかける様々な質問に対し、真摯にお答えいただきました。その姿勢はとても凛としていて、命を護る者としての責任感にあふれていました。

 

捨てられる動物の多さには、ブリーダー側にも責任があるのでは?譲渡できなかった時はどうする?もしも障害を持った赤ちゃんが生まれたら?避妊去勢についてはどう考えている?どれも命を巡るシビアな問題です。今、これを読んでくださっているあなたは、どうお考えでしょうか?里親として迎えた動物の扱いに関する見解など、いろいろな意見があるのではと思います。その部分も含めて、まずは考える。命について考える。考えるヒントに、この動画が役立てばこれほど嬉しいことはありません。

 

中筋さんは、元々「アンゴラウサギが大好き」という一人のウサギ好きでした。ところが、お迎えしたアンゴラウサギは早世してしまいます。もう一度アンゴラウサギと暮らしたい。その一心で探し当てたのが、まるでパンダのような白黒模様のアンゴラウサギ「パンダちゃん」。愛くるしさに、その可愛さをもっともっと広めたいと、中筋さんはブリーダー業を始めることにしました。

 

アンゴラウサギは毛を利用するために改良されたウサギのため、伸び続ける毛の手入れを決して一日も欠かすことができないなど、他のウサギより飼育が大変な側面があります。それを乗り越えてなお、アンゴラウサギの豊かな毛の魅力、毛刈りが必要なゆえにおとなしめの性格は、コンパニオンアニマルにもぴったり。アンゴラウサギを見てもらおうと、ウサギ好きが集うイベント「うさフェスタ」に、パンダちゃん達と参加したところ、見学者が殺到し、170枚の名刺もわずか3時間で配り終えたとのことです。

 

インターネットでは、丸々と毛吹きをしているショータイプのアンゴラウサギの映像が時折、流行ります。「カワイイモノ」に目がない方々には、アンゴラウサギは一定の認知度はあるのではないかと思われます。しかし写真を見て楽しむのと、温かな体温を持ち動き遊ぶウサギを見るのとでは大きな差が。命に責任を持つというのは大変な覚悟を伴いますので、この記事では、気軽にアンゴラウサギを飼育するのはおすすめしません。

 

とはいえ、機会がありましたら、動くアンゴラウサギに触れ合ってみるのもいいのではないでしょうか。まずはこの動画を入り口に、アンゴラウサギの愛らしさに、触れてみてください。

プロデュース :西村晴子
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