2019/01/30 地域
福祉と農業と酒造り、それらが重なり合う理由 そこには切実な思いが

やっと編集が終わりました。先日の岐阜県下呂市での取材。気合いをいれて動画を作りました。

いま、下呂ではまもなく創業300年を迎える老舗の造り酒屋と地元の農業法人、そして福祉作業所の人たちが集まって新たな地元の特産品をつくろうとこれまでにない酒造りに挑戦しています。

https://a-port.asahi.com/projects/oragamachi/

福祉施設に通う人たちは、田植えや稲刈りに参加し、出来上がった酒の瓶に貼るラベルのデザインを考えるといいます。

なぜ、福祉と農業と造り酒屋が重なり合うのでしょうか。

障害者就労支援事業所「ひだまりの家」の管理者兼サービス管理責任者の熊崎晶子さんは思いをこう語ります。

「施設に通うみなさんがこの先ご家族とずっと生活できるかというと、そういう訳ではありません。ですから本当に地域の方とか家族以外の誰かの力を借りて生活していくということも大事になってくるのです。この取り組みがきっかけになって地域の方々と接点ができることに繋がれば、それが本当に大切だと思って酒造りに参加することにしたのです。」

このプロジェクトではいま、新酒を完成させ特産品として普及させるための活動資金をクラウドファンディングで募っています。

しかし、残り1日で集まった資金はまだ半分しかありません。

動画をご覧になって、もし心が動かされる方がいればぜひ力を貸してください。僕も賛同しています。

https://a-port.asahi.com/projects/oragamachi/

プロデュース :HORI JUN
Comment

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  • 岡本信夫 2019-01-30 09:37:15
    ある意味、とても衝撃的な事実です。
    素晴らしい地域産業の取り組みに、
    どうして僅かな予算が組めないのか?
    クラウドファンディングに頼らなければならない社会は、
    必ずいつしか破綻します。
    子供たちがいつまでも親と暮らせないように、
    全ての人を救済するための善意には限界があるからです。
    アベトモや軍需産業には巨費を投じるくせに
    たった100万円にも満たない資金を行政で工面できない日本。
    限界は近いでしょう。
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