2018/10/29 社会
日本人ムスリム 父親の葛藤

キリスト教、仏教と共に世界三大宗教として位置付けられているイスラーム(イスラム教)。
イスラームを信仰しているムスリムは、全世界で約16億人とも言われています。
キリスト教徒の約23億人に続き、第2位です。


近年、東南アジアから訪日旅行客数の増加に伴い、ヒジャブ頭髪を覆い隠すための布)を纏ったムスリム女性を見かける機会も増えました。
一方で日本に住まれているムスリムは、推定14~15万人と言われておりまだまだ少数です。


イスラームには、日常生活全般についての規範があり、食事や礼拝・冠婚葬祭・人間生活全体など多岐に渡ります。
よく耳にする内容としては、以下のようなものでしょうか。
・一日5回の礼拝
・食事をする上での配慮(豚肉/アルコールNG、毎年約1ヶ月の断食を行う)
・女性は、髪や肌を見せないためにヒジャブを纏う
これらの教えに沿って、日本の社会で生きていこうとすると様々な課題がありそうです。



今回は、千葉県在住の前野さんと長女のSさんに、イスラームの教えに沿って日々の生活するということ、
子育てをしていくということ、という観点でお話を伺わせて頂きました。


Sさんは、現在中学三年生。
当日は、綺麗な青色のデザインが施されたヒジャブを纏い、受験勉強の合間に時間を作ってインタビューに答えてくださいました。
学校生活の中において、苦労する点もいくつかあるようです。
・ラマダン(断食)中のお昼は、別の部屋で待機する。
・体操服は、肌が見えないように皆とは異なるものを着用する。
・場所と時間を確保して、礼拝をする。 など
ただ学校の先生・周りの友達に、しっかりと自分自身のことを伝えて理解を得て、学校生活をされている点が印象的でした。


またイスラームの教えでは、ムスリムの間から生まれた子どもは、 生まれながらにしてイスラームの教えに沿って生きていくことになります。
前野さん自身、学生の頃に生き方に迷い・苦しむ中で、イスラームと出会い改宗されたそうです。


子どもに、前野さん自身が歩んだ苦しみや葛藤と同じ思いはして欲しくない。(親ならば誰もが思うことかもしれません。)
そんな思いから、イスラームの教えを子どもにも伝えられています。
ただ子ども自身が腑に落ちて理解するには、様々な障壁を乗り越えていく必要がありそうです。



プロデュース :江口直宏

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