2018/09/17 国際
子どもたちは観光客から投げられた1ドル札に群がる 中国と共に歩むカンボジアの今

8月中旬に、カンボジアのシェムリアップ州のトレンサップ湖の水上村の実情を見たく足を運んだ。船を走らせて30分。水上村が見えて来た。お世辞にも綺麗とは言えない水上村だが、それが東南アジア特有の風景を作り出している。ここでは、地元民の生活を間近で見ることができる。

水上村を見渡せる船のデッキに登り、そこから様々なものが見ることができた。その中でも地元の子供達が発泡スチロールの箱ややプラスチック製の桶に乗り、観光客にお金をせがむ姿は衝撃的だった。

特に中国人観光客には、中国語で“給銭(ゲイ チエン)=お金をください”と言っている。
子供達も中国人観光客が多く来て、彼らが1番お金をくれることを知っているのだろう。

中国人が1ドルやカンボジアのお金リエルをばらまく。

カンボジア人:ありがとう。もう少し(お金)ちょうだい。

中国人:中国語わかるの?、少しか。
どこで中国語を勉強できるの?
こっち来な、(お金)あげるよ

カンボジア人:ありがとう。

カンボジアは内戦や不安定な政治が続き、タイとベトナムに先を越されてしまった。現政権は中国と手を組み、野党が解体され、フン・セン政権の独裁が盤石になりつつある。

アンコールワット遺跡群があるシェムリアップは、東南アジア有数の観光地だが、人々の生活が豊かではないのがすぐわかる。特に子供達も裸足で仕事やり、観光客相手にお金を稼ぐ。

撮影・記事:馬目幸太郎

プロデュース :HORI JUN
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